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佐賀大学/2014年度/前期

佐賀大学 2014年 数学 第4問解答・解説

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1問題

佐賀大学2014年度第4問

連続関数 f(x)f(x) に対して v(x)=∫0xetf(x−t) dt\displaystyle v(x)=\int_0^x e^t f(x-t)\,dt とする。このとき,次の問に答えよ。

(1) f(x)=xf(x)=x のとき,v(x)v(x) を求めよ。

(2) v(x)+f(x)=sin⁡4xv(x)+f(x)=\sin^4x のとき,v(x)v(x) を求めよ。

(3) v(x)+f(x)=sin⁡4xv(x)+f(x)=\sin^4x のとき,lim⁡x→0f(x)x\displaystyle\lim\limits _{x\to0}\frac{f(x)}{x} を求めよ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1) v(x)=ex−x−1v(x)=e^x-x-1。 (2) v(x)=38x−14sin⁡2x+132sin⁡4x\displaystyle v(x)=\frac38x-\frac14\sin2x+\frac1{32}\sin4x。 (3) lim⁡x→0f(x)x=0\displaystyle \lim\limits _{x\to0}\frac{f(x)}x=0。

3解答

解答を見る途中式つきの解答

連続関数 ff に対し、定義式で s=x−ts=x-t と置換すると v(x)=∫0xetf(x−t) dt=ex∫0xe−sf(s) ds.\displaystyle v(x)=\int_0^x e^t f(x-t)\,dt=e^x\int_0^x e^{-s}f(s)\,ds. φ(x)=∫0xe−sf(s) ds\displaystyle \varphi(x)=\int_0^x e^{-s}f(s)\,ds とおけば、微分積分学の基本定理から φ′(x)=e−xf(x)\varphi'(x)=e^{-x}f(x)。よって積の微分により v′(x)=exφ(x)+exφ′(x)=v(x)+f(x),v(0)=0.(1)v'(x)=e^x\varphi(x)+e^x\varphi'(x)=v(x)+f(x),\qquad v(0)=0.\tag{1}

(1) f(x)=xf(x)=x のとき v(x)=ex∫0xse−s ds=ex[−se−s−e−s]0x=ex−x−1.\displaystyle \begin{aligned} v(x)&=e^x\int_0^x se^{-s}\,ds\\ &=e^x\bigl[-se^{-s}-e^{-s}\bigr]_0^x\\ &=e^x-x-1. \end{aligned}

(2) 条件 v(x)+f(x)=sin⁡4xv(x)+f(x)=\sin^4x と (1) から v′(x)=sin⁡4xv'(x)=\sin^4x。また v(0)=0v(0)=0 なので v(x)=∫0xsin⁡4t dt.\displaystyle v(x)=\int_0^x\sin^4t\,dt. 半角公式より sin⁡4t=(1−cos⁡2t2)2=3−4cos⁡2t+cos⁡4t8.\displaystyle \sin^4t=\left(\frac{1-\cos2t}{2}\right)^2 =\frac{3-4\cos2t+\cos4t}{8}. 従って v(x)=38x−14sin⁡2x+132sin⁡4x.\displaystyle v(x)=\frac38x-\frac14\sin2x+\frac1{32}\sin4x.

(3) 同じ条件から f(x)=sin⁡4x−v(x)f(x)=\sin^4x-v(x)。まず sin⁡4xx=x3(sin⁡xx)4⟶0(x→0).\displaystyle \frac{\sin^4x}{x}=x^3\left(\frac{\sin x}{x}\right)^4\longrightarrow0\qquad(x\to0). 一方、(2) の式から v(x)x=38−12sin⁡2x2x+18sin⁡4x4x⟶38−12+18=0,\displaystyle \frac{v(x)}x=\frac38-\frac12\frac{\sin2x}{2x}+\frac18\frac{\sin4x}{4x} \longrightarrow\frac38-\frac12+\frac18=0, ここで lim⁡u→0sin⁡u/u=1\displaystyle \lim\limits _{u\to0}\sin u/u=1 を用いた。したがって lim⁡x→0f(x)x=0.\displaystyle \lim\limits _{x\to0}\frac{f(x)}x=0.

置換積分と積の微分から v′=v+fv^{\prime}=v+f、v(0)=0v(0)=0 を導く。(1) は部分積分、(2) はこの関係と sin⁡4x\sin^4x の半角公式、(3) は sin⁡xx\displaystyle \frac{\sin x}{x} の標準極限を使い、それぞれの結論を得る。

この問題で使う考え方

  • 積分変数の置換
  • 部分積分
  • 積の微分と微分積分学の基本定理
  • 半角公式による次数下げ
  • 三角関数の標準極限

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