本文へ進む
メニュー
医学部数学 過去問DB問題を探す

群馬大学/2019年度

群馬大学 2019年 数学 第2問解答・解説

このページには広告が含まれます。

1問題

群馬大学2019年度第2問

i を虚数単位とし, f(z)=z−1z+1+i\displaystyle f(z)=\frac{z-1}{z+1+i} とする。複素数 zn(n=1,2,3,⋯ )z_{n}(n=1,2,3,\cdots) は

z1=i,zn+1=f(zn)(n=1,2,3,… )z _ {1} = i, \qquad z _ {n + 1} = f (z _ {n}) \quad (n = 1, 2, 3, \dots)

を満たしているとする。このとき次の間に答えよ。

(1) 虚部が正となる複素数 α\alpha で f(α)=αf(\alpha)=\alpha となるものを求めよ。

(2) n が奇数のとき, znz_{n} は虚部が正である純虚数であることを示せ。

(3) ∣zn∣|z_{n}| を znz_{n} の絶対値とするとき, 数列 {∣zn∣}\{|z_{n}|\} の極限を求めよ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1) α=5−12i.\displaystyle \alpha=\frac{\sqrt5-1}{2}i.\quad(2) 奇数 n では znz_n は虚部が正の純虚数.\quad(3) lim⁡n→∞∣zn∣=5−12.\displaystyle \lim\limits _{n\to\infty}|z_n|=\frac{\sqrt5-1}{2}.

3解答

解答を見る途中式つきの解答

(1) f(α)=α よりα(α+1+i)=α−1すなわちα2+iα+1=0.α=−i±−52=−i±i52.Im⁡α>0 より α=5−12i.(2) y>0 として f(iy)=iy−11+i(y+1) を計算すると、f(f(iy))=−2−i(y+1)(−1+2i)=iy+1.z1=i=iy1 (y1=1) とおくと、帰納的に z2k−1=iyk,yk+1=11+yk>0.したがって全ての奇数 n=2k−1 で zn は虚部正の純虚数である。(3) yk+2=1+yk2+yk.ρ=5−12 は ρ2+ρ−1=0 を満たし、1+ρ2+ρ=ρ.T(y)=1+y2+y とおくと T は増加関数で、T(y)−y=1−y−y22+y.y1=1>ρ から奇数番目の yk は ρ 以上で単調減少し、y2=12<ρ から偶数番目は ρ 以下で単調増加する。ゆえに両部分列はともに ρ に収束し、 yk→ρ.z2k−1=iyk→iρ.また z2k=f(z2k−1)→f(iρ)=iρ((1)の固定点)なので、lim⁡n→∞∣zn∣=∣iρ∣=ρ=5−12.\displaystyle \text{(1) }f(\alpha)=\alpha\text{ より}\quad \alpha(\alpha+1+i)=\alpha-1\text{すなわち} \alpha^2+i\alpha+1=0.\\ \alpha=\frac{-i\pm\sqrt{-5}}2=\frac{-i\pm i\sqrt5}{2}.\quad \operatorname{Im}\alpha>0\text{ より }\alpha=\frac{\sqrt5-1}{2}i.\\ \text{(2) }y>0\text{ として }f(iy)=\frac{iy-1}{1+i(y+1)}\text{ を計算すると、}\\ f(f(iy))=\frac{-2-i}{(y+1)(-1+2i)}=\frac{i}{y+1}.\\ z_1=i=iy_1\ (y_1=1)\text{ とおくと、帰納的に }z_{2k-1}=iy_k,\quad y_{k+1}=\frac1{1+y_k}>0.\\ \text{したがって全ての奇数 }n=2k-1\text{ で }z_n\text{ は虚部正の純虚数である。}\\ \text{(3) }y_{k+2}=\frac{1+y_k}{2+y_k}.\quad \rho=\frac{\sqrt5-1}{2}\text{ は }\rho^2+\rho-1=0\text{ を満たし、}\frac{1+\rho}{2+\rho}=\rho.\\ T(y)=\frac{1+y}{2+y}\text{ とおくと }T\text{ は増加関数で、}\quad T(y)-y=\frac{1-y-y^2}{2+y}.\\ y_1=1>\rho\text{ から奇数番目の }y_k\text{ は }\rho\text{ 以上で単調減少し、}\quad y_2=\frac12<\rho\text{ から偶数番目は }\rho\text{ 以下で単調増加する。}\\ \text{ゆえに両部分列はともに }\rho\text{ に収束し、}\ y_k\to\rho.\quad z_{2k-1}=iy_k\to i\rho.\\ \text{また }z_{2k}=f(z_{2k-1})\to f(i\rho)=i\rho\text{((1)の固定点)なので、}\quad \lim\limits _{n\to\infty}|z_n|=|i\rho|=\rho=\frac{\sqrt5-1}{2}.

この問題で使う考え方

  • 複素数の四則演算
  • 漸化式
  • 数列の極限
  • 複素数平面

PR

数学を1対1で教わるオンライン塾「数強塾」

数強塾は、中学生・高校生のための数学専門のオンライン個別指導塾です。プロ講師がマンツーマンで教え、大学受験の数学にも対応しています。入塾の前に、今の学習状況と目標を確かめる診断授業(体験・3,000円、税込)を受けられます。

「数強塾」オンライン数学克服塾〈プロ講師〉

東大生と1対1で学べるオンライン個別指導「トウコベ」

トウコベは、東大生を中心に難関大学の学生が講師を務める、完全マンツーマンのオンライン個別指導です。はじめに、オンラインの説明会・勉強相談(無料)をWebで予約でき、その後にお試し授業を受けられます。

トウコベ公式サイト

似た問題を、ほかの大学で

答えや解説の誤りに気づいたら、お問い合わせから教えてください。