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長崎大学/2013年度/前期

長崎大学 2013年 数学 第6問解答・解説

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1問題

長崎大学2013年度第6問

次の問いに答えよ。

(1) 関数 y=−x+2−1−x2(−1≦x≦1)y=-x+2-\sqrt{1-x^{2}}\quad(-1\leq x\leq1) の増減およびグラフの凹凸を調べよ。また,yy の最大値およびそのときの xx の値,yy の最小値およびそのときの xx の値をそれぞれ求めよ。

(2) 2つの曲線 y=−x+2−1−x2(−1≦x≦1)y=-x+2-\sqrt{1-x^{2}}\quad(-1\leq x\leq1) と y=−x+2+1−x2(−1≦x≦1)y=-x+2+\sqrt{1-x^{2}}\quad(-1\leq x\leq1) によって囲まれた図形 DD を答案用紙の座標平面上に描け。なお,DD の境界が座標軸との共有点をもつならば,その座標も記入せよ。

(3) 上の図形 DD を xx 軸のまわりに1回転してできる回転体の体積を求めよ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2解答

解答を見る答えはこの解答の中にあります

f(x)=2−x−1−x2f(x)=2-x-\sqrt{1-x^2} とおく。定義域の内側 −1<x<1-1<x<1 では f′(x)=−1+x1−x2=x−1−x21−x2.\displaystyle f'(x)=-1+\frac{x}{\sqrt{1-x^2}} =\frac{x-\sqrt{1-x^2}}{\sqrt{1-x^2}}. −1<x<0-1<x<0 では分子は負である。0≦x<10\le x<1 では、xx と 1−x2\sqrt{1-x^2} はともに非負なので、その大小は平方を比べて判定できる。よって f′(x)<0f'(x)<0 は −1<x<1/2-1<x<1/\sqrt2、f′(x)>0f'(x)>0 は 1/2<x<11/\sqrt2<x<1 である。連続性と合わせると、ff は −1≦x≦1/2-1\le x\le1/\sqrt2 で減少し、1/2≦x≦11/\sqrt2\le x\le1 で増加する。 f′′(x)=1(1−x2)3/2>0(−1<x<1).\displaystyle f''(x)=\frac{1}{(1-x^2)^{3/2}}>0\qquad(-1<x<1). したがって、グラフは定義域の内側全体で下に凸であり、変曲点はない。値は f(−1)=3,f(12)=2−2,f(1)=1.\displaystyle f(-1)=3,\qquad f\left(\frac1{\sqrt2}\right)=2-\sqrt2,\qquad f(1)=1. 以上より最大値は 33(x=−1x=-1)、最小値は 2−22-\sqrt2(x=1/2x=1/\sqrt2)である。

(2) 上側の曲線を g(x)=2−x+1−x2g(x)=2-x+\sqrt{1-x^2} とする。−1<x<1-1<x<1 では g(x)>f(x)g(x)>f(x)、端点 x=±1x=\pm1 では両曲線が交わり、交点は (−1,3),(1,1)(-1,3),(1,1) である。したがって、領域 DD は −1≦x≦1,2−x−1−x2≦y≦2−x+1−x2-1\le x\le1,\quad 2-x-\sqrt{1-x^2}\le y\le2-x+\sqrt{1-x^2} をともに満たす点 (x,y)(x,y) 全体である。x=0x=0 で境界は y=1,3y=1,3 となり、yy 軸との共有点は (0,1),(0,3)(0,1),(0,3)。また f(x)≧2−2>0f(x)\ge2-\sqrt2>0 なので境界は xx 軸と交わらない。下図に領域を示す。

x軸・y軸(縦横同じ縮尺、目盛 −1、1、2)に、赤い曲線 y=2−x+√(1−x²) と青い曲線 y=2−x−√(1−x²) が描かれ、両者に囲まれた領域 D が水色に塗られている。2曲線は黒点 (−1, 3) と (1, 1) で合流し、y軸とは黒点 (0, 3)(赤)と (0, 1)(青)で交わり、x軸とは交わらない。赤い式は曲線の右上、青い式は曲線の右下の余白に水平に置かれている。

(3) 下側の曲線の最小値 2−22-\sqrt2 は正なので、領域は xx 軸より上にある。xx に垂直な断面を回転すると、外半径 g(x)g(x)、内半径 f(x)f(x) の円環になる。よって V=π∫−11{g(x)2−f(x)2} dx=4π∫−11(2−x)1−x2 dx.\displaystyle \begin{aligned} V&=\pi\int_{-1}^{1}\left\{g(x)^2-f(x)^2\right\}\,dx\\ &=4\pi\int_{-1}^{1}(2-x)\sqrt{1-x^2}\,dx. \end{aligned} x1−x2x\sqrt{1-x^2} は奇関数なので対称区間での積分は0。また y=1−x2y=\sqrt{1-x^2} は半径1の上半円を表すため ∫−111−x2 dx=π/2\displaystyle \int_{-1}^{1}\sqrt{1-x^2}\,dx=\pi/2。したがって V=4π(2⋅π2−0)=4π2.\displaystyle V=4\pi\left(2\cdot\frac{\pi}{2}-0\right)=4\pi^2.

この問題で使う考え方

  • 導関数と増減
  • 極大・極小
  • 不等式の表す領域
  • 第二次導関数
  • 凹凸と変曲点
  • 定積分による体積
  • 不定積分・定積分の性質

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