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東京慈恵会医科大学/2021年度/前期

東京慈恵会医科大学 2021年 数学 第2問解答・解説

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1問題

東京慈恵会医科大学2021年度第2問

曲線 y=ex2 (x≧0)y=e^{x^2}\ (x\geq0) を CC とする。実数 aa は a>1a>1 をみたす定数とし,CC 上の点 (a,ea2)(a,e^{a^2}) における接線を ℓ\ell とする。CC と2直線 ℓ,x=1\ell, x=1 で囲まれた部分の面積を S1S_1,ℓ\ell と xx 軸および yy 軸で囲まれた部分の面積を S2S_2 とする。このとき,次の問いに答えよ。ただし,ee は自然対数の底とする。

(1) CC と yy 軸,および2直線 y=e, y=ea2y=e,\ y=e^{a^2} で囲まれた部分を,yy 軸の周りに1回転させてできる立体の体積 VV を aa を用いて表せ。

(2) 極限値 lim⁡a→∞S1S2\displaystyle \lim\limits _{a\to\infty}\frac{S_1}{S_2} を求めよ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • V=πea2(a2−1),lim⁡a→∞S1S2=1\displaystyle \boxed{V=\pi e^{a^2}(a^2-1),\qquad \lim\limits _{a\to\infty}\frac{S_1}{S_2}=1}

3解答

解答を見る途中式つきの解答

第2問 (1) y=ex2y=e^{x^2} は x≧0x\geq0 で x=log⁡yx=\sqrt{\log y} と表せる。したがって、回転してできる立体を yy 軸に垂直な平面で切ったときの円板の半径は log⁡y\sqrt{\log y} である。高さの範囲は e≦y≦ea2e\leq y\leq e^{a^2} なので V=π∫eea2(log⁡y)2 dy=π∫eea2log⁡y dy=π[ylog⁡y−y]eea2=πea2(a2−1).\displaystyle \begin{aligned} V&=\pi\int_e^{e^{a^2}}(\sqrt{\log y})^2\,dy =\pi\int_e^{e^{a^2}}\log y\,dy\\ &=\pi[ y\log y-y ]_e^{e^{a^2}} =\boxed{\pi e^{a^2}(a^2-1)}. \end{aligned} ここでは部分積分から ∫log⁡y dy=ylog⁡y−y\displaystyle \int\log y\,dy=y\log y-y を用いた。

(2) f(x)=ex2f(x)=e^{x^2} とおくと f′(x)=2xex2,f′′(x)=(2+4x2)ex2>0.f'(x)=2xe^{x^2},\qquad f''(x)=(2+4x^2)e^{x^2}>0. f′f\prime は増加するので、x=ax=a における接線は 1≦x≦a1\leq x\leq a で曲線の下側にある。接線は ℓ: y=ea2{1−2a2+2ax}\ell:\ y=e^{a^2}\{1-2a^2+2ax\} であるから S1=∫1a[ex2−ea2(1−2a2+2ax)]dx=∫1aex2 dx−ea2(a−1)(1+a−a2).\displaystyle \begin{aligned} S_1&=\int_1^a\left[e^{x^2}-e^{a^2}(1-2a^2+2ax)\right]dx\\ &=\int_1^a e^{x^2}\,dx-e^{a^2}(a-1)(1+a-a^2). \end{aligned} 接線の xx 切片、yy 切片はそれぞれ 2a2−12a,ea2(1−2a2)\displaystyle \frac{2a^2-1}{2a},\qquad e^{a^2}(1-2a^2) である。a>1a>1 より前者は正、後者は負なので、座標軸と接線で囲まれる三角形の面積は S2=12⋅2a2−12a⋅ea2(2a2−1)=ea2(2a2−1)24a.\displaystyle S_2=\frac12\cdot\frac{2a^2-1}{2a}\cdot e^{a^2}(2a^2-1) =\frac{e^{a^2}(2a^2-1)^2}{4a}. 極限を比べるため a3ea2a^3e^{a^2} で割る。1≦x≦a1\leq x\leq a では ex2≦ea2e^{x^2}\leq e^{a^2} だから 0≦∫1aex2dxa3ea2≦a−1a3⟶0.\displaystyle 0\leq \frac{\int_1^a e^{x^2}dx}{a^3e^{a^2}} \leq\frac{a-1}{a^3}\longrightarrow0. また S1a3ea2=∫1aex2dxa3ea2−(a−1)(1+a−a2)a3⟶0−(−1)=1,\displaystyle \frac{S_1}{a^3e^{a^2}} =\frac{\int_1^a e^{x^2}dx}{a^3e^{a^2}} -\frac{(a-1)(1+a-a^2)}{a^3}\longrightarrow 0-(-1)=1, 一方 S2a3ea2=(2a2−1)24a4⟶1.\displaystyle \frac{S_2}{a^3e^{a^2}}=\frac{(2a^2-1)^2}{4a^4}\longrightarrow1. 従って lim⁡a→∞S1S2=1.\displaystyle \boxed{\displaystyle\lim\limits _{a\to\infty}\frac{S_1}{S_2}=1}.

この問題で使う考え方

  • 定積分による体積
  • 部分積分法
  • 三角・指数・対数関数等の積分
  • 合成関数の微分
  • 指数・対数関数の微分
  • 第二次導関数
  • 曲線の接線
  • 曲線で囲まれた面積

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