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長崎大学/2014年度/前期

長崎大学 2014年 数学 第8問解答・解説

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1問題

長崎大学2014年度第8問

区間 0≦x≦π0\leq x\leq\pi において,関数 f(x)f(x) と関数 g(x)g(x) を,f(x)=12cos⁡x,g(x)=cos⁡x2+c\displaystyle f(x)=\frac{1}{2}\cos x,\qquad g(x)=\cos\frac{x}{2}+cと定義する。c は定数である。次の問いに答えよ。

(1) 区間 0≦x≦π0\leq x\leq\pi において,2 曲線 y=f(x)y=f(x) と y=g(x)y=g(x) が x=0x=0 以外の点で接するように c の値を定め,接点 (p,q)(p,q) を求めよ。また,そのとき,区間 0≦x≦π0\leq x\leq\pi における関数 f(x)f(x) と関数 g(x)g(x) の大小関係を調べよ。

(2) 定数 c と接点 (p,q)(p,q) は (1) で求めたものとする。そのとき,区間 0≦x≦p0\leq x\leq p において,y 軸および 2 曲線 y=f(x)y=f(x),y=g(x)y=g(x) によって囲まれた図形を D とする。D を y 軸のまわりに 1 回転してできる立体の体積 V を求めよ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2考え方

考え方を見る解き方の方針だけを確かめる

接点の導関数条件を解き、差を平方完成して大小関係を確認する。回転体の体積は円筒殻の定積分で求める。

3答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1)c=−34,(p,q)=(2π3,−14),f(x)≧g(x)(0≦x≦π),等号は x=2π3 のときに限る。(2)V=π33−3π2+5π2.\displaystyle \begin{aligned} &\text{(1)}\quad c=-\frac34,\quad (p,q)=\left(\frac{2\pi}{3},-\frac14\right),\\ &f(x)\ge g(x)\quad(0\le x\le\pi),\\ &\text{等号は }x=\frac{2\pi}{3}\text{ のときに限る。}\\[4pt] &\text{(2)}\quad V=\frac{\pi^3}{3}-\sqrt3\pi^2+\frac{5\pi}{2}. \end{aligned}

4解答

解答を見る途中式つきの解答

(1) 接点を x=px=p とすると、関数値と導関数がそれぞれ一致する。 −12sin⁡p=−12sin⁡p2,12cos⁡p=cos⁡p2+c.\displaystyle -\frac12\sin p=-\frac12\sin\frac p2,\qquad \frac12\cos p=\cos\frac p2+c. 第1式より sin⁡p=sin⁡(p/2)\sin p=\sin(p/2) である。0<p≦π0<p\le\pi だから、倍角の公式を用いると 2sin⁡(p/2)cos⁡(p/2)=sin⁡(p/2)2\sin(p/2)\cos(p/2)=\sin(p/2) より cos⁡(p/2)=1/2\cos(p/2)=1/2、したがって p=2π/3p=2\pi/3 である。これを第2式に代入して −1/4=1/2+c-1/4=1/2+c を得るから、c=−3/4c=-3/4、q=f(p)=−1/4q=f(p)=-1/4 である。 また、t=cos⁡(x/2)t=\cos(x/2) とおくと 0≦t≦10\le t\le1 であり、cos⁡x=2t2−1\cos x=2t^2-1 より g(x)−f(x)=t−34−12(2t2−1)=−(t−12)2≦0.\displaystyle g(x)-f(x)=t-\frac34-\frac12(2t^2-1)=-\left(t-\frac12\right)^2\le0. 等号は t=1/2t=1/2、すなわち x=2π/3x=2\pi/3 のときに限る。よって区間全体で f(x)≧g(x)f(x)\ge g(x) であり、この接点以外では f(x)>g(x)f(x)>g(x) である。

(2) 0≦x≦p0\le x\le p の縦幅は f(x)−g(x)=(cos⁡(x/2)−1/2)2f(x)-g(x)=\left(\cos(x/2)-1/2\right)^2 である。これを yy 軸のまわりに回転するとき、半径 xx、高さ f(x)−g(x)f(x)-g(x) の円筒殻を考えれば、体積は V=2π∫02π/3x{f(x)−g(x)} dx=2π∫02π/3x(12cos⁡x−cos⁡x2+34)dx.\displaystyle V=2\pi\int_0^{2\pi/3}x\{f(x)-g(x)\}\,dx=2\pi\int_0^{2\pi/3}x\left(\frac12\cos x-\cos\frac x2+\frac34\right)dx. 部分積分により ∫xcos⁡x dx=xsin⁡x+cos⁡x\displaystyle \int x\cos x\,dx=x\sin x+\cos x、∫xcos⁡(x/2) dx=2xsin⁡(x/2)+4cos⁡(x/2)\displaystyle \int x\cos(x/2)\,dx=2x\sin(x/2)+4\cos(x/2) だから、 ∫02π/3x(12cos⁡x−cos⁡x2+34)dx=12[xsin⁡x+cos⁡x]02π/3−[2xsin⁡x2+4cos⁡x2]02π/3+[3x28]02π/3=π26−3π2+54.\displaystyle \begin{aligned} \int_0^{2\pi/3}x\left(\frac12\cos x-\cos\frac x2+\frac34\right)dx&=\frac12\left[ x\sin x+\cos x\right]_0^{2\pi/3}-\left[2x\sin\frac x2+4\cos\frac x2\right]_0^{2\pi/3}+\left[\frac{3x^2}{8}\right]_0^{2\pi/3}\\&=\frac{\pi^2}{6}-\frac{\sqrt3\pi}{2}+\frac54. \end{aligned} したがって V=π33−3π2+5π2\displaystyle V=\dfrac{\pi^3}{3}-\sqrt3\pi^2+\dfrac{5\pi}{2} である。

この問題で使う考え方

  • 接点で導関数を一致
  • 倍角公式・平方完成
  • 円筒殻法
  • 部分積分

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