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聖マリアンナ医科大学/2020年度/一般

聖マリアンナ医科大学 2020年 数学 第3問解答・解説

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1問題

聖マリアンナ医科大学2020年度第3問

a>0a>0 に対して f(x)=ax, a1=af(x)=a^x,\ a_1=a とし、漸化式 an+1=f(an)(n=1,2,3,…)a_{n+1}=f(a_n)\quad(n=1,2,3,\ldots) によって ana_n を定める。このとき、以下の設問 (1)、(3) の セ\text{セ}〜ツ\text{ツ} にあてはまる適切な数と、設問 (2) に対する解答を解答用紙の所定の欄に記入せよ。   (1) a=1a=1 ならば、 a4=セa_4=\boxed{\text{セ}} であり、 lim⁡n→∞an=ソ\displaystyle \lim\limits _{n\to\infty}a_n=\boxed{\text{ソ}} である。a=2a=2 ならば、 a4=タa_4=\boxed{\text{タ}} であり、lim⁡n→∞an=∞\displaystyle \lim\limits _{n\to\infty}a_n=\infty である。   (2) 曲線 C:y=f(x)C:y=f(x) と直線 ℓ:y=x\ell:y=x が右図のように共有点 PP をもつとする。

右向きのx軸、上向きのy軸、原点Oがあり、曲線y=a^xと直線y=xが点Pで交わっている。Pより左に、直線上のP₁とP₃、曲線上のP₂とP₄が示され、P₁の真下のx軸にaₙと記されている。aₙからP₁,P₂,P₃,P₄へ進む縦・横・縦の階段状の破線が描かれている。

次の aa〜dd にあてはまる適切なものを下の①〜⑤から選び、その番号を答えよ。ただし、同じ番号を繰り返し選んでもよい。 P1(an;a) とすると P2(a;b), P3(b;c), P4(c;d) となる。P_1(a_n;\boxed{a})\text{ とすると }P_2(\boxed{a};\boxed{b}),\ P_3(\boxed{b};\boxed{c}),\ P_4(\boxed{c};\boxed{d})\text{ となる。} ① an−2② an−1③ an④ an+1⑤ an+2\text{① }a_{n-2}\qquad \text{② }a_{n-1}\qquad \text{③ }a_n\qquad \text{④ }a_{n+1}\qquad \text{⑤ }a_{n+2}   (3) 曲線 C:y=f(x)C:y=f(x) と直線 ℓ:y=x\ell:y=x が接するとする。このとき、aa の値は チ\boxed{\text{チ}} であり、 lim⁡n→∞an=ツ\displaystyle \lim\limits _{n\to\infty}a_n=\boxed{\text{ツ}} である。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2考え方

考え方を見る解き方の方針だけを確かめる

漸化式の直接計算と図の座標の対応を押さえ、接点条件から底aを決定した後、指数関数と直線の差の符号で反復列の収束先を示した。

3答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1) a=1: a4=1, lim⁡an=1;a=2: a4=65536\displaystyle a=1:\space{}a_4=1,\space{}\lim a_n=1;\quad a=2:\space{}a_4=65536\quad (2) (a,b,c,d)=(③,④,④,⑤)(a,b,c,d)=(③,④,④,⑤)\quad (3) a=e1/e, lim⁡n→∞an=e\displaystyle a=e^{1/e},\space{}\lim\limits _{n\to\infty}a_n=e

4解答

解答を見る途中式つきの解答

(1)  a=1a=1 では漸化式は an+1=1a_{n+1}=1 で初項も1だから、すべての項が1である。よって a4=1a_4=1、極限も1。a=2a=2 では a1=2,a2=22=4,a3=24=16,a4=216=65536.a_1=2,\quad a_2=2^2=4,\quad a_3=2^4=16,\quad a_4=2^{16}=65536.

(2)  図では P1P_1 と P3P_3 が直線 y=xy=x 上、P2P_2 と P4P_4 が曲線 y=axy=a^x 上にある。したがって P1=(an,an)P_1=(a_n,a_n) なので a=ana=a_n(③)。P2P_2 は同じ横座標 ana_n で曲線上にあるから b=aan=an+1b=a^{a_n}=a_{n+1}(④)。次に P3P_3 は y=xy=x 上で横座標 bb だから c=b=an+1c=b=a_{n+1}(④)。最後に P4P_4 は曲線上で横座標 cc なので d=ac=an+2d=a^c=a_{n+2}(⑤)。

(3)  接点の xx 座標を tt とする。接するためには at=t,atlog⁡a=1.a^t=t,\qquad a^t\log a=1. したがって tlog⁡a=1t\log a=1。t=att=a^t の両辺の対数を取ると log⁡t=tlog⁡a=1\log t=t\log a=1 となるので t=et=e、さらに log⁡a=1/e\log a=1/e より a=e1/ea=e^{1/e}。 このとき漸化式は an+1=ean/ea_{n+1}=e^{a_n/e}、初項は a1=e1/ea_1=e^{1/e} である。1/e<11/e<1 より 0<a1<e0<a_1<e。関数 h(x)=ex/e−xh(x)=e^{x/e}-x は 0<x<e0<x<e で h′(x)=1eex/e−1<0,h(e)=0,\displaystyle h'(x)=\frac1e e^{x/e}-1<0,\qquad h(e)=0, となるので h(x)>0h(x)>0、すなわち ex/e>xe^{x/e}>x である。また x<ex<e なら ex/e<ee^{x/e}<e。従って帰納的に an<an+1<ea_n<a_{n+1}<e が成り立ち、数列は増加かつ上に有界であるから極限 LL をもつ。連続性から L=eL/eL=e^{L/e}。上の h(x)>0h(x)>0 は 0<x<e0<x<e で成り立ち、h(e)=0h(e)=0 なので、この範囲の固定点は ee だけであり、L=eL=e。

検算として a=e1/ea=e^{1/e} では ae=ea^e=e かつ ddxax∣x=e=aelog⁡a=e⋅(1/e)=1\displaystyle \frac{d}{dx}a^x|_{x=e}=a^e\log a=e\cdot(1/e)=1 となり、直線 y=xy=x と値・傾きが一致する。

この問題で使う考え方

  • 指数関数のグラフ・増減
  • 指数・対数関数の微分
  • 数列の極限

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