実数 p>1 とし、f(x)=xp (x≧0) とおく。x>0 では f′(x)=pxp−1 であり、f′(0)=h→+0limhp−1=0 である。したがって f′ は x≧0 の範囲で増加する。
(問 1) 各正整数 k について、xp が増加するから ∫k−1kxpdx≦kp≦∫kk+1xpdx である。これを k=1,…,n について加えると p+1np+1=∫0nxpdx≦Sn≦∫1n+1xpdx=p+1(n+1)p+1−1. よって p+11≦np+1Sn≦p+11{(1+n1)p+1−np+11}⟶p+11, したがって求める極限は p+11 である。
(問 2) 点 (α,αp) における接線は、f′(α)=pαp−1 より y=αp+pαp−1(x−α). ただし α=0 のときも右微分係数は 0 なので、接線は y=0 であり、上式に一致する。
x≧α では f′ が増加するため xp−αp=∫αxf′(t)dt≧pαp−1(x−α). また α<x<β ならば、同じく f′ の増加性から x−αxp−αp≦f′(x)≦β−xβp−xp. これを整理すると xp≦β−αβ−xαp+β−αx−αβp. 両端の等号も含め、接線による下側の評価とこの弦による上側の評価を x=α から x=β まで積分すれば 21(β−α){2αp+p(β−α)αp−1}≦∫αβxpdx≦21(β−α)(βp+αp) を得る。
(問 3) c=1/(p+1) である。In=∫0nxpdx=cnp+1、Dn=Sn−In とおく。問 2 の不等式を各範囲 k−1≦x≦k に用いると 21{kp−(k−1)p}≦kp−∫k−1kxpdx≦kp−(k−1)p−2p(k−1)p−1. これを k=1,…,n について加えると 21np≦Dn≦np−2pj=0∑n−1jp−1=21np+21(np−pj=0∑n−1jp−1). 括弧内は j=0∑n−1{(j+1)p−jp−pjp−1}=pj=0∑n−1∫jj+1{xp−1−jp−1}dx である。各被積分関数は 0 以上であり、j≦x≦j+1 では xp−1−jp−1≦(j+1)p−1−jp−1 だから、括弧内は 0 以上 pnp−1 以下である。したがって 21≦npSn−cnp+1=npDn≦21+2np, ゆえに求める極限は 21 である.