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長崎大学/2023年度/前期

長崎大学 2023年 数学 第4問解答・解説

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1問題

長崎大学2023年度第4問

xyxy 座標平面上に,放物線 C:y=(x−3)2C:y=(x-3)^{2} と直線 l:y=2x+9l:y=2x+9 があり,CC と ll で囲まれた領域の周および内部を図形 FF とする。以下の問いに答えよ。ただし,格子点とは,xx 座標,yy 座標がともに整数になる点をいう。

(1) CC と ll の2つの交点の xx 座標を p,q (p<q)p,q\ (p<q) とするとき,pp と qq の値をそれぞれ求めよ。また,図形 FF に含まれる格子点のうち,xx 座標が k (p≦k≦q, k は整数)k\ (p\leq k\leq q,\ k\text{ は整数}) である格子点の個数 aka_{k} を kk の式で表せ。さらに,図形 FF に含まれる格子点の総数 NN を求めよ。

(2) 図形 FF に含まれる格子点を Q(x,y)Q(x,y) とするとき,x+yx+y の最大値と最小値,およびそのときの QQ の座標をそれぞれ求めよ。

(3) 図形 FF に含まれる4つの格子点を結んでできる1辺の長さが1の正方形のうち,頂点の xx 座標が kk および k+1 (k は整数)k+1\ (k\text{ は整数}) である正方形の個数を bkb_{k} とする。bk≧1b_{k}\geq1 となる kk の値の範囲を求め,bkb_{k} を kk の式で表せ。

(4) 図形 FF に含まれる4つの格子点を結んでできる1辺の長さが1の正方形の面積の総和 TT を求めよ。また,図形 FF の面積を SS とするとき,TS\displaystyle \frac{T}{S} の値を求めよ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1) p=0, q=8, ak=−k2+8k+1, N=93p=0,\ q=8,\ a_k=-k^2+8k+1,\ N=93。 (2) 最大3333 at Q=(8,25)Q=(8,25)、最小33 at Q=(2,1),(3,0)Q=(2,1),(3,0)。 (3) bk≧1b_k\ge1 は k=1,…,6k=1,\ldots,6。 (4) T=61, S=2563, TS=183256\displaystyle T=61,\ S=\frac{256}{3},\ \frac TS=\frac{183}{256}。

3解答

解答を見る途中式つきの解答

放物線上の高さを f(x)=(x−3)2f(x)=(x-3)^2,直線上の高さを g(x)=2x+9g(x)=2x+9 とおく。両者の交点の xx 座標は (x−3)2=2x+9、すなわち x2−8x=0、すなわち x=0, 8(x-3)^2=2x+9 \text{、すなわち } x^2-8x=0 \text{、すなわち } x=0,\ 8 である。したがって p=0, q=8p=0,\ q=8 であり,図形 FF は 0≦x≦80\leq x\leq8 において f(x)≦y≦g(x)f(x)\leq y\leq g(x) を満たす領域である。

(1) 整数 kk を 0≦k≦80\leq k\leq8 とすると,x=kx=k 上では yy は整数で (k−3)2≦y≦2k+9(k-3)^2\leq y\leq2k+9 を満たす。その個数は ak=(2k+9)−(k−3)2+1=−k2+8k+1.a_k=(2k+9)-(k-3)^2+1=-k^2+8k+1. k=0,1,…,8k=0,1,\ldots,8 に対する個数は順に 1,8,13,16,17,16,13,8,11,8,13,16,17,16,13,8,1 であるから, N=1+8+13+16+17+16+13+8+1=93.N=1+8+13+16+17+16+13+8+1=93.

(2) 各整数 kk に対し,列 x=kx=k で x+yx+y が最小となるのは y=(k−3)2y=(k-3)^2 のときであり, x+y=k+(k−3)2=k2−5k+9=(k−52)2+114.\displaystyle x+y=k+(k-3)^2=k^2-5k+9=(k-\tfrac52)^2+\tfrac{11}{4}. kk は整数なので,この値の最小値は k=2,3k=2,3 のときの 33 である。対応する格子点はそれぞれ (2,1),(3,0)(2,1),(3,0) である。一方,列 x=kx=k で最大となるのは y=2k+9y=2k+9 のときで,x+y=3k+9x+y=3k+9 は kk とともに増加する。よって最大値は k=8k=8 のときの 3333 であり,格子点は (8,25)(8,25) である。

(3) 格子点間の辺の差は整数成分をもち,長さが 11 ならその成分は (±1,0)(\pm1,0) または (0,±1)(0,\pm1) である。したがってこの正方形は座標軸に平行である。x=kx=k と x=k+1x=k+1 を左右の辺とし,下側の頂点の高さを整数 mm とすると,四頂点が FF に含まれる条件は max⁡{(k−3)2,(k−2)2}≦m,m+1≦2k+9\displaystyle \max\{(k-3)^2,(k-2)^2\}\leq m,\qquad m+1\leq 2k+9 である。ここで上側の条件は g(k)≦g(k+1)g(k)\leq g(k+1) による。従って bk=max⁡ ⁣(0, 2k+9−max⁡{(k−3)2,(k−2)2})(k=0,1,…,7),\displaystyle b_k=\max\!\left(0,\ 2k+9-\max\{(k-3)^2,(k-2)^2\}\right) \quad (k=0,1,\ldots,7), また k<0k<0 または k≧8k\geq8 では bk=0b_k=0 である。k=0,…,7k=0,\ldots,7 で順に bk=0,7,12,14,13,10,5,0b_k=0,7,12,14,13,10,5,0 となるので,bk≧1b_k\geq1 となるのは k=1,2,…,6k=1,2,\ldots,6 である。式で表すと bk={−k2+8k(k=1,2),−k2+6k+5(k=3,4,5,6).b_k=\begin{cases} -k^2+8k &(k=1,2),\\ -k^2+6k+5 &(k=3,4,5,6). \end{cases}

(4) 1辺が 11 の正方形の面積は 11 だから, T=∑k=16bk=7+12+14+13+10+5=61.\displaystyle T=\sum\limits _{k=1}^{6}b_k=7+12+14+13+10+5=61. また,図形 FF の面積は上側の直線から下側の放物線を引いて S=∫08{2x+9−(x−3)2} dx=∫08(−x2+8x) dx=[−x33+4x2]08=2563.\displaystyle S=\int_0^8\left\{2x+9-(x-3)^2\right\}\,dx =\int_0^8(-x^2+8x)\,dx =\left[-\frac{x^3}{3}+4x^2\right]_0^8 =\frac{256}{3}. したがって TS=61256/3=183256.\displaystyle \frac{T}{S}=\frac{61}{256/3}=\frac{183}{256}.

この問題で使う考え方

  • 交点計算
  • 整数区間の点数
  • 固定列での最大最小
  • 隣接する縦断面の共通範囲
  • 定積分

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