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九州大学/2008年度/前期

九州大学 2008年 数学 第5問解答・解説

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1問題

九州大学2008年度第5問

いくつかの半径 3 の円を,半径 2 の円 QQ に外接し,かつ,互いに交わらないように配置する。このとき,次の問いに答えよ。

(1) 半径 3 の円の 1 つを RR とする。円 QQ の中心を端点とし,円 RR に接する 2 本の半直線のなす角を θ\theta とおく。ただし,0<θ<π0<\theta<\pi とする。このとき,sin⁡θ\sin\theta を求めよ。

(2) π3<θ<π2\displaystyle \dfrac{\pi}{3}<\theta<\dfrac{\pi}{2} を示せ。

(3) 配置できる半径 3 の円の最大個数を求めよ。

(配点 50 点)

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2考え方

考え方を見る解き方の方針だけを確かめる

円の接線と半径で半角を求め、中心円周上の角間隔と弦長から配置数を評価する。

3答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1) sin⁡θ=2425\displaystyle \space{}\sin\theta=\frac{24}{25}\quad(2) π3<θ<π2\displaystyle \space{}\frac{\pi}{3}<\theta<\frac{\pi}{2}\quad(3) 4個

4解答

解答を見る途中式つきの解答

円Qの中心をO、円Rの中心をCとする。円Rは円Qに外接するので、OC=2+3=5OC=2+3=5である。Oから円Rに引いた接線の接点をPとすると、CP⊥OPCP\perp OPであり、CP=3CP=3である。二つの接線はOCについて対称だから、α=θ/2\alpha=\theta/2とおけば、直角三角形OCPで sin⁡α=35,cos⁡α=45.\displaystyle \sin\alpha=\frac{3}{5},\qquad \cos\alpha=\frac{4}{5}. したがって、二倍角の公式より sin⁡θ=sin⁡2α=2sin⁡αcos⁡α=2⋅35⋅45=2425.\displaystyle \sin\theta=\sin2\alpha=2\sin\alpha\cos\alpha=2\cdot\frac35\cdot\frac45=\frac{24}{25}.

また、0<θ<π0<\theta<\piより0<α<π/20<\alpha<\pi/2である。sin⁡(π/6)=1/2<3/5<2/2=sin⁡(π/4)\sin(\pi/6)=1/2<3/5<\sqrt2/2=\sin(\pi/4)であり、正弦は00からπ/2\pi/2まで増加するから、π/6<α<π/4\pi/6<\alpha<\pi/4。よって π3<θ<π2.\displaystyle \frac{\pi}{3}<\theta<\frac{\pi}{2}.

配置できる個数が5個以上だと仮定し、そのうち5個の円の中心を円周上で順に見る。この5個を隔てる5つの中心角の和は2π2\piだから、少なくとも1つの中心角δ\deltaはδ≦2π/5\delta\le 2\pi/5を満たす。このとき0<δ/2≦π/50<\delta/2\le\pi/5である。以下、sin⁡(π/5)<3/5\sin(\pi/5)<3/5を確認する。c=cos⁡(2π/5)c=\cos(2\pi/5)とおくと、0<c<1/20<c<1/2であり、加法定理から 1=cos⁡(2π)=cos⁡(5⋅2π5)=16c5−20c3+5c.\displaystyle 1=\cos(2\pi)=\cos\left(5\cdot\frac{2\pi}{5}\right)=16c^5-20c^3+5c. したがって 0=16c5−20c3+5c−1=(c−1)(4c2+2c−1)2.0=16c^5-20c^3+5c-1=(c-1)(4c^2+2c-1)^2. c≠1c\ne1かつc>0c>0なので、c=(5−1)/4c=(\sqrt5-1)/4である。二倍角の公式より sin⁡2π5=1−cos⁡(2π/5)2=5−58<925,\displaystyle \sin^2\frac{\pi}{5}=\frac{1-\cos(2\pi/5)}2=\frac{5-\sqrt5}{8}<\frac9{25}, 最後の不等式は53<25553<25\sqrt5、すなわち2809<31252809<3125から従う。よってsin⁡(π/5)<3/5\sin(\pi/5)<3/5である。

この5個のうち中心角がδ\deltaの隣り合う2中心をA、Bとすると、OA=OB=5OA=OB=5より AB=10sin⁡δ2≦10sin⁡π5<6.\displaystyle AB=10\sin\frac{\delta}{2}\le10\sin\frac{\pi}{5}<6. 半径3の円どうしが交わらないためには中心間距離が6以上必要なので、これは矛盾である。したがって5個以上は配置できない。一方、円Qと同心の半径5の円周上に正方形の頂点を4中心として置けば、隣り合う中心間距離は52>65\sqrt2>6、向かい合う中心間距離は10であるから、4個は互いに交わらずに配置できる。ゆえに最大個数は4個である。

この問題で使う考え方

  • 対偶・背理法による証明
  • 三角比と相互関係
  • 三角関数の加法定理
  • 二倍角の公式
  • 円の性質

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