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名古屋市立大学/2019年度/前期

名古屋市立大学 2019年 数学 第1問解答・解説

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1問題

名古屋市立大学2019年度第1問

関数 f(x)=2xlog⁡x (x>0)\displaystyle f(x)=\frac{2}{x}\log x\ (x>0) について,次の問いに答えよ。ただし,log⁡x\log x は自然対数を表す。

(1) aa を正の実数とする。曲線 y=f(x)y=f(x) と xx 軸および直線 x=a, x=2ax=a,\ x=2a で囲まれた部分の面積 S(a)S(a) を求めよ。

(2) S(a)S(a) が最小となるときの aa の値と,そのときの S(a)S(a) の値を求めよ。

すべての問題について,求める手順をわかりやすく説明すること。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2考え方

考え方を見る解き方の方針だけを確かめる

f(x)の符号が変わるx=1を基準にa≦x≦2aの範囲を3場合に分けて面積を定積分で計算し、中央の範囲では平方完成した下限を外側の範囲の下限と比較する。

3答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1) S(a)={(log⁡a)2−(log⁡(2a))2(0<a≦12),(log⁡a)2+(log⁡(2a))2(12≦a≦1),(log⁡(2a))2−(log⁡a)2(a≧1).\displaystyle \quad S(a)=\begin{cases}(\log a)^2-(\log(2a))^2 & (0<a\le \dfrac12),\\ (\log a)^2+(\log(2a))^2 & (\dfrac12\le a\le 1),\\ (\log(2a))^2-(\log a)^2 & (a\ge 1).\end{cases}\quad / (2) a=12\displaystyle \quad a=\dfrac{1}{\sqrt{2}}\quad 、Smin⁡=(log⁡2)22\displaystyle \quad S_{\min}=\dfrac{(\log 2)^2}{2}\quad 。

4解答

解答を見る途中式つきの解答

(1) f(x)=2log⁡xx\displaystyle f(x)=\dfrac{2\log x}{x} は 0<x<10<x<1 で負、x=1x=1 で 00、x>1x>1 で正である。また、ddx(log⁡x)2=2log⁡xx\displaystyle \dfrac{d}{dx}(\log x)^2=\dfrac{2\log x}{x} だから、f(x)f(x) の原始関数は (log⁡x)2(\log x)^2 である。

a≦x≦2aa\le x\le2a の範囲が x=1x=1 より左にある場合、すなわち 0<a≦12\displaystyle 0<a\le\dfrac12 では、

S(a)=−∫a2af(x) dx=(log⁡a)2−(log⁡(2a))2.\displaystyle S(a)=-\int_a^{2a}f(x)\,dx=(\log a)^2-(\log(2a))^2.

12≦a≦1\displaystyle \dfrac12\le a\le1 では区間が x=1x=1 をまたぐので、

S(a)=−∫a1f(x) dx+∫12af(x) dx=(log⁡a)2+(log⁡(2a))2.\displaystyle S(a)=-\int_a^1f(x)\,dx+\int_1^{2a}f(x)\,dx=(\log a)^2+(\log(2a))^2.

a≧1a\ge1 では区間は x=1x=1 より右にあり、

S(a)=∫a2af(x) dx=(log⁡(2a))2−(log⁡a)2.\displaystyle S(a)=\int_a^{2a}f(x)\,dx=(\log(2a))^2-(\log a)^2.

したがって、これらが求める S(a)S(a) である。隣り合う式は a=12,1\displaystyle a=\dfrac12,1 で同じ値を与える。

(2) c=log⁡2>0c=\log2>0、u=log⁡au=\log a とおく。12≦a≦1\displaystyle \dfrac12\le a\le1 のとき −c≦u≦0-c\le u\le0 であり、

S(a)=u2+(u+c)2=2(u+c2)2+c22≧c22.\displaystyle S(a)=u^2+(u+c)^2=2\left(u+\dfrac c2\right)^2+\dfrac{c^2}{2}\ge\dfrac{c^2}{2}.

等号は u=−c2\displaystyle u=-\dfrac c2、すなわち a=e−c/2=12\displaystyle a=e^{-c/2}=\dfrac1{\sqrt2} のときに成り立つ。この値は範囲 12≦a≦1\displaystyle \dfrac12\le a\le1 に含まれる。

範囲外では、0<a≦12\displaystyle 0<a\le\dfrac12 なら u≦−cu\le-c なので S(a)=−2cu−c2≧c2S(a)=-2cu-c^2\ge c^2、また a≧1a\ge1 なら u≧0u\ge0 なので S(a)=2cu+c2≧c2S(a)=2cu+c^2\ge c^2 である。c>0c>0 より c2>c22\displaystyle c^2>\dfrac{c^2}{2} だから、全ての a>0a>0 の中で a=12\displaystyle a=\dfrac1{\sqrt2} のときに最小となり、その最小値は (log⁡2)22\displaystyle \dfrac{(\log2)^2}{2} である。

この問題で使う考え方

  • 対数とその性質
  • 対数関数のグラフ・増減
  • 不定積分・定積分の性質
  • 三角・指数・対数関数等の積分
  • 曲線で囲まれた面積
  • 二次関数の最大・最小

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