本文へ進む
メニュー
医学部数学 過去問DB問題を探す

長崎大学/2016年度/前期

長崎大学 2016年 数学 第7問解答・解説

このページには広告が含まれます。

1問題

長崎大学2016年度第7問

関数 f(x)=xexf(x)=xe^{x} で定まる曲線 C:y=f(x)C:y=f(x) を考える。pp を正の数とする。以下の問いに答えよ。

(1) f′(x)f'(x) と f′′(x)f''(x) を求めよ。また、すべての xx について {(ax+b)ex}′=f(x)\{(ax+b)e^{x}\}'=f(x) が成り立つような定数 a,ba,b の値を求めよ。

(2) 曲線 CC 上の点 P(p,f(p))P(p,f(p)) における CC の接線を ℓ:y=c(x−p)+d\ell:y=c(x-p)+d とする。cc と dd の値を pp を用いて表せ。さらに、区間 x≧0x\geq0 において関数 g(x)=f(x)−{c(x−p)+d}g(x)=f(x)-\{c(x-p)+d\} の増減を調べ、不等式 f(x)≧c(x−p)+d(x≧0)f(x)\geq c(x-p)+d\quad(x\geq0) が成り立つことを示せ。

(3) x≧0x\geq0 の範囲で、曲線 CC と接線 ℓ\ell、および yy 軸で囲まれた図形を FF とする。その面積 S(p)S(p) を求めよ。

(4) 2辺が xx 軸、yy 軸に平行な長方形 RR を考える。RR が図形 FF を囲んでいるとき、RR の面積の最小値 T(p)T(p) を求めよ。さらに、lim⁡p→∞S(p)T(p)\displaystyle \lim\limits _{p\to\infty}\frac{S(p)}{T(p)} を求めよ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1) f′(x)=(x+1)ex, f′′(x)=(x+2)ex, a=1, b=−1f'(x)=(x+1)e^x,\ f''(x)=(x+2)e^x,\ a=1,\ b=-1 / (2) c=(p+1)ep, d=pepc=(p+1)e^p,\ d=pe^p; ggは[0,p][0,p]で減少し[p,∞)[p,\infty)で増加するので不等式が成り立つ / (3) S(p)=1+(p−1)(1+p22)ep\displaystyle S(p)=1+(p-1)(1+\frac{p^2}{2})e^p / (4) T(p)=p2(p+1)ep, lim⁡p→∞S(p)T(p)=12\displaystyle T(p)=p^2(p+1)e^p,\ \lim\limits _{p\to\infty}\frac{S(p)}{T(p)}=\frac12

3解答

解答を見る途中式つきの解答

PDF p1医学部指定3,4,7,8。p14問7のp>0、y軸で囲む領域と軸平行長方形を確認。

(1) f(x)=xexf(x)=xe^x を積の微分法で微分すると f′(x)=ex+xex=(x+1)ex,f′′(x)=ex+(x+1)ex=(x+2)ex.f'(x)=e^x+xe^x=(x+1)e^x,\qquad f''(x)=e^x+(x+1)e^x=(x+2)e^x. また、 {(ax+b)ex}′=(ax+a+b)ex\{(ax+b)e^x\}'=(ax+a+b)e^x である。これがすべての実数 xx について xexxe^x に等しいため、ex>0e^x>0 より ax+a+b=xax+a+b=x がすべての xx で成り立つ。係数を比べて a=1,a+b=0a=1,\qquad a+b=0 となるから、a=1, b=−1a=1,\ b=-1 である。

(2) 点 P(p,f(p))P(p,f(p)) における接線の傾きと接点の縦座標は c=f′(p)=(p+1)ep,d=f(p)=pepc=f'(p)=(p+1)e^p,\qquad d=f(p)=pe^p である。したがって接線は c(x−p)+d=ep{(p+1)x−p2}c(x-p)+d=e^p\{(p+1)x-p^2\} と表せる。接線との差を g(x)g(x) とすると g′(x)=(x+1)ex−(p+1)ep,g′′(x)=(x+2)ex>0(x≧0).g'(x)=(x+1)e^x-(p+1)e^p,\qquad g''(x)=(x+2)e^x>0\quad(x\ge0). よって g′g' は x≧0x\ge0 で増加し、g′(p)=0g'(p)=0 だから、 0≦x<p0\le x<p では g′(x)<0g'(x)<0、x>px>p では g′(x)>0g'(x)>0 である。 したがって gg は 0≦x≦p0\le x\le p で減少し、x≧px\ge p で増加する。 さらに g(p)=0g(p)=0 なので g(x)≧0g(x)\ge0(x≧0x\ge0)。ゆえに f(x)≧c(x−p)+d(x≧0)f(x)\ge c(x-p)+d\quad(x\ge0) が成り立つ。

(3) 0≦x≦p0\le x\le p では曲線が接線以上にあり、両者は x=px=p で交わる。 よって図形 FF の面積は S(p)=∫0p[xex−ep{(p+1)x−p2}] dx=[(x−1)ex]0p−ep[p+12x2−p2x]0p=(p−1)ep+1−p2(1−p)2ep=1+(p−1)(1+p22)ep.\displaystyle \begin{aligned} S(p) &=\int_0^p\left[xe^x-e^p\{(p+1)x-p^2\}\right]\,dx\\ &=\left[(x-1)e^x\right]_0^p -e^p\left[\frac{p+1}{2}x^2-p^2x\right]_0^p\\ &=(p-1)e^p+1-\frac{p^2(1-p)}{2}e^p\\ &=1+(p-1)\left(1+\frac{p^2}{2}\right)e^p. \end{aligned} ここでは {(x−1)ex}′=xex\{(x-1)e^x\}'=xe^x を用いた。

(4) FF の xx 座標の範囲は 0≦x≦p0\le x\le p である。 接線は傾き c=(p+1)ep>0c=(p+1)e^p>0 で増加し、曲線も f′(x)=(x+1)ex>0f'(x)=(x+1)e^x>0 より 0≦x≦p0\le x\le p で増加する。 また FF では接線が下側、曲線が上側だから、最小の yy 座標は 接線の x=0x=0 における値 −p2ep-p^2e^p、最大の yy 座標は 曲線の x=px=p における値 peppe^p である。したがって FF を囲む 最小の軸平行長方形は幅 pp、高さ pep+p2eppe^p+p^2e^p であり、 T(p)=p(pep+p2ep)=p2(p+1)ep.T(p)=p\bigl(pe^p+p^2e^p\bigr)=p^2(p+1)e^p. この式を用いて S(p)T(p)=e−pp2(p+1)+(p−1)(p2+2)2p2(p+1).\displaystyle \frac{S(p)}{T(p)} =\frac{e^{-p}}{p^2(p+1)} +\frac{(p-1)(p^2+2)}{2p^2(p+1)}. 第1項は 0<e−p<10<e^{-p}<1 と p2(p+1)→∞p^2(p+1)\to\infty より 00 に収束する。 第2項は分子・分母を p3p^3 で割れば 12\displaystyle \frac12 に収束する。ゆえに lim⁡p→∞S(p)T(p)=12.\displaystyle \lim\limits _{p\to\infty}\frac{S(p)}{T(p)}=\frac12.

この問題で使う考え方

  • 接線
  • 増減
  • 面積積分
  • 極限

PR

数学を1対1で教わるオンライン塾「数強塾」

数強塾は、中学生・高校生のための数学専門のオンライン個別指導塾です。プロ講師がマンツーマンで教え、大学受験の数学にも対応しています。入塾の前に、今の学習状況と目標を確かめる診断授業(体験・3,000円、税込)を受けられます。

「数強塾」オンライン数学克服塾〈プロ講師〉

東大生と1対1で学べるオンライン個別指導「トウコベ」

トウコベは、東大生を中心に難関大学の学生が講師を務める、完全マンツーマンのオンライン個別指導です。はじめに、オンラインの説明会・勉強相談(無料)をWebで予約でき、その後にお試し授業を受けられます。

トウコベ公式サイト

似た問題を、ほかの大学で

答えや解説の誤りに気づいたら、お問い合わせから教えてください。