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長崎大学/2025年度/前期

長崎大学 2025年 数学 第9問解答・解説

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1問題

長崎大学2025年度第9問

原点を OO とする xyxy 座標平面上の2点 A(0,2),B(1,0)A(0,2),B(1,0) を通る直線を l1l_1 とし,xx 座標が t  (0≦t≦1)t\;(0\leq t\leq1) である線分 ABAB 上の点を PP とする。PP から xx 軸,yy 軸に下ろした垂線と,xx 軸,yy 軸との交点をそれぞれ点 QQ,点 RR とし,Q,RQ,R を通る直線を l2l_2 とする。PP が線分 ABAB 上を AA から BB まで動くとき,線分 QRQR が通過してできる図形の周および内部からなる領域を FF とする。ただし,PP が AA と一致するときは,QQ は OO とし,RR は AA とする。PP が BB と一致するときは,QQ は BB とし,RR は OO とする。以下の問いに答えよ。

(1) △AOB\triangle AOB の周および内部からなる領域を不等式で表せ。ただし,答えのみでよい。

(2) 直線 l2l_2 の方程式を tt の2次方程式 2t2+at+b=02t^{2}+at+b=0 の形で表すとする。a,ba,b をそれぞれ xx と yy の式で表せ。

(3) 点 (14,12)\displaystyle \left(\frac14,\frac12\right) は領域 FF に含まれるかどうかを調べよ。

(4) 領域 FF を xx と yy の不等式で表せ。

(5) 解答用紙の xyxy 座標平面上に領域 FF を図示せよ。また,領域 FF が表す図形の面積 SS を求めよ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2解答

解答を見る答えはこの解答の中にあります

(1)  △\triangle AOB の周および内部は x≧0, y≧0, 2x+y≦2x\ge0,\ y\ge0,\ 2x+y\le2 で表される。 (2)  P=(t,2−2t)P=(t,2-2t) だから Q=(t,0), R=(0,2−2t)Q=(t,0),\ R=(0,2-2t) である。 0<t<10<t<1 のとき、直線 l2l_2 は xt+y2(1−t)=1\displaystyle \frac{x}{t}+\frac{y}{2(1-t)}=1 を満たす。両辺に 2t(1-t) を掛けて整理すると 2t2+(y−2x−2)t+2x=02t^2+(y-2x-2)t+2x=0 となる。端点 t=0,1 でもそれぞれ x=0x=0, y=0y=0 を表す。よって a=y−2x−2, b=2xa=y-2x-2,\ b=2x である。 (3)・(4)  0<x<10<x<1 を固定する。線分 QR 上で点の x 座標が x となるには x≦t<1x\le t<1 であり、その点の y 座標は y=2(1−t)(1−xt)=2(1+x−t−xt)\displaystyle y=2(1-t)\left(1-\frac{x}{t}\right)=2\left(1+x-t-\frac{x}{t}\right) である。ここで t+xt−2x=(t−x)2t≧0\displaystyle t+\frac{x}{t}-2\sqrt{x}=\frac{(t-\sqrt{x})^2}{t}\ge0 だから、 y≦2(1+x−2x)=2(1−x)2y\le2(1+x-2\sqrt{x})=2(1-\sqrt{x})^2. 等号は t=xt=\sqrt{x} のときに成り立つ。さらに t=xt=x のとき y=0y=0 であり、t を x から x\sqrt{x} まで動かすと上の y は連続して 0 から 2(1-x\sqrt{x})^2 までの値をとる。したがってこの区間の x に対して、領域内の y の範囲は 0≦y≦2(1−x)20\le y\le2(1-\sqrt{x})^2 である。x=0 では QR が y 軸上を 0≦y≦20\le y\le2 と動き、x=1x=1 では点 B のみを通る。x<0x<0 または x>1x>1 の点は通らない。よって F:0≦x≦1,0≦y≦2(1−x)2F:\quad 0\le x\le1,\qquad 0\le y\le2(1-\sqrt{x})^2. (14,12)\displaystyle \left(\frac14,\frac12\right) については 2(1−14)2=12\displaystyle 2\left(1-\sqrt{\frac14}\right)^2=\frac12 だから、境界上にあり F に含まれる。 (5)  F は (0,2)(0,2) と (1,0)(1,0) を結ぶ曲線 y=2(1−x)2y=2(1-\sqrt{x})^2 の下側で、両座標軸に囲まれる領域である。

見出しはF: 0≤x≤1, 0≤y≤2(1−√x)²で、凡例にはFとy=2(1−√x)²がある。濃緑の曲線と座標軸で囲まれた領域が淡緑で塗られ、内部にF、端点に(0,2)と(1,0)、赤い点に(1/4,1/2)が記されている。軸はxとyで、x目盛は0、1/4、1、y目盛は0から2まで1/2刻み、薄い格子線がある。

u=xu=\sqrt{x} とおくと x=u2, dx=2u dux=u^2,\ dx=2u\,du なので、面積は S=∫012(1−x)2 dx=4∫01u(1−u)2 du\displaystyle S=\int_0^1 2(1-\sqrt{x})^2\,dx=4\int_0^1u(1-u)^2\,du =4[u22−2u33+u44]01=13\displaystyle 4\left[\frac{u^2}{2}-\frac{2u^3}{3}+\frac{u^4}{4}\right]_0^1=\frac13. よって S=13\displaystyle S=\frac13 である。

この問題で使う考え方

  • 直線の方程式
  • 不等式の表す領域
  • 曲線で囲まれた面積
  • 不定積分・定積分の性質
  • 置換積分法

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