本文へ進む
メニュー
医学部数学 過去問DB問題を探す

名古屋市立大学/2020年度/前期

名古屋市立大学 2020年 数学 第1問解答・解説

このページには広告が含まれます。

1問題

名古屋市立大学2020年度第1問

数列 {an}\{a_{n}\},{bn}\{b_{n}\} が a1=1,an+1=2−29n an−23nbn\displaystyle a_{1}=1,\qquad a_{n+1}=\sqrt{2-\frac{2}{9^{n}}}\,a_{n}-\frac{\sqrt{2}}{3^{n}}b_{n} b1=0,bn+1=23nan+2−29n bn\displaystyle b_{1}=0,\qquad b_{n+1}=\frac{\sqrt{2}}{3^{n}}a_{n}+\sqrt{2-\frac{2}{9^{n}}}\,b_{n} により定められている。複素数 znz_{n} を zn=an+bniz_{n}=a_{n}+b_{n}i で定める。ただし,ii は虚数単位とする。また,複素数平面上で 0, zn, zn+10,\ z_{n},\ z_{n+1} を頂点とする三角形の面積を TnT_{n} とする。次の問いに答えよ。

(1) ∣zn+1zn∣\displaystyle \left|\frac{z_{n+1}}{z_{n}}\right| を求めよ。

(2) θn=arg⁡zn+1zn\displaystyle \theta_{n}=\arg\frac{z_{n+1}}{z_{n}} とするとき,sin⁡θn\sin\theta_{n} を求めよ。

(3) 無限級数 ∑n=1∞Tn\displaystyle \sum\limits _{n=1}^{\infty}T_{n} の和を求めよ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2解答

解答を見る答えはこの解答の中にあります

A_Q1 — MM-3cd740bc74a4-Q1

数列の漸化式を複素数の積にまとめ、各段階での拡大率と偏角を調べる。

(1)(1)〜(3)(3) を通じて cn=2−29n,dn=23n\displaystyle c_n=\sqrt{2-\frac{2}{9^n}},\qquad d_n=\frac{\sqrt2}{3^n} とおく。漸化式から zn+1=(cnan−dnbn)+(dnan+cnbn)i=(cn+dni)znz_{n+1}=(c_na_n-d_nb_n)+(d_na_n+c_nb_n)i=(c_n+d_ni)z_n を得る。また cn2+dn2=2−29n+29n=2.\displaystyle c_n^2+d_n^2=2-\frac{2}{9^n}+\frac{2}{9^n}=2. したがって係数 cn+dnic_n+d_ni は零でなく、z1=1z_1=1 から帰納的にすべての znz_n は零でない。

(1)

上の複素数の積の式より ∣zn+1zn∣=∣cn+dni∣=cn2+dn2=2.\displaystyle \left|\frac{z_{n+1}}{z_n}\right|=|c_n+d_ni|=\sqrt{c_n^2+d_n^2}=\boxed{\sqrt2}.

(2)

n≧1n\ge1 では cn>0, dn>0c_n>0,\ d_n>0 なので、cn+dnic_n+d_ni の偏角は第1象限にある。さらに cn+dni=2(1−19n+i3n).\displaystyle c_n+d_ni=\sqrt2\left(\sqrt{1-\frac1{9^n}}+\frac{i}{3^n}\right). これを極形式と比較すると cos⁡θn=1−19n,sin⁡θn=13n.\displaystyle \cos\theta_n=\sqrt{1-\frac1{9^n}},\qquad \sin\theta_n=\boxed{\frac1{3^n}}. (偏角の代表を第1象限に取った。別の代表を取っても正弦の値は同じである。)

(3)

(1) と z1=1z_1=1 から ∣zn∣=(2)n−1,∣zn+1∣=(2)n.|z_n|=(\sqrt2)^{n-1},\qquad |z_{n+1}|=(\sqrt2)^n. 原点からの二つの辺の長さがそれぞれ ∣zn∣,∣zn+1∣|z_n|,|z_{n+1}|、その間の角が θn\theta_n であるから、三角形の面積は Tn=12∣zn∣∣zn+1∣sin⁡θn=12(2)n−1(2)n13n=24(23)n.\displaystyle T_n=\frac12|z_n||z_{n+1}|\sin\theta_n =\frac12(\sqrt2)^{n-1}(\sqrt2)^n\frac1{3^n} =\frac{\sqrt2}{4}\left(\frac23\right)^n. よって公比 2/32/3 の無限等比級数の和を用いて ∑n=1∞Tn=24⋅231−23=22.\displaystyle \sum\limits _{n=1}^{\infty}T_n =\frac{\sqrt2}{4}\cdot\frac{\frac23}{1-\frac23} =\boxed{\frac{\sqrt2}{2}}.

確認として n=1n=1 では c1=4/3, d1=2/3c_1=4/3,\ d_1=\sqrt2/3 だから、三角形 0,z1,z20,z_1,z_2 の面積は d1/2=2/6d_1/2=\sqrt2/6。上式の T1=(2/4)(2/3)=2/6T_1=(\sqrt2/4)(2/3)=\sqrt2/6 と一致する。

使用解法

- 複素数の積として漸化式を表し、絶対値・偏角を比較する(数学II「複素数」、数学C「複素数平面」)。 - 二辺とその間の角による三角形の面積公式(数学I「三角比による面積」)。 - 無限等比級数の和(数学III「無限等比級数」)。

この問題で使う考え方

  • 複素数の四則演算
  • 複素数平面
  • 複素数の極形式
  • 漸化式
  • 等比数列の一般項と和
  • 三角比による面積
  • 無限等比級数

PR

数学を1対1で教わるオンライン塾「数強塾」

数強塾は、中学生・高校生のための数学専門のオンライン個別指導塾です。プロ講師がマンツーマンで教え、大学受験の数学にも対応しています。入塾の前に、今の学習状況と目標を確かめる診断授業(体験・3,000円、税込)を受けられます。

「数強塾」オンライン数学克服塾〈プロ講師〉

東大生と1対1で学べるオンライン個別指導「トウコベ」

トウコベは、東大生を中心に難関大学の学生が講師を務める、完全マンツーマンのオンライン個別指導です。はじめに、オンラインの説明会・勉強相談(無料)をWebで予約でき、その後にお試し授業を受けられます。

トウコベ公式サイト

似た問題を、ほかの大学で

答えや解説の誤りに気づいたら、お問い合わせから教えてください。