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長崎大学/2011年度/前期

長崎大学 2011年 数学 第7問解答・解説

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1問題

長崎大学2011年度第7問

【表紙共通指示】医学部志願者は問題2・4・7・8に解答する。

7 円 C1:x2+y2−23x−4y+3=0C_{1}:x^{2}+y^{2}-2\sqrt{3}x-4y+3=0 と放物線 C2:y=−12x2+123x+1\displaystyle C_{2}:y=-\frac{1}{2}x^{2}+\frac{1}{2\sqrt{3}}x+1 について,次の問いに答えよ。

(1) C1C_{1} と座標軸との共有点,および C2C_{2} と座標軸との共有点の座標を求めよ。

(2) 連立不等式 {x2+y2−23x−4y+3≦0,y≦−12x2+123x+1\displaystyle \left\{\begin{aligned}x^{2}+y^{2}-2\sqrt{3}x-4y+3&\leq 0,\\y&\leq-\frac{1}{2}x^{2}+\frac{1}{2\sqrt{3}}x+1\end{aligned}\right. を満たす点 (x,y)(x,y) 全体からなる領域を DD とする。DD の面積 SS を求めよ。

(3) 点 (x,y)(x,y) が領域 DD を動くとき,x+yx+y の最大値を求めよ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1) C1:{(3,0),(0,1),(0,3)},C2:{(3,0),(−23,0),(0,1)}\displaystyle C_1:\{(\sqrt3,0),(0,1),(0,3)\},\quad C_2:\{(\sqrt3,0),(-\frac{2}{\sqrt3},0),(0,1)\}。 (2) S=2π3−334\displaystyle \frac{2\pi}{3}-\frac{3\sqrt3}{4}。 (3) max⁡(x,y)∈D(x+y)=3724+36\displaystyle \max\limits _{(x,y)\in D}(x+y)=\frac{37}{24}+\frac{\sqrt3}{6}。

3解答

解答を見る途中式つきの解答

(1) 円の式を平方完成すると (x−3)2+(y−2)2=4(x-\sqrt{3})^2+(y-2)^2=4。y=0y=0 では x=3x=\sqrt{3}、x=0x=0 では y=1,3y=1,3。放物線では x=0x=0 から y=1y=1、y=0y=0 から x2−x/3−2=0x^2-x/\sqrt{3}-2=0 を得て、x=3,−2/3x=\sqrt{3},-2/\sqrt{3}。従って共有点は C1C_1 が (3,0),(0,1),(0,3)(\sqrt{3},0),(0,1),(0,3)、C2C_2 が (3,0),(−2/3,0),(0,1)(\sqrt{3},0),(-2/\sqrt{3},0),(0,1)。

(2) p(x)=−x2/2+x/(23)+1p(x)=-x^2/2+x/(2\sqrt{3})+1 とする。平方完成から p(x)≦25/24<2p(x)\leq25/24<2。一方、円の上側境界は少なくとも2なので放物線は常にその下にある。円の式に y=p(x)y=p(x) を代入し t=x/3t=x/\sqrt{3} と置くと、左辺は 14t(t−1)(9t2+3t+28)\displaystyle \frac14t(t-1)(9t^2+3t+28)。 二次式 9t2+3t+289t^2+3t+28 の判別式は 32−4⋅9⋅28=−999<03^2-4\cdot9\cdot28=-999<0 で、最高次係数 9>09>0 だから常に正であるため、円の内部かつ y≦p(x)y\leq p(x) を満たすのは 0≦x≦30\leq x\leq\sqrt{3} で、円の下側弧と放物線にはさまれた部分である。

放物線の下の面積は ∫03p(x) dx=[−x3/6+x2/(43)+x]03=33/4\displaystyle \int_0^{\sqrt{3}}p(x)\,dx=\left[-x^3/6+x^2/(4\sqrt{3})+x\right]_0^{\sqrt{3}}=3\sqrt{3}/4。 円の下側弧を A=(0,1)A=(0,1) から B=(3,0)B=(\sqrt{3},0) まで取る。円の中心 O=(3,2)O=(\sqrt{3},2)、半径2で、OA=OB=2OA=OB=2 かつ OA→⋅OB→=2\overrightarrow{OA}\cdot\overrightarrow{OB}=2 より中心角は π/3\pi/3。扇形から三角形を引いた弦 ABAB と小弧間の面積は 2π/3−32\pi/3-\sqrt{3}。弦 ABAB と xx 軸で囲まれる三角形は 3/2\sqrt{3}/2 なので、円弧と xx 軸の間の面積は 33/2−2π/33\sqrt{3}/2-2\pi/3。従って領域 DD の面積は S=33/4−(33/2−2π/3)=2π/3−33/4S=3\sqrt{3}/4-(3\sqrt{3}/2-2\pi/3)=2\pi/3-3\sqrt{3}/4。

(3) DD では 0≦x≦30\leq x\leq\sqrt{3} かつ y≦p(x)y\leq p(x)。よって x+y≦x+p(x)=−x2/2+(1+1/(23))x+1x+y\leq x+p(x)=-x^2/2+(1+1/(2\sqrt{3}))x+1。平方完成すると −12(x−1−1/(23))2+37/24+3/6\displaystyle -\frac12(x-1-1/(2\sqrt{3}))^2+37/24+\sqrt{3}/6。 頂点 x∗=1+1/(23)x_*=1+1/(2\sqrt{3}) は 0≦x∗≦30\le x_*\le\sqrt3 を満たし、p(x∗)=13/24p(x_*)=13/24。さらに 点(x∗,p(x∗))(x_*,p(x_*))が領域Dに含まれるので上界が達成される。したがって最大値は 37/24+3/637/24+\sqrt{3}/6。

(1) 円の式を平方完成すると (x−√3)²+(y−2)²=4。y=0ではx=√3、x=0ではy=1,3。放物線ではx=0からy=1、y=0から x²−x/√3−2=0 を得て、x=√3,−2/√3。従って共有点はC1が(√3,0),(0,1),(0,3)、C2が(√3,0),(−2/√3,0),(0,1)。

(2) p(x)=−x²/2+x/(2√3)+1 とする。平方完成から p(x)≦25/24<2。一方、円の上側境界は少なくとも2なので放物線は常にその下にある。円の式に y=p(x) を代入し t=x/√3 と置くと、左辺は (1/4)t(t−1)(9t²+3t+28)。二次式 9t2+3t+289t^2+3t+28 の判別式は −999<0-999<0 で、最高次係数 9>09>0 だから常に正であるため、円の内部かつ y≦p(x) を満たすのは0≦x≦√3で、円の下側弧と放物線にはさまれた部分である。

放物線の下の面積は ∫₀^√3 p(x)dx=3√3/4。円の下側弧をA=(0,1)からB=(√3,0)まで取る。円の中心O=(√3,2)、半径2で、OA=OB=2かつ OA・OB=2 より中心角はπ/3。扇形から三角形を引いた弦ABと小弧間の面積は2π/3−√3。弦ABとx軸で囲まれる三角形は√3/2なので、円弧とx軸の間の面積は3√3/2−2π/3。従って領域Dの面積は S=3√3/4−(3√3/2−2π/3)=2π/3−3√3/4。

(3) Dでは0≦x≦√3かつy≦p(x)。よって x+y≦x+p(x)=−x²/2+(1+1/(2√3))x+1。平方完成すると −(1/2)(x−1−1/(2√3))²+37/24+√3/6。頂点x*=1+1/(2√3)は0≦x*≦√3を満たし、p(x*)=13/24。さらにx*はDのx範囲内にあるので点(x*,p(x*))は領域Dに含まれ、上界が達成される。したがって最大値は37/24+√3/6。

この問題で使う考え方

  • 平方完成
  • 代入因数分解
  • 円弧・扇形・三角形面積の差
  • 二次関数の最大値

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