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長崎大学/2016年度/前期

長崎大学 2016年 数学 第8問解答・解説

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1問題

長崎大学2016年度第8問

楕円 x2+y2a2=1(a>0)\displaystyle x^{2}+\frac{y^{2}}{a^{2}}=1\quad(a>0) と yy 軸の交点を A(0,a),B(0,−a)A(0,a),B(0,-a) とする。θ\theta が −π2≦θ≦π2\displaystyle -\frac{\pi}{2}\leq\theta\leq\frac{\pi}{2} の範囲を動くとき、点 P(cos⁡θ,asin⁡θ)P(\cos\theta,a\sin\theta) はこの楕円上を動く。以下の問いに答えよ。

(1) 線分 APAP の長さを ℓ\ell とする。X=sin⁡θ(−π2≦θ≦π2)\displaystyle X=\sin\theta\quad(-\frac{\pi}{2}\leq\theta\leq\frac{\pi}{2}) のとき、Y=ℓ2Y=\ell^{2} となる関数を Y=f(X)Y=f(X) とする。f(X)f(X) を XX の式で表せ。

(2) 0<a<10<a<1 の場合。

(1) の関数 f(X)f(X) の最大値を aa を用いて表し、そのときの XX の値を求めよ。

(3) a=2a=2 の場合。

(1) の関数 f(X)f(X) の値が最大となるときの点 PP を P1P_{1} とする。f(X)f(X) の最大値と P1P_{1} の座標を求めよ。また、点 A(0,2)A(0,2) を中心とし点 P1P_{1} を通る円を、xx 軸のまわりに1回転してできる回転体の体積 VV を求めよ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • f(X)=(a2−1)X2−2a2X+a2+1;max⁡f={(1−a2)−1,0<a≦1/2,4a2,1/2<a<1,;X={−a2/(1−a2),0<a≦1/2,−1,1/2<a<1;;fa=2,max⁡=16, P1=(0,−2), V=483π+128π2/3.\displaystyle f(X)=(a^2-1)X^2-2a^2X+a^2+1;\quad \max f=\begin{cases}(1-a^2)^{-1},&0<a\le1/\sqrt2,\\4a^2,&1/\sqrt2<a<1,\end{cases};\quad X=\begin{cases}-a^2/(1-a^2),&0<a\le1/\sqrt2,\\-1,&1/\sqrt2<a<1;\end{cases};\quad f_{a=2,\max}=16,\space{}P_1=(0,-2),\space{}V=48\sqrt3\pi+128\pi^2/3.

3解答

解答を見る途中式つきの解答

(1) X=sin⁡θX=\sin\theta とおくと cos⁡2θ=1−X2\cos^2\theta=1-X^2 である。また ℓ2=cos⁡2θ+(asin⁡θ−a)2=(a2−1)X2−2a2X+a2+1.\ell^2=\cos^2\theta+(a\sin\theta-a)^2 =(a^2-1)X^2-2a^2X+a^2+1. したがって f(X)=(a2−1)X2−2a2X+a2+1f(X)=(a^2-1)X^2-2a^2X+a^2+1(−1≦X≦1-1\le X\le1)。

(2) 0<a<10<a<1 なので ff は上に凸ではなく下に凸の二次関数であり、頂点の XX 座標は X0=a2a2−1=−a21−a2.\displaystyle X_0=\frac{a^2}{a^2-1}=-\frac{a^2}{1-a^2}. 0<a≦1/20<a\le1/\sqrt2 なら −1≦X0<0-1\le X_0<0 で、最大値は頂点で f(X0)=11−a2.\displaystyle f(X_0)=\frac1{1-a^2}. 1/2<a<11/\sqrt2<a<1 なら X0<−1X_0<-1 で、ff は−1≦X≦1-1\le X\le1 の範囲で減少するから最大値は X=−1X=-1 のときであり、f(−1)=4a2f(-1)=4a^2。よって max⁡f(X)={11−a2(0<a≦1/2),4a2(1/2<a<1),X={−a21−a2(0<a≦1/2),−1(1/2<a<1).\displaystyle \max f(X)=\begin{cases}\dfrac1{1-a^2}&(0<a\le1/\sqrt2),\\[4pt]4a^2&(1/\sqrt2<a<1),\end{cases}\quad X=\begin{cases}-\dfrac{a^2}{1-a^2}&(0<a\le1/\sqrt2),\\[4pt]-1&(1/\sqrt2<a<1). \end{cases}

(3) a=2a=2 のとき f(X)=3X2−8X+5f(X)=3X^2-8X+5 で、f′(X)=6X−8<0f'(X)=6X-8<0(−1≦X≦1-1\le X\le1)。したがって最大値は X=−1X=-1 で f(−1)=16f(-1)=16。このとき θ=−π/2\theta=-\pi/2 だから P1=(0,−2)P_1=(0,-2)。中心 A=(0,2)A=(0,2) と P1P_1 の距離は 44 で、回転させる円板は x2+(y−2)2≦16x^2+(y-2)^2\le16 である。 xx を固定し s=16−x2s=\sqrt{16-x^2} とおくと、この円板の縦断面は 2−s≦y≦2+s2-s\le y\le2+s。 s≧2s\ge2(∣x∣≦23|x|\le2\sqrt3)では断面が xx 軸を含むので、回転後の断面は半径 2+s2+s の円板である。s<2s<2(23<∣x∣≦42\sqrt3<|x|\le4)では断面は xx 軸より上にあり、回転後は内半径 2−s2-s、外半径 2+s2+s の輪になる。よって V=2π{∫023(2+s)2 dx+∫234((2+s)2−(2−s)2) dx}=2π{∫023(20−x2+4s) dx+∫2348s dx}.\displaystyle V=2\pi\left\{\int_0^{2\sqrt3}(2+s)^2\,dx+\int_{2\sqrt3}^{4}\big((2+s)^2-(2-s)^2\big)\,dx\right\} =2\pi\left\{\int_0^{2\sqrt3}(20-x^2+4s)\,dx+\int_{2\sqrt3}^{4}8s\,dx\right\}. x=4sin⁡ux=4\sin u とおけば ∫0t16−x2 dx=t216−t2+8arcsin⁡t4.\displaystyle \int_0^t\sqrt{16-x^2}\,dx=\frac t2\sqrt{16-t^2}+8\arcsin\frac t4. これを用いると、2つの積分の和は 243+64π3\displaystyle 24\sqrt3+\frac{64\pi}{3} となる。したがって V=483π+128π23.\displaystyle V=48\sqrt3\pi+\frac{128\pi^2}{3}.

この問題で使う考え方

  • 二次関数のグラフと頂点
  • 二次関数の最大・最小
  • 多項式の導関数
  • 導関数と増減
  • 楕円
  • 曲線の媒介変数表示
  • 定積分による体積
  • 不定積分・定積分の性質

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