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京都府立医科大学/2026年度/前期

京都府立医科大学 2026年 数学 第2問解答・解説

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1問題

京都府立医科大学2026年度第2問

nn を 3 以上の整数とする。正 nn 角形 KK の辺と対角線からなる線分全体の集合を AA とする。AA から異なる 2 つの線分を選ぶと,それらの線分で KK はいくつかの断片に分割される。その断片の個数を kk とする。ただし,2 つの線分がともに辺であれば KK は分割されないので k=1k=1 とする。AA から異なる 2 つの線分を無作為に選ぶとき,断片の個数が kk となる確率を pkp_{k} とする。

(1) p1p_{1} を nn を用いて表せ。

(2) p4p_{4} を nn を用いて表せ。

(3) 断片の個数 kk の期待値を EnE_{n} とする。lim⁡n→∞En\displaystyle \lim\limits _{n\to\infty}E_{n} を求めよ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2考え方

考え方を見る解き方の方針だけを確かめる

線分の組を辺辺、辺対角線、非交差対角線、交差対角線に分類する。組数を二項係数で数え、確率と期待値を求める。

3答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1) p1=4(n−2)(n+1)\displaystyle \space{}p_1=\frac{4}{(n-2)(n+1)}\quad(2) p4=n−33(n+1)\displaystyle \space{}p_4=\frac{n-3}{3(n+1)}\quad(3) lim⁡n→∞En=103\displaystyle \space{}\lim\limits _{n\to\infty}E_n=\frac{10}{3}

4解答

解答を見る途中式つきの解答

正 nn 角形の辺と対角線は、頂点の2点を結ぶ線分なので、その総数は N=(n2)\displaystyle N=\binom n2 である。選び方の総数は (N2)\displaystyle \binom N2。辺の数を nn、対角線の数を d=N−n=n(n−3)/2d=N-n=n(n-3)/2 とする。

2本とも辺なら k=1k=1、辺と対角線なら k=2k=2、対角線2本が内部で交わらなければ k=3k=3、内部で交われば k=4k=4 となる。実際、1本の対角線は多角形を2片に分け、交わらない2本目はそのうちの1片をさらに分ける。一方、内部で交わる2本目は最初の対角線の両側でそれぞれ新たに1片ずつ分ける。正多角形は凸なので、交差する対角線の組は、端点となる4頂点を選べばその4頂点の対角線の組としてただ1組定まり、その数は (n4)\displaystyle \binom n4 である。

(1) k=1k=1 となるのは辺2本の組だけだから p1=(n2)(N2)=2N−1=4n(n−1)−2=4(n−2)(n+1).\displaystyle p_1=\frac{\binom n2}{\binom N2} =\frac{2}{N-1} =\frac{4}{n(n-1)-2} =\frac{4}{(n-2)(n+1)}.

(2) k=4k=4 となるのは内部で交わる対角線2本の組だけなので p4=(n4)(N2)=(n−2)(n−3)3{n(n−1)−2}=n−33(n+1).\displaystyle p_4=\frac{\binom n4}{\binom N2} =\frac{(n-2)(n-3)}{3\{n(n-1)-2\}} =\frac{n-3}{3(n+1)}. ここで n(n−1)−2=(n−2)(n+1)n(n-1)-2=(n-2)(n+1) を用いた。

(3) 辺2本の組は (n2)\displaystyle \binom n2、辺と対角線の組は ndnd、対角線2本の組は (d2)\displaystyle \binom d2 である。うち (n4)\displaystyle \binom n4 組は k=4k=4、残りは k=3k=3。よって kk の合計を全組数で割ると En=(n2)+2nd+3(d2)+(n4)(N2).\displaystyle E_n=\frac{\binom n2+2nd+3\binom d2+\binom n4}{\binom N2}. d=n(n−3)/2d=n(n-3)/2、N=n(n−1)/2N=n(n-1)/2 なので、分子を n4n^4 で割った極限は 3/8+1/24=5/123/8+1/24=5/12、分母を n4n^4 で割った極限は 1/81/8 である。したがって lim⁡n→∞En=5/121/8=103.\displaystyle \lim\limits _{n\to\infty}E_n=\frac{5/12}{1/8}=\frac{10}{3}.

この問題で使う考え方

  • 円の性質
  • 組合せ
  • 積の法則
  • 確率の基本法則
  • 期待値
  • 数列の極限

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