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京都府立医科大学/2015年度/前期

京都府立医科大学 2015年 数学 第4問解答・解説

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1問題

京都府立医科大学2015年度第4問

1から10までの番号が書かれたカードが1枚ずつ全部で10枚ある。この中から無作為に1枚選び,立方体 ABCD-EFGHABCD\text{-}EFGH の頂点 AA にそのカードを割り当てる。次に残りの9枚から無作為に1枚選び,頂点 BB にそのカードを割り当てる。以下同様にして,CC から HH までの頂点にカードを割り当て,立方体の8個の頂点に8枚の異なるカードを割り当てる。

(1) 立方体の8個の頂点に割り当てたカードの番号の和が偶数になる確率を求めよ。

(2) 立方体の面のうちで,面の4頂点に割り当てたカードの番号の和が偶数になるものの個数を数える。その個数がちょうど3になる確率を求めよ。

(3) 立方体のすべての面において,面の4頂点に割り当てたカードの番号の和が偶数になる確率を求めよ。

(4) 立方体のすべての面において,面の4頂点に割り当てたカードの番号の和が奇数になる確率を求めよ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2考え方

考え方を見る解き方の方針だけを確かめる

10枚から割り当て後に残る2枚の偶奇を数え、全頂点にある奇数カードの枚数を決める。面の偶奇条件は、立方体の頂点を0,1の3座標で表し、4頂点の偶奇を法2で足して配置数を求める。

3答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1)  59\displaystyle (1)\;\frac{5}{9}
    (2)  49\displaystyle (2)\;\frac{4}{9}
    (3)  19\displaystyle (3)\;\frac{1}{9}
    (4)  463\displaystyle (4)\;\frac{4}{63}

4解答

解答を見る途中式つきの解答

1から10までには奇数が5枚、偶数が5枚ある。割り当てた後に残る2枚の組は、どの組も同じ確率であり、その総数は(102)=45\displaystyle \binom{10}{2}=45である。また、残った8枚を頂点に割り当てる順序は各組について8!8!通りなので、残る2枚の組を数えればよい。

(1) 残った2枚に含まれる奇数の枚数をjjとすると、頂点に割り当てた奇数カードは5−j5-j枚である。全頂点のカード番号の和が偶数となるのは5−j5-jが偶数、すなわちj=1j=1の場合である。残る組の選び方は奇数1枚と偶数1枚を選ぶ5⋅5=255\cdot5=25通りだから、求める確率は2545=59\displaystyle \dfrac{25}{45}=\dfrac{5}{9}である。

(2) 互いに向かい合う2面は8頂点を分け合う。全8頂点にある奇数カードの枚数が奇数なら、向かい合う2面のカード和の偶奇は異なるので、その一方だけが偶数和となる。このような面の組が3組あるから、偶数和の面はちょうど3面である。反対に、全8頂点の和が偶数なら、各組で2面の偶奇は同じであり、偶数和の面の数は各組から0面または2面ずつとなるため、3面にはならない。したがって、求める条件は割り当てた奇数カードの枚数が奇数であることと同値である。これは残る2枚の奇数枚数jjが0または2の場合であり、残る組はそれぞれ(52)=10\displaystyle \binom{5}{2}=10通りずつある。よって確率は10+1045=49\displaystyle \dfrac{10+10}{45}=\dfrac{4}{9}である。

(3) 全ての面の和が偶数なら、向かい合う2面を合わせた和も偶数なので、全頂点に割り当てた奇数カードの枚数は偶数である。割り当てる奇数カードは3枚、4枚または5枚だから、該当するのは4枚の場合だけである。これは残る2枚が奇数1枚と偶数1枚の場合で、確率は25/45=5/925/45=5/9。この場合、8頂点のうち奇数カードが置かれる4頂点の組は、(84)=70\displaystyle \binom{8}{4}=70通りのどれも同じ確率である。

頂点を(x,y,z)  (x,y,z はいずれも0または1)(x,y,z)\;(x,y,z\text{ はいずれも0または1})で表し、頂点(x,y,z)(x,y,z)に奇数カードがあるときpxyz=1p_{xyz}=1、偶数カードがあるときpxyz=0p_{xyz}=0とする。以下の和は偶奇を表すため2で割った余りで考える。全ての面が偶数和となる条件を、4つの頂点(0,0,0),(1,0,0),(0,1,0),(0,0,1)(0,0,0),(1,0,0),(0,1,0),(0,0,1)の値をそれぞれa,b,c,da,b,c,dとして解くと、残りの値はp011=a+c+d,p101=a+b+d,p110=a+b+c,p111=b+c+dp_{011}=a+c+d,\quad p_{101}=a+b+d,\quad p_{110}=a+b+c,\quad p_{111}=b+c+dとなる。これらは各面の4値の和が偶数となる条件から順に定まり、逆にこの形の値は6面全ての条件を満たす。a,b,c,da,b,c,dのうち1であるものの個数をssとする。上の4つの和では、それぞれ1つずつ異なる基準値を除いた3値を足している。ssが偶数なら、各3値の和の偶奇は除いた基準値と同じなので、残り4頂点で1となる値はss個、全体で1となる値は2s2s個である。ssが奇数なら3値の和の偶奇は除いた基準値と異なるので、残り4頂点で1となる値は4−s4-s個、全体で1となる値は4個である。全体で1となる値が4個となるのはs=1,2,3s=1,2,3の場合であり、その数は(41)+(42)+(43)=14\displaystyle \binom{4}{1}+\binom{4}{2}+\binom{4}{3}=14通り。したがって、4枚の奇数カードの配置のうち条件を満たす確率は14/70=1/514/70=1/5であり、求める確率は59⋅15=19\displaystyle \dfrac{5}{9}\cdot\dfrac{1}{5}=\dfrac{1}{9}である。

(4) 全ての面の和が奇数なら、向かい合う2面の和はともに奇数だから、全頂点の和は偶数である。よって割り当てた奇数カードは4枚であり、その場合の確率は5/95/9。同じく頂点の偶奇をpxyzp_{xyz}で表し、4つの基準値をa=p000,b=p100,c=p010,d=p001a=p_{000},b=p_{100},c=p_{010},d=p_{001}とする。各面の4値の和が奇数となる条件から、残りの値はp011=1+a+c+d,p101=1+a+b+d,p110=1+a+b+c,p111=1+b+c+dp_{011}=1+a+c+d,\quad p_{101}=1+a+b+d,\quad p_{110}=1+a+b+c,\quad p_{111}=1+b+c+dと定まる。この形は6面全ての条件を満たす。a,b,c,da,b,c,dのうち1であるものの個数をssとする。ssが偶数なら、上の各3値の和の偶奇は除いた基準値と同じなので、残り4頂点で1となる値は4−s4-s個であり、全体では4個となる。ssが奇数なら、各3値の和の偶奇は除いた基準値と異なるので、残り4頂点で1となる値はss個、全体では2s2s個である。全体で1となる値が4個なのはs=0,2,4s=0,2,4の場合であり、その数は(40)+(42)+(44)=8\displaystyle \binom{4}{0}+\binom{4}{2}+\binom{4}{4}=8通り。従って、4枚の奇数カードの配置のうち条件を満たす確率は8/70=4/358/70=4/35である。求める確率は59⋅435=463\displaystyle \dfrac{5}{9}\cdot\dfrac{4}{35}=\dfrac{4}{63}である。

この問題で使う考え方

  • 積の法則
  • 組合せ
  • 順列
  • 確率の基本法則
  • 空間図形の性質

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