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鹿児島大学/2008年度/前期

鹿児島大学 2008年 数学 第1問解答・解説

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1問題

鹿児島大学2008年度第1問

次の各問いに答えよ。

(1) 方程式 x3−1=0x^{3}-1=0 の虚数解の一つを ω\omega とするとき,ω4+ω2+1\omega^{4}+\omega^{2}+1 の値を求めよ。

(2) −2≦m<2-2\leq m<2 かつ −2<n≦2-2<n\leq2 であるような整数の組 (m,n)(m,n) のうち,条件「1≦m1\leq m または n<0n<0」を満たすものの個数を求めよ。

(3) 半径 rr の円 OO の外部の点 PP からこの円に引いた接線の接点の一つを TT とする。TT を端点とする円 OO の直径 TQTQ をとる。三角形 PTQPTQ の辺 PQPQ と円 OO との交点を RR とするとき,PRPR の長さを求めよ。ただし,∠QPT=30∘\angle QPT=30^{\circ} とする。

(4) 正六角形の頂点の中から異なる3点を選んで三角形を作る。この三角形が正三角形にも二等辺三角形にもならない確率を求めよ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2考え方

考え方を見る解き方の方針だけを確かめる

各小問を独立に処理し、複素数の根の関係、余事象の数え上げ、直角三角形と接弦定理による相似、正六角形の三頂点の円周上の間隔による分類を用いる。

3答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1) 0,
    (2) 7,
    (3) 3r,
    (4) 35\displaystyle (4)\space{}\frac{3}{5}

4解答

解答を見る途中式つきの解答

(1) ω\omega は x3−1=0x^3-1=0 の虚数解なので、ω3=1\omega^3=1 かつ ω≠1\omega\ne1 である。x3−1=(x−1)(x2+x+1)x^3-1=(x-1)(x^2+x+1) より、ω2+ω+1=0\omega^2+\omega+1=0。また ω4=ω\omega^4=\omega だから、ω4+ω2+1=ω+ω2+1=0\omega^4+\omega^2+1=\omega+\omega^2+1=0。

(2) 条件を満たす整数の範囲は、m=−2,−1,0,1m=-2,-1,0,1、n=−1,0,1,2n=-1,0,1,2 である。したがって全体は 4⋅4=164\cdot4=16 組。求める条件「1≦m1\le m または n<0n<0」を満たさないのは、その否定である「m<1m<1 かつ n≧0n\ge0」を満たす組である。このとき m=−2,−1,0m=-2,-1,0、n=0,1,2n=0,1,2 なので 3⋅3=93\cdot3=9 組。よって求める個数は 16−9=716-9=7。

(3) 接線 PTPT は半径 OTOT に垂直であり、T,Q,OT,Q,O は一直線上にあるから、∠PTQ=90∘\angle PTQ=90^\circ。また TQ=2rTQ=2r である。直角三角形 PTQPTQ で ∠QPT=30∘\angle QPT=30^\circ より、sin⁡30∘=TQ/PQ\sin30^\circ=TQ/PQ だから PQ=4rPQ=4r。さらに cos⁡30∘=PT/PQ\cos30^\circ=PT/PQ より PT=23rPT=2\sqrt{3}r。

点 P,R,QP,R,Q は一直線上にあり、接弦定理から ∠PTR=∠TQR=∠PQT\angle PTR=\angle TQR=\angle PQT。また ∠TPR=∠QPT\angle TPR=\angle QPT なので、△PTR∼△PQT\triangle PTR\sim\triangle PQT。したがって PT/PQ=PR/PTPT/PQ=PR/PT、すなわち PR=PT2/PQPR=PT^2/PQ。ゆえに PR=(23r)2/(4r)=3rPR=(2\sqrt{3}r)^2/(4r)=3r。

(4) 正六角形の辺の長さを ss とする。選んだ3頂点の間を円周に沿って進むとき、各区間に含まれる六角形の辺の数を a,b,ca,b,c とすれば、a,b,ca,b,c は正の整数で a+b+c=6a+b+c=6。その整数分割は 1+1+41+1+4、1+2+31+2+3、2+2+22+2+2 の3種類である。

1,1,41,1,4 の場合は3頂点が連続するので、辺の長さが s,s,3ss,s,\sqrt{3}s の二等辺三角形(正三角形を除く)となり、6個ある。2,2,22,2,2 の場合は辺の長さがすべて 3s\sqrt{3}s となる正三角形で、2個ある。全体は (63)=20\displaystyle \binom{6}{3}=20 個だから、残る 20−6−2=1220-6-2=12 個が求める三角形である。したがって確率は 12/20=3/512/20=3/5。

この問題で使う考え方

  • 三次の乗法・因数分解公式
  • 複素数の四則演算
  • 積の法則
  • 三角比と相互関係
  • 円の性質
  • 組合せ
  • 確率の基本法則

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