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熊本大学/2025年度/前期

熊本大学 2025年 数学 第1問解答・解説

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1問題

熊本大学2025年度第1問

平面上の4点 A,B,C,DA,B,C,D について、 ∣AB→∣=p>0,∣AD→∣=q>0,∠DAB=θ(0<θ<π)\left|\overrightarrow{AB}\right|=p>0,\qquad \left|\overrightarrow{AD}\right|=q>0,\qquad \angle DAB=\theta\quad(0<\theta<\pi) とする。以下の問いに答えよ。

(問 1) 不等式 ∣AB→∣2+∣BC→∣2+∣CD→∣2+∣DA→∣2≧∣AC→∣2+∣BD→∣2\begin{aligned} \left|\overrightarrow{AB}\right|^2 +\left|\overrightarrow{BC}\right|^2 +\left|\overrightarrow{CD}\right|^2 +\left|\overrightarrow{DA}\right|^2 &\geq \left|\overrightarrow{AC}\right|^2 +\left|\overrightarrow{BD}\right|^2 \end{aligned} を証明せよ。

(問 2) (問 1)で等号が成り立つとき、四角形 ABCDABCD の面積を p,q,θp,q,\theta を用いて表せ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2考え方

考え方を見る解き方の方針だけを確かめる

Aを原点とする位置ベクトルを用い、平方ベクトルの非負性で不等式を示し、等号条件から平行四辺形を特定する。

3答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1) 左辺-右辺=∣u+v−w∣2≧0/=|\mathbf{u}+\mathbf{v}-\mathbf{w}|^2\geq 0\quad /
    (2)  pqsin⁡θ(2)\;pq\sin\theta

4解答

解答を見る途中式つきの解答

agraph{(問 1)} Aを原点とし、AB→=u,  AD→=v,  AC→=w\overrightarrow{AB}=\mathbf{u},\;\overrightarrow{AD}=\mathbf{v},\;\overrightarrow{AC}=\mathbf{w}とおく。このとき、BC→=w−u,  CD→=v−w,  DA→=−v,  BD→=v−u\overrightarrow{BC}=\mathbf{w}-\mathbf{u},\;\overrightarrow{CD}=\mathbf{v}-\mathbf{w},\;\overrightarrow{DA}=-\mathbf{v},\;\overrightarrow{BD}=\mathbf{v}-\mathbf{u}である。したがって、求める左辺と右辺の差は ∣AB→∣2+∣BC→∣2+∣CD→∣2+∣DA→∣2−∣AC→∣2−∣BD→∣2=∣u∣2+∣w−u∣2+∣v−w∣2+∣v∣2−∣w∣2−∣v−u∣2=∣u+v−w∣2≧0.\begin{aligned} &|\overrightarrow{AB}|^2+|\overrightarrow{BC}|^2+|\overrightarrow{CD}|^2+|\overrightarrow{DA}|^2-|\overrightarrow{AC}|^2-|\overrightarrow{BD}|^2\\ &=|\mathbf{u}|^2+|\mathbf{w}-\mathbf{u}|^2+|\mathbf{v}-\mathbf{w}|^2+|\mathbf{v}|^2-|\mathbf{w}|^2-|\mathbf{v}-\mathbf{u}|^2\\ &=|\mathbf{u}+\mathbf{v}-\mathbf{w}|^2\geq 0.\end{aligned}よって不等式が成り立つ。等号が成り立つのはw=u+v\mathbf{w}=\mathbf{u}+\mathbf{v}、すなわちAC→=AB→+AD→\overrightarrow{AC}=\overrightarrow{AB}+\overrightarrow{AD}のときに限る。このときBC→=AD→\overrightarrow{BC}=\overrightarrow{AD}、DC→=AB→\overrightarrow{DC}=\overrightarrow{AB}だから、ABCDABCDは平行四辺形である。

agraph{(問 2)} 等号成立時、ABCDABCDは辺AB=p,  AD=qAB=p,\;AD=q、その間の角がθ\thetaである平行四辺形である。0<θ<π0<\theta<\piより面積は正であり、三角形ABDABDの面積の2倍として2⋅12pqsin⁡θ=pqsin⁡θ\displaystyle 2\cdot\frac12 pq\sin\theta=pq\sin\thetaを得る。

この問題で使う考え方

  • ベクトルの和・差・実数倍
  • 位置ベクトル
  • ベクトルの内積
  • ベクトルによる図形の考察
  • 三角比と相互関係
  • 三角比による面積

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