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京都府立医科大学/2016年度/前期

京都府立医科大学 2016年 数学 第3問解答・解説

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1問題

京都府立医科大学2016年度第3問

a,ba,b を正の実数とし,媒介変数表示 x=acos⁡2t,y=bsin⁡3t(0≦t≦π3)\displaystyle x=a\cos 2t,\qquad y=b\sin 3t\quad\left(0\leq t\leq\frac{\pi}{3}\right) で表される xyxy 平面上の曲線を CC とする。

(1) 実数 θ\theta に対して,sin⁡3θ=3sin⁡θ−4sin⁡3θ\sin 3\theta=3\sin\theta-4\sin^{3}\theta であることを証明せよ。

(2) yy を xx を用いて表せ。

(3) xx の関数 yy の増減を調べ,曲線 CC の概形をかけ。

(4) 曲線 CC と xx 軸とで囲まれた図形を xx 軸のまわりに1回転させてできる立体の体積 VV を求めよ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2考え方

考え方を見る解き方の方針だけを確かめる

加法定理から三倍角の式を証明し、媒介変数を消去してyをxの関数として表す。微分によって増減と極値、端点の様子を調べて概形を記述し、円板法で体積を積分する。代表点への代入と積分の別置換で答えを検算する。

3答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1)sin⁡3θ=3sin⁡θ−4sin⁡3θ\quad \sin 3\theta=3\sin\theta-4\sin^3\theta\qquad (2)y=b(1+2xa)a−x2a(−a2≦x≦a)\displaystyle \quad y=b\left(1+\frac{2x}{a}\right)\sqrt{\frac{a-x}{2a}}\quad\left(-\frac a2\le x\le a\right)
    (3)−a2≦x≦a2\displaystyle \quad -\frac a2\le x\le\frac a2 で増加し、a2≦x≦a\displaystyle \frac a2\le x\le a で減少する。最大値は b (x=a2)\displaystyle b\space{}(x=\frac a2)。\qquad (4)V=27πab232\displaystyle \quad V=\frac{27\pi ab^2}{32}

4解答

解答を見る途中式つきの解答

(1) 加法定理および二倍角の公式より、任意の実数 θ\theta に対して sin⁡3θ=sin⁡(2θ+θ)=sin⁡2θcos⁡θ+cos⁡2θsin⁡θ=2sin⁡θcos⁡2θ+(1−2sin⁡2θ)sin⁡θ=2sin⁡θ(1−sin⁡2θ)+sin⁡θ−2sin⁡3θ=3sin⁡θ−4sin⁡3θ.\begin{aligned} \sin 3\theta &=\sin(2\theta+\theta)\\ &=\sin 2\theta\cos\theta+\cos 2\theta\sin\theta\\ &=2\sin\theta\cos^2\theta+(1-2\sin^2\theta)\sin\theta\\ &=2\sin\theta(1-\sin^2\theta)+\sin\theta-2\sin^3\theta\\ &=3\sin\theta-4\sin^3\theta. \end{aligned} したがって、示された。

(2) 0≦t≦π/30\le t\le\pi/3 なので 0≦2t≦2π/30\le 2t\le2\pi/3 であり、x=acos⁡2tx=a\cos 2t の範囲は −a/2≦x≦a-a/2\le x\le a である。また、a>0a>0 より sin⁡2t=1−cos⁡2t2=a−x2a.\displaystyle \sin^2t=\frac{1-\cos 2t}{2}=\frac{a-x}{2a}. この範囲では sin⁡t≧0\sin t\ge0 だから、sin⁡t=(a−x)/(2a)\sin t=\sqrt{(a-x)/(2a)} である。(1)を用いると y=bsin⁡3t=b(3sin⁡t−4sin⁡3t)=bsin⁡t(3−4sin⁡2t)=b(1+2xa)a−x2a,−a2≦x≦a.\displaystyle \begin{aligned} y&=b\sin 3t=b(3\sin t-4\sin^3t)\\ &=b\sin t(3-4\sin^2t) =b\left(1+\frac{2x}{a}\right)\sqrt{\frac{a-x}{2a}}, \qquad -\frac a2\le x\le a. \end{aligned} この区間で 1+2x/a≧01+2x/a\ge0 なので、y≧0y\ge0 であり、y>0y>0 は −a/2<x<a-a/2<x<a のときである。

(3) 上で得た関数を f(x)f(x) とおく。x<ax<a で積の微分法と合成関数の微分法を用いると f′(x)=ba2a{2a−x−a+2x2a−x}=3b(a−2x)2a2a(a−x).\displaystyle \begin{aligned} f'(x) &=\frac{b}{a\sqrt{2a}}\left\{2\sqrt{a-x}-\frac{a+2x}{2\sqrt{a-x}}\right\}\\ &=\frac{3b(a-2x)}{2a\sqrt{2a(a-x)}}. \end{aligned} 分母は正であり、a−2xa-2x は x<a/2x<a/2 で正、x=a/2x=a/2 で 00、x>a/2x>a/2 で負である。よって x−a/2a/2af′(x)+0−f(x)0↗b↘0\begin{array}{c|ccccc} x&-a/2&&a/2&&a\\ \hline f'(x)&&+&0&-&\\ \hline f(x)&0&\nearrow&b&\searrow&0 \end{array} となる。したがって、曲線は (−a/2,0)(-a/2,0) から (a/2,b)(a/2,b) まで増加し、そこから (a,0)(a,0) まで減少する。頂点 (a/2,b)(a/2,b) では接線が水平である。左端では f′(−a/2)=3b/af'(-a/2)=\sqrt3b/a、右端では x→a−0x\to a-0 のとき f′(x)→−∞f'(x)\to-\infty となるので、右端 (a,0)(a,0) では接線が鉛直となる。媒介変数で見ると t=0,π/6,π/3t=0,\pi/6,\pi/3 に対応する点はそれぞれ (a,0),(a/2,b),(−a/2,0)(a,0),(a/2,b),(-a/2,0) であり、tt の増加につれてこの曲線を右から左へ一度だけたどる。以上が概形を定める。

(4) 曲線と xx 軸の間では y≧0y\ge0 である。これを xx 軸のまわりに回転した立体の、位置 xx における断面は半径 yy の円板だから V=π∫−a/2af(x)2 dx.\displaystyle V=\pi\int_{-a/2}^{a}f(x)^2\,dx. u=x/au=x/a とおくと、dx=a dudx=a\,du で積分範囲は −1/2≦u≦1-1/2\le u\le1 となり、 V=πab22∫−1/21(1+2u)2(1−u) du=πab22∫−1/21(1+3u−4u3) du=πab22[u+32u2−u4]−1/21=27πab232.\displaystyle \begin{aligned} V&=\frac{\pi ab^2}{2}\int_{-1/2}^{1}(1+2u)^2(1-u)\,du\\ &=\frac{\pi ab^2}{2}\int_{-1/2}^{1}(1+3u-4u^3)\,du\\ &=\frac{\pi ab^2}{2}\left[u+\frac32u^2-u^4\right]_{-1/2}^{1} =\frac{27\pi ab^2}{32}. \end{aligned} 検算として、同じ無次元積分で v=1+2uv=1+2u と置くと ∫−1/21(1+2u)2(1−u) du=14∫03v2(3−v) dv=2716,\displaystyle \int_{-1/2}^{1}(1+2u)^2(1-u)\,du =\frac14\int_0^3v^2(3-v)\,dv=\frac{27}{16}, となり、上の体積と一致する。また、(2)の式に x=−a/2,a/2,ax=-a/2,a/2,a を代入すると順に y=0,b,0y=0,b,0 となり、媒介表示から得られる端点と最大点に一致する。体積は a,b>0a,b>0 に対して正で、長さの三乗に比例する形 ab2ab^2 である。

この問題で使う考え方

  • 三角関数の加法定理
  • 二倍角の公式
  • 曲線の媒介変数表示
  • 積の微分
  • 合成関数の微分
  • 定積分による体積
  • 置換積分法

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