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名古屋市立大学/2016年度/前期

名古屋市立大学 2016年 数学 第1問解答・解説

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1問題

名古屋市立大学2016年度第1問

座標平面上の原点 OO を中心とする半径 11 の円周上に、中心角 θ\theta の弧 ABAB をとる。ただし、点 AA の座標を (1,0)(1,0)、0<θ≦π2\displaystyle 0<\theta\leq\frac{\pi}{2} とする。このとき、次の問いに答えよ。

(1) 扇形 OABOAB を xx 軸の周りに1回転させた回転体の体積 V1(θ)V_{1}(\theta) を求めよ。

(2) 扇形 OABOAB を yy 軸の周りに1回転させた回転体の体積 V2(θ)V_{2}(\theta) を求めよ。

(3) 体積の差 V(θ)=V2(θ)−V1(θ)V(\theta)=V_{2}(\theta)-V_{1}(\theta) を θ\theta の関数として、そのグラフをかけ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • V_1(θ)
    (2π/3)(1−cosθ)
  • V_2(θ)
    (2π/3)sinθ
  • V(θ)
    (2π/3)(sinθ+cosθ−1)
  • グラフ
    0<θ≦π2\displaystyle 0<\theta\le\frac{\pi}{2}; lim⁡θ→0+V=0\displaystyle\lim\limits _{\theta\to0+}V=0; increasing on (0,π4]\displaystyle (0,\frac{\pi}{4}], decreasing on [π4,π2]\displaystyle [\frac{\pi}{4},\frac{\pi}{2}]; maximum V(π4)=2π(2−1)3\displaystyle V(\frac{\pi}{4})=\frac{2\pi(\sqrt2-1)}{3}; V(π2)=0\displaystyle V(\frac{\pi}{2})=0.

3解答

解答を見る途中式つきの解答

c=cos⁡θ, s=sin⁡θc=\cos\theta,\ s=\sin\theta とおく。扇形を極座標で表すと 0≦r≦1, 0≦ϕ≦θ0\le r\le1,\ 0\le\phi\le\theta。まず 0<θ<π/20<\theta<\pi/2 とする。 (1) xx 軸回転では、0≦x≦c0\le x\le c の断面半径は xtan⁡θx\tan\theta、c≦x≦1c\le x\le1 では 1−x2\sqrt{1-x^2}。よって V1(θ)=π{tan⁡2θ∫0cx2 dx+∫c1(1−x2) dx}=2π3(1−c)=2π3(1−cos⁡θ).\displaystyle V_1(\theta)=\pi\left\{\tan^2\theta\int_0^c x^2\,dx+\int_c^1(1-x^2)\,dx\right\} =\frac{2\pi}{3}(1-c) =\frac{2\pi}{3}(1-\cos\theta). θ=π/2\theta=\pi/2 では四分円を xx 軸の周りに回すので V1(π/2)=π∫01(1−x2) dx=2π3,\displaystyle V_1(\pi/2)=\pi\int_0^1(1-x^2)\,dx=\frac{2\pi}{3}, これも同じ式に一致する。 (2) yy 軸回転では、0≦y≦s0\le y\le s において横切る線分の両端は x=ycot⁡θx=y\cot\theta と x=1−y2x=\sqrt{1-y^2}。したがって断面はこの2距離を半径とする円環で、 V2(θ)=π∫0s{(1−y2)−y2cot⁡2θ} dy=π∫0s(1−y2csc⁡2θ) dy=2π3s=2π3sin⁡θ.\displaystyle V_2(\theta)=\pi\int_0^s\left\{(1-y^2)-y^2\cot^2\theta\right\}\,dy =\pi\int_0^s(1-y^2\csc^2\theta)\,dy =\frac{2\pi}{3}s =\frac{2\pi}{3}\sin\theta. (3) V(θ)=V2(θ)−V1(θ)=2π3(sin⁡θ+cos⁡θ−1),0<θ≦π2.\displaystyle V(\theta)=V_2(\theta)-V_1(\theta) =\frac{2\pi}{3}(\sin\theta+\cos\theta-1),\qquad 0<\theta\le\frac{\pi}{2}. 導関数は V′(θ)=2π3(cos⁡θ−sin⁡θ)\displaystyle V'(\theta)=\frac{2\pi}{3}(\cos\theta-\sin\theta)。よって 0<θ<π/40<\theta<\pi/4 で増加し、π/4<θ≦π/2\pi/4<\theta\le\pi/2 で減少する。最大点は (π4,2π3(2−1)).\displaystyle \left(\frac{\pi}{4},\frac{2\pi}{3}(\sqrt2-1)\right). また lim⁡θ→0+V(θ)=0\displaystyle \lim\limits _{\theta\to0+}V(\theta)=0、V(π/2)=0V(\pi/2)=0、0<θ<π/20<\theta<\pi/2 では V(θ)>0V(\theta)>0。したがってグラフは (0,0)(0,0) に右から近づき、上の最大点を通って、端点 (π/2,0)(\pi/2,0) に下がる。

x軸回転は縦断面を円板として積分し、y軸回転は横断面を円環として積分する。2つの体積はそれぞれ2π3(1−cos⁡θ)\displaystyle \frac{2\pi}{3}(1-\cos\theta)、2π3sin⁡θ\displaystyle \frac{2\pi}{3}\sin\theta。差は sin⁡θ+cos⁡θ−1\sin\theta+\cos\theta-1 に比例し、微分すると π4\displaystyle \frac{\pi}{4} で最大となり、θ→0+\theta\to0+ と θ=π2\displaystyle \theta=\frac{\pi}{2} では 00となる。

この問題で使う考え方

  • 円板法
  • 円環法
  • 導関数による増減

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