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京都府立医科大学/2025年度/前期

京都府立医科大学 2025年 数学 第4問解答・解説

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1問題

京都府立医科大学2025年度第4問

f(x)=x−1x2\displaystyle f(x)=\frac{x-1}{x^2} とし,xyxy 平面上の曲線 C:y=f(x)  (x>0)C:y=f(x)\;(x>0) および CC 上の点 P(t,f(t))P(t,f(t)) における CC の接線 ℓ\ell を考える。

(1) x>0x>0 において関数 f(x)f(x) の極値とグラフの変曲点の座標を求めよ。

(2) ℓ\ell と CC の PP 以外の共有点が存在するための tt の条件を求め,その共有点の座標を tt を用いて表せ。

(3) ℓ\ell と CC で囲まれる部分の面積を S(t)S(t) とおく。ただし,PP 以外に ℓ\ell と CC の共有点が存在しないときは S(t)=0S(t)=0 とする。このとき lim⁡t→∞(S(t)−log⁡t)\displaystyle \lim\limits _{t\to\infty}(S(t)-\log t) を求めよ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2考え方

考え方を見る解き方の方針だけを確かめる

導関数で増減と凹凸を調べ、接線との差を因数分解して交点を判定する。極限では十分大きいtで囲まれる区間を定め、面積を積分して有理式と対数に整理する。

3答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1) 極大点 (2,14)\displaystyle (2,\frac14)(極大値 14\displaystyle \frac14)、極小値なし。変曲点 (3,29).\displaystyle (3,\frac29).\quad(2) t>2, t≠3; (tt−2,2(t−2)t2).\displaystyle t>2,\space{}t\ne3;\space{}\left(\frac{t}{t-2},\frac{2(t-2)}{t^2}\right).\quad(3) −52.\displaystyle -\frac52.

4解答

解答を見る途中式つきの解答

f(x)=x−1−x−2f(x)=x^{-1}-x^{-2} より f′(x)=−1x2+2x3=2−xx3,f′′(x)=2x3−6x4=2(x−3)x4.\displaystyle f^{\prime}(x)=-\frac1{x^2}+\frac2{x^3}=\frac{2-x}{x^3},\qquad f^{\prime\prime}(x)=\frac2{x^3}-\frac6{x^4}=\frac{2(x-3)}{x^4}.

(1) x>0x>0 では x3>0x^3>0 なので、f′(x)f^{\prime}(x) は 0<x<20<x<2 で正、x>2x>2 で負である。従って x=2x=2 で極大となり、f(2)=1/4f(2)=1/4 だから極大点は (2,1/4)(2,1/4)、極大値は 1/41/4 である。x→0+x\to0+ で f(x)→−∞f(x)\to-\infty であり、他に極小点はない。また f′′(x)f^{\prime\prime}(x) は 0<x<30<x<3 で負、x>3x>3 で正となるので、凹凸が変わる点は x=3x=3 である。f(3)=2/9f(3)=2/9 より変曲点は (3,2/9)(3,2/9)。

(2) P(t,f(t))P(t,f(t)) における接線を y=Lt(x)y=L_t(x) とする。傾きは f′(t)=(2−t)/t3f^{\prime}(t)=(2-t)/t^3、切片は f(t)−tf′(t)=(2t−3)/t2f(t)-tf^{\prime}(t)=(2t-3)/t^2 だから Lt(x)=2−tt3x+2t−3t2.\displaystyle L_t(x)=\frac{2-t}{t^3}x+\frac{2t-3}{t^2}. CC との共有点は f(x)=Lt(x)f(x)=L_t(x) を満たす x>0x>0 であり、整理すると f(x)−Lt(x)=(x−t)2((t−2)x−t)t3x2=0.\displaystyle f(x)-L_t(x)=\frac{(x-t)^2\bigl((t-2)x-t\bigr)}{t^3x^2}=0. t>0t>0, x>0x>0 より分母は正である。x=tx=t 以外の候補は x=t/(t−2)x=t/(t-2) で、これが正となるのは t>2t>2 のときである。さらにこの候補が PP と異なるためには t/(t−2)≠tt/(t-2)\ne t、すなわち t≠3t\ne3 が必要である。よって条件は t>2t>2 かつ t≠3t\ne3。そのときの yy 座標は f(tt−2)=2(t−2)t2\displaystyle f\left(\frac{t}{t-2}\right)=\frac{2(t-2)}{t^2} なので、共有点は (tt−2,2(t−2)t2)\displaystyle \left(\dfrac{t}{t-2},\dfrac{2(t-2)}{t^2}\right)。

(3) t→∞t\to\infty では t>3t>3 としてよい。このとき x0=t/(t−2)<tx_0=t/(t-2)<t であり、上の因数分解から x0<x<tx_0<x<t では f(x)−Lt(x)>0f(x)-L_t(x)>0 である。従って囲まれた部分の面積は S(t)=∫x0t(f(x)−Lt(x)) dx.\displaystyle S(t)=\int_{x_0}^{t}\bigl(f(x)-L_t(x)\bigr)\,dx. a=(2−t)/t3a=(2-t)/t^3, b=(2t−3)/t2b=(2t-3)/t^2 とおけば Lt(x)=ax+bL_t(x)=ax+b であるから S(t)=[log⁡x+1x−a2x2−bx]x0t=log⁡(t−2)−1+3t+(t−3)(t−1)2t(t−2)−(2t−3)(t−3)t(t−2).\displaystyle S(t)=\left[\log x+\frac1x-\frac{a}{2}x^2-bx\right]_{x_0}^{t} =\log(t-2)-1+\frac3t+\frac{(t-3)(t-1)}{2t(t-2)}-\frac{(2t-3)(t-3)}{t(t-2)}. よって S(t)−log⁡t=log⁡t−2t−1+3t+(t−3)(t−1)2t(t−2)−(2t−3)(t−3)t(t−2).\displaystyle S(t)-\log t=\log\frac{t-2}{t}-1+\frac3t+\frac{(t-3)(t-1)}{2t(t-2)}-\frac{(2t-3)(t-3)}{t(t-2)}. t→∞t\to\infty とすると各項は順に 0,−1,0,1/2,−20,-1,0,1/2,-2 に近づく。従って求める極限は −1+1/2−2=−5/2-1+1/2-2=-5/2 である。

この問題で使う考え方

  • 商の微分
  • 第二次導関数
  • 凹凸と変曲点
  • 曲線の接線
  • 曲線で囲まれた面積
  • 三角・指数・対数関数等の積分
  • 関数の極限

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