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名古屋市立大学/2020年度/前期

名古屋市立大学 2020年 数学 第3問解答・解説

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1問題

名古屋市立大学2020年度第3問

四面体 OABCOABC において,∠AOB=π2\displaystyle \angle AOB=\frac{\pi}{2},∠BOC=π2\displaystyle \angle BOC=\frac{\pi}{2},∠COA=π2\displaystyle \angle COA=\frac{\pi}{2} である。  OA→=a⃗, OB→=b⃗, OC→=c⃗\overrightarrow{\mathrm{OA}}=\vec{a},\ \overrightarrow{\mathrm{OB}}=\vec{b},\ \overrightarrow{\mathrm{OC}}=\vec{c} とし,∣a⃗∣=α, ∣b⃗∣=β, ∣c⃗∣=γ|\vec{a}|=\alpha,\ |\vec{b}|=\beta,\ |\vec{c}|=\gamma とする。このとき,次の問いに答えよ。

(1) 点 OO から3点 A, B, CA,\ B,\ C を含む平面に下ろした垂線を OHOH とする。  OH→\overrightarrow{OH} を a⃗, b⃗, c⃗, α, β, γ\vec{a},\ \vec{b},\ \vec{c},\ \alpha,\ \beta,\ \gamma を用いて表せ。

(2) △ABC\triangle ABC の面積を α, β, γ\alpha,\ \beta,\ \gamma を用いて表せ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2解答

解答を見る答えはこの解答の中にあります

名古屋市立大学 2020年度 医学部前期 数学 第3問

解答

四面体なので α,β,γ>0\alpha,\beta,\gamma>0 であり、a⃗,b⃗,c⃗\vec a,\vec b,\vec c は互いに直交する。

(1)

OH→=a⃗α2+b⃗β2+c⃗γ21α2+1β2+1γ2=β2γ2a⃗+γ2α2b⃗+α2β2c⃗α2β2+β2γ2+γ2α2.\displaystyle \boxed{\displaystyle \overrightarrow{OH} =\frac{\dfrac{\vec a}{\alpha^2}+\dfrac{\vec b}{\beta^2}+\dfrac{\vec c}{\gamma^2}} {\dfrac1{\alpha^2}+\dfrac1{\beta^2}+\dfrac1{\gamma^2}} =\frac{\beta^2\gamma^2\vec a+\gamma^2\alpha^2\vec b+\alpha^2\beta^2\vec c} {\alpha^2\beta^2+\beta^2\gamma^2+\gamma^2\alpha^2}.}

**導出:** a⃗,b⃗,c⃗\vec a,\vec b,\vec c は互いに直交する非零ベクトルなので、空間の任意の点 XX の位置ベクトルは一意に OX→=xa⃗+yb⃗+zc⃗\overrightarrow{OX}=x\vec a+y\vec b+z\vec c と書ける。点 XX が平面 ABCABC 上にあることは、OX→=a⃗+y(b⃗−a⃗)+z(c⃗−a⃗)\overrightarrow{OX}=\vec a+y(\vec b-\vec a)+z(\vec c-\vec a) と表せること、すなわち x+y+z=1x+y+z=1 と同値である。

n⃗=a⃗α2+b⃗β2+c⃗γ2\displaystyle \vec n=\frac{\vec a}{\alpha^2}+\frac{\vec b}{\beta^2}+\frac{\vec c}{\gamma^2} とおく。直交性と ∣a⃗∣2=α2|\vec a|^2=\alpha^2 などから n⃗⋅(b⃗−a⃗)=1−1=0,n⃗⋅(c⃗−a⃗)=1−1=0.\vec n\cdot(\vec b-\vec a)=1-1=0,\qquad \vec n\cdot(\vec c-\vec a)=1-1=0. 平面 ABCABC は方向ベクトル b⃗−a⃗,c⃗−a⃗\vec b-\vec a,\vec c-\vec a をもつため、n⃗\vec n はその法線ベクトルである。よって垂線の足の位置ベクトルは OH→=tn⃗\overrightarrow{OH}=t\vec n と書ける。これを a⃗,b⃗,c⃗\vec a,\vec b,\vec c の係数で表すと t/α2,t/β2,t/γ2t/\alpha^2,t/\beta^2,t/\gamma^2 だから、HH は平面 ABCABC 上にあるので t(1α2+1β2+1γ2)=1.\displaystyle t\left(\frac1{\alpha^2}+\frac1{\beta^2}+\frac1{\gamma^2}\right)=1. これを解いて上の式を得る。

(2)

[ABC]=12α2β2+β2γ2+γ2α2.\displaystyle \boxed{\displaystyle [ABC]=\frac12\sqrt{\alpha^2\beta^2+\beta^2\gamma^2+\gamma^2\alpha^2}.}

**導出:** 直交性を用いると ∣AB→∣2=∣b⃗−a⃗∣2=α2+β2,∣AC→∣2=∣c⃗−a⃗∣2=α2+γ2,|\overrightarrow{AB}|^2=|\vec b-\vec a|^2=\alpha^2+\beta^2,\qquad |\overrightarrow{AC}|^2=|\vec c-\vec a|^2=\alpha^2+\gamma^2, また AB→⋅AC→=(b⃗−a⃗)⋅(c⃗−a⃗)=α2.\overrightarrow{AB}\cdot\overrightarrow{AC} =(\vec b-\vec a)\cdot(\vec c-\vec a)=\alpha^2. θ=∠BAC\theta=\angle BAC とすれば、内積の定義から cos⁡θ=α2(α2+β2)(α2+γ2).\displaystyle \cos\theta=\frac{\alpha^2}{\sqrt{(\alpha^2+\beta^2)(\alpha^2+\gamma^2)}}. 三角形の面積を底辺と高さで表すと [ABC]=12∣AB∣∣AC∣sin⁡θ\displaystyle [ABC]=\tfrac12|AB||AC|\sin\theta である。したがって sin⁡2θ=1−cos⁡2θ\sin^2\theta=1-\cos^2\theta を使って [ABC]2=14(α2+β2)(α2+γ2)(1−cos⁡2θ)=14((α2+β2)(α2+γ2)−α4)=14(α2β2+α2γ2+β2γ2).\displaystyle \begin{aligned} [ABC]^2 &=\frac14(\alpha^2+\beta^2)(\alpha^2+\gamma^2)(1-\cos^2\theta)\\ &=\frac14\bigl((\alpha^2+\beta^2)(\alpha^2+\gamma^2)-\alpha^4\bigr)\\ &=\frac14\left(\alpha^2\beta^2+\alpha^2\gamma^2+\beta^2\gamma^2\right). \end{aligned} 面積は正なので正の平方根を取り、答えを得る。

使用解法

- (1) 位置ベクトルを直交する3方向の係数で表し、平面上の係数和が1であることを使う。内積で平面の法線方向を作り、平面への所属条件から垂線の足を決める。 - (2) ピタゴラスの定理と内積で辺の長さおよび頂角の余弦を求め、三角形の底辺・高さによる面積公式と sin⁡2θ+cos⁡2θ=1\sin^2\theta+\cos^2\theta=1 を使う。外積などは用いない。

入力確認・問題点

この問題で使う考え方

  • 空間座標と空間ベクトル
  • 位置ベクトル
  • ベクトルの内積
  • ベクトルによる図形の考察
  • 三角比と相互関係
  • 三角比による面積

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