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滋賀医科大学/2018年度/前期

滋賀医科大学 2018年 数学 第2問解答・解説

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1問題

滋賀医科大学2018年度第2問

複素数a1,a2,a3,⋯ ,an,⋯a_1,a_2,a_3,\cdots,a_n,\cdotsを a1=3+i3−i,an+1=an−51−5an(n=1,2,3,⋯ )\displaystyle a_1=\frac{3+i}{3-i},\qquad a_{n+1}=\frac{a_n-5}{1-5a_n}\quad(n=1,2,3,\cdots) で定める。また, bn=an+1an−1i(n=1,2,3,⋯ )\displaystyle b_n=\frac{a_n+1}{a_n-1}i\quad(n=1,2,3,\cdots) とおく。ただし,iiは虚数単位である。

(1) bn+1b_{n+1}をbnb_nを用いて表せ。

(2) bnb_nは実数であることを示せ。

(3) lim⁡n→∞∣an+1∣\displaystyle \lim\limits _{n\to\infty}|a_n+1|を求めよ。

(4) 複素数平面上において,すべての点an (n=1,2,3,⋯ )a_n\ (n=1,2,3,\cdots)は同一円周上にあることを示せ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1) bn+1=−23bn/\displaystyle (1)\space{}b_{n+1}=-\frac{2}{3}b_n\quad /
    (2) bn=3(−23)n−1∈R/\displaystyle (2)\space{}b_n=3\left(-\frac{2}{3}\right)^{n-1}\in\mathbb{R}\quad /
    (3) 0/(3)\space{}0\quad /
    (4) ∣an∣=1 ((4)\space{}|a_n|=1\space{}(中心 0,半径 1)

3解答

解答を見る途中式つきの解答

まず,a1=4+3i5\displaystyle a_1=\dfrac{4+3i}{5} なので ∣a1∣=1|a_1|=1 かつ a1≠1a_1\ne1 である。∣an∣=1|a_n|=1 のとき ∣an−5∣2=26−10Re⁡(an)=∣1−5an∣2|a_n-5|^2=26-10\operatorname{Re}(a_n)=|1-5a_n|^2 であるから,1−5an≠01-5a_n\ne0 であり,∣an+1∣=1|a_{n+1}|=1 となる。また,an+1=1a_{n+1}=1 ならば an−5=1−5ana_n-5=1-5a_n より an=1a_n=1 となる。したがって帰納的に,すべての nn について ana_n は定まり,∣an∣=1|a_n|=1,an≠1a_n\ne1 である。よって bnb_n も定義される。

(1) z=anz=a_n とおくと, an+1+1an+1−1=z−51−5z+1z−51−5z−1=−23z+1z−1.\displaystyle \frac{a_{n+1}+1}{a_{n+1}-1}=\frac{\dfrac{z-5}{1-5z}+1}{\dfrac{z-5}{1-5z}-1}=-\frac{2}{3}\frac{z+1}{z-1}. 両辺に ii を掛けて,bn+1=−23bn\displaystyle b_{n+1}=-\dfrac{2}{3}b_n を得る。

(2) a1+1=9+3i5\displaystyle a_1+1=\dfrac{9+3i}{5},a1−1=−1+3i5\displaystyle a_1-1=\dfrac{-1+3i}{5} なので, b1=ia1+1a1−1=i(−3i)=3.\displaystyle b_1=i\frac{a_1+1}{a_1-1}=i(-3i)=3. (1)より bn=3(−23)n−1\displaystyle b_n=3\left(-\dfrac{2}{3}\right)^{n-1} である。これは実数だから,すべての nn について bnb_n は実数である。

(3) 定義式から an=bn+ibn−i\displaystyle a_n=\dfrac{b_n+i}{b_n-i} であり,したがって ∣an+1∣=∣2bnbn−i∣=2∣bn∣bn2+1.\displaystyle |a_n+1|=\left|\frac{2b_n}{b_n-i}\right|=\frac{2|b_n|}{\sqrt{b_n^2+1}}. bn=3(−23)n−1\displaystyle b_n=3\left(-\dfrac{2}{3}\right)^{n-1} より bn→0b_n\to0 であるから,lim⁡n→∞∣an+1∣=0\displaystyle\lim\limits _{n\to\infty}|a_n+1|=0。

(4) bnb_n は実数であるから, an=bn+ibn−i=(bn+i)2bn2+1=bn2−1bn2+1+i2bnbn2+1.\displaystyle a_n=\frac{b_n+i}{b_n-i}=\frac{(b_n+i)^2}{b_n^2+1}=\frac{b_n^2-1}{b_n^2+1}+i\frac{2b_n}{b_n^2+1}. よって an=xn+iyna_n=x_n+iy_n とおけば, xn2+yn2=(bn2−1)2+4bn2(bn2+1)2=1.\displaystyle x_n^2+y_n^2=\frac{(b_n^2-1)^2+4b_n^2}{(b_n^2+1)^2}=1. したがってすべての点 ana_n は,原点を中心とする半径1の円周上にある。

この問題で使う考え方

  • 複素数の四則演算
  • 漸化式
  • 等比数列の一般項と和
  • 数列の極限
  • 複素数平面

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