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長崎大学/2014年度/前期

長崎大学 2014年 数学 第5問解答・解説

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1問題

長崎大学2014年度第5問

1 から 2n までの偶数の平方の和を ana_n,奇数の平方の和を bnb_n とする。すなわち,an=22+42+⋯+(2n)2,bn=12+32+⋯+(2n−1)2a_n=2^2+4^2+\cdots+(2n)^2,\qquad b_n=1^2+3^2+\cdots+(2n-1)^2である。なお,1 から n までの自然数の平方の和については,12+22+⋯+n2=n(n+1)(2n+1)6\displaystyle 1^2+2^2+\cdots+n^2=\frac{n(n+1)(2n+1)}{6}が成り立つ。次の問いに答えよ。

(1) 偶数の平方の和 22+42+⋯+2022^2+4^2+\cdots+20^2 と奇数の平方の和 12+32+⋯+1921^2+3^2+\cdots+19^2 を求めよ。

(2) ana_n と bnb_n を求めよ。

(3) 1an−32n(2n+1)\displaystyle \frac{1}{a_n}-\frac{3}{2n(2n+1)} および 1bn+32n(2n+1)\displaystyle \frac{1}{b_n}+\frac{3}{2n(2n+1)} を計算せよ。

(4) cn=1an+1bn\displaystyle c_n=\frac{1}{a_n}+\frac{1}{b_n} とするとき,Sn=c1+c2+⋯+cnS_n=c_1+c_2+\cdots+c_n を求めよ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1) 1540, 1330\quad 1540,\space{}1330\quad 。 (2) an=2n(n+1)(2n+1)3,bn=n(2n−1)(2n+1)3\displaystyle \quad a_n=\frac{2n(n+1)(2n+1)}{3},\quad b_n=\frac{n(2n-1)(2n+1)}{3}\quad 。 (3) −32(n+1)(2n+1),32n(2n−1)\displaystyle \quad -\frac{3}{2(n+1)(2n+1)},\quad \frac{3}{2n(2n-1)}\quad 。 (4) Sn=32−32(n+1)(2n+1)=3n(2n+3)2(n+1)(2n+1)\displaystyle \quad S_n=\frac32-\frac{3}{2(n+1)(2n+1)}=\frac{3n(2n+3)}{2(n+1)(2n+1)}\quad 。

3解答

解答を見る途中式つきの解答

(1) 与えられた公式より 22+42+⋯+202=4⋅10⋅11⋅216=1540.\displaystyle 2^2+4^2+\cdots+20^2=4\cdot\frac{10\cdot11\cdot21}{6}=1540. また 11 から 2020 までの平方和は 20⋅21⋅416=2870\displaystyle \frac{20\cdot21\cdot41}{6}=2870 なので、奇数の平方和は 2870−1540=13302870-1540=1330。

(2) an=4∑k=1nk2=4⋅n(n+1)(2n+1)6=2n(n+1)(2n+1)3.\displaystyle a_n=4\sum\limits _{k=1}^{n}k^2=4\cdot\frac{n(n+1)(2n+1)}{6}=\frac{2n(n+1)(2n+1)}{3}. 奇数の平方和は 11 から 2n2n までの平方和から偶数の平方和を引いて bn=2n(2n+1)(4n+1)6−2n(n+1)(2n+1)3=n(2n+1)(4n+1)−2n(n+1)(2n+1)3=n(2n−1)(2n+1)3.\displaystyle \begin{aligned} b_n&=\frac{2n(2n+1)(4n+1)}{6}-\frac{2n(n+1)(2n+1)}{3}\\ &=\frac{n(2n+1)(4n+1)-2n(n+1)(2n+1)}{3}\\ &=\frac{n(2n-1)(2n+1)}{3}. \end{aligned}

(3) 1an−32n(2n+1)=32n(n+1)(2n+1)−32n(2n+1)=−32(n+1)(2n+1),\displaystyle \begin{aligned} \frac1{a_n}-\frac{3}{2n(2n+1)} &=\frac{3}{2n(n+1)(2n+1)}-\frac{3}{2n(2n+1)}\\ &=-\frac{3}{2(n+1)(2n+1)}, \end{aligned} また 1bn+32n(2n+1)=3n(2n−1)(2n+1)+32n(2n+1)=6+3(2n−1)2n(2n−1)(2n+1)=32n(2n−1).\displaystyle \begin{aligned} \frac1{b_n}+\frac{3}{2n(2n+1)} &=\frac{3}{n(2n-1)(2n+1)}+\frac{3}{2n(2n+1)}\\ &=\frac{6+3(2n-1)}{2n(2n-1)(2n+1)}\\ &=\frac{3}{2n(2n-1)}. \end{aligned}

(4) (3)から 1an=32n(2n+1)−32(n+1)(2n+1),1bn=32n(2n−1)−32n(2n+1).\displaystyle \frac1{a_n}=\frac{3}{2n(2n+1)}-\frac{3}{2(n+1)(2n+1)},\qquad \frac1{b_n}=\frac{3}{2n(2n-1)}-\frac{3}{2n(2n+1)}. よって cn=32n(2n−1)−32(n+1)(2n+1).\displaystyle c_n=\frac{3}{2n(2n-1)}-\frac{3}{2(n+1)(2n+1)}. 第2項は次の添字における第1項と消去されるため、 Sn=∑k=1nck=32−32(n+1)(2n+1)=3n(2n+3)2(n+1)(2n+1).\displaystyle S_n=\sum\limits _{k=1}^{n}c_k=\frac32-\frac{3}{2(n+1)(2n+1)}=\frac{3n(2n+3)}{2(n+1)(2n+1)}. 確認として n=1n=1 では a1=4a_1=4, b1=1b_1=1 だから S1=c1=5/4S_1=c_1=5/4 となり、この式と一致する。

この問題で使う考え方

  • 総和記号と数列の和
  • 階差・和の利用

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