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聖マリアンナ医科大学/2022年度/一般

聖マリアンナ医科大学 2022年 数学 第4問解答・解説

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1問題

聖マリアンナ医科大学2022年度第4問

次の和で定義される数列を考える。 Sn=∑k=1n(−1)k−1k=1−12+⋯+(−1)n−1n\displaystyle S_n=\sum\limits _{k=1}^{n}\frac{(-1)^{k-1}}{k}=1-\frac{1}{2}+\cdots+\frac{(-1)^{n-1}}{n} 以下の設問(1)~(4)に対する解答を解答用紙の所定の欄に答えよ。

(1) S4S_4の値を求めよ。

(2) 0以上の整数mmについて、 S8m+1, S8m+2, S8m+3, S8m+4, S8m+5, S8m+6, S8m+7, S8m+8S_{8m+1},\ S_{8m+2},\ S_{8m+3},\ S_{8m+4},\ S_{8m+5},\ S_{8m+6},\ S_{8m+7},\ S_{8m+8} を小さい順に並べたとき、5番目に小さいものをS8m+aS_{8m+a}とする。aaの値を答えよ。

(3) S2n=∑k=1n1n+k\displaystyle S_{2n}=\displaystyle\sum\limits _{k=1}^{n}\frac{1}{n+k}が成り立つことを示せ。

(4) lim⁡n→∞Sn\displaystyle\lim\limits _{n\to\infty}S_nの値を求めよ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1) S4=712.\displaystyle (1)\space{}S_4=\frac7{12}.
    (2) a=7.(2)\space{}a=7.
    (3) S2n=∑k=1n1n+k.\displaystyle (3)\space{}S_{2n}=\sum\limits _{k=1}^n\frac1{n+k}.
    (4) lim⁡n→∞Sn=ln⁡2.\displaystyle (4)\space{}\lim\limits _{n\to\infty}S_n=\ln2.

3解答

解答を見る途中式つきの解答

(1) S4=1−12+13−14=12−6+4−312=712.\displaystyle S_4=1-\frac12+\frac13-\frac14 =\frac{12-6+4-3}{12}=\frac7{12}.

(2) 偶数番目の項は S2k+2−S2k=12k+1−12k+2>0\displaystyle S_{2k+2}-S_{2k}=\frac1{2k+1}-\frac1{2k+2}>0 より添字とともに増加し、奇数番目の項は S2k+1−S2k−1=−12k+12k+1<0\displaystyle S_{2k+1}-S_{2k-1}=-\frac1{2k}+\frac1{2k+1}<0 より添字とともに減少する。また、任意の偶数項 S2kS_{2k} は任意の奇数項 S2j−1S_{2j-1} より小さい。実際、k≧jk\ge j ならば S2k<S2k+1≦S2j−1S_{2k}<S_{2k+1}\le S_{2j-1} であり、k<jk<j ならば S2k≦S2j−2<S2j−1S_{2k}\le S_{2j-2}<S_{2j-1} である。 従って、指定された8項の小さい方から4項は偶数添字の S8m+2<S8m+4<S8m+6<S8m+8S_{8m+2}<S_{8m+4}<S_{8m+6}<S_{8m+8} であり、次に小さいのは奇数項のうち最小の S8m+7S_{8m+7} である。よって a=7a=7。

(3) 調和和 Hn=∑k=1n1k\displaystyle H_n=\sum\limits _{k=1}^n\frac1k を用いると S2n=∑k=1n(12k−1−12k)=H2n−2∑k=1n12k=H2n−Hn.\displaystyle S_{2n}=\sum\limits _{k=1}^n\left(\frac1{2k-1}-\frac1{2k}\right) =H_{2n}-2\sum\limits _{k=1}^n\frac1{2k} =H_{2n}-H_n. したがって S2n=∑j=n+12n1j=∑k=1n1n+k,\displaystyle S_{2n}=\sum\limits _{j=n+1}^{2n}\frac1j =\sum\limits _{k=1}^n\frac1{n+k}, 所望の等式が示された。

(4) (3)より S2n=∑j=n+12n1j\displaystyle S_{2n}=\sum\limits _{j=n+1}^{2n}\frac1j。関数 1/x1/x は正で減少するので、各単位区間での長方形評価から ∫n+12n+1dxx≦∑j=n+12n1j≦∫n2ndxx.\displaystyle \int_{n+1}^{2n+1}\frac{dx}{x} \le \sum\limits _{j=n+1}^{2n}\frac1j \le \int_n^{2n}\frac{dx}{x}. よって ln⁡2n+1n+1≦S2n≦ln⁡2.\displaystyle \ln\frac{2n+1}{n+1}\le S_{2n}\le\ln2. 左端は ln⁡(2−1n+1)→ln⁡2\displaystyle \ln(2-\frac1{n+1})\to\ln2 であるから、はさみうちにより S2n→ln⁡2S_{2n}\to\ln2。また S2n+1=S2n+12n+1→ln⁡2.\displaystyle S_{2n+1}=S_{2n}+\frac1{2n+1}\to\ln2. 偶数番目と奇数番目の部分列がともに ln⁡2\ln2 に収束するので、数列全体について lim⁡n→∞Sn=ln⁡2\displaystyle \lim\limits _{n\to\infty}S_n=\ln2 である。

この問題で使う考え方

  • 階差・和の利用
  • 総和記号と数列の和
  • 不定積分・定積分の性質
  • 三角・指数・対数関数等の積分
  • 数列の極限

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