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新潟大学/2010年度

新潟大学 2010年 数学 第3問解答・解説

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1問題

新潟大学2010年度第3問

行列 A = [[1, −3], [2, d]] は,ある実数 k に対して等式 A² = kA を満たす。このとき,次の問いに答えよ。ただし,E = [[1, 0], [0, 1]] とする。

(1) k と d の値を求めよ。

(2) 実数 b と c が等式 (E + bA)(E + 2A) = E + cA を満たすとき,c を b で表せ。

(3) 数列 {a_n} が任意の自然数 n に対して等式 (E + 2A)^n = E + a_n A を満たすとき,a_n を n で表せ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1) k=−5, d=−6.(1)\space{}k=-5,\space{}d=-6.
    (2) c=2−9b.(2)\space{}c=2-9b.
    (3) an=1+9(−9)n−15 (n≧1).\displaystyle (3)\space{}a_n=\frac{1+9(-9)^{n-1}}5\space{}(n\ge1).

3解答

解答を見る途中式つきの解答

(1) (1,1)(1,1) 成分を比較して k=−5k=-5。(1,2)(1,2) 成分から −3−3d=−3k=15-3-3d=-3k=15 となるので d=−6d=-6。他の成分も (2,1): 2+2d=−10=2k(2,1):\ 2+2d=-10=2k、(2,2): d2−6=30=kd(2,2):\ d^2-6=30=kd と一致する。よって k=−5,d=−6.\boxed{k=-5,\qquad d=-6}. したがって A2=−5AA^2=-5A である。

(2) 行列の積を展開し、A2=−5AA^2=-5A を用いると (E+bA)(E+2A)=E+(b+2)A+2bA2=E+(b+2−10b)A=E+(2−9b)A.\begin{aligned} (E+bA)(E+2A) &=E+(b+2)A+2bA^2\\ &=E+(b+2-10b)A\\ &=E+(2-9b)A. \end{aligned} 従って c=2−9b.\boxed{c=2-9b}.

(3) n=1n=1 のとき a1=2a_1=2。また、定義式の両辺に E+2AE+2A を右から掛けると (E+anA)(E+2A)=E+(2−9an)A,(E+a_nA)(E+2A)=E+(2-9a_n)A, ゆえに an+1=2−9ana_{n+1}=2-9a_n である。定数解は a=2−9aa=2-9a より a=15\displaystyle a=\frac15。従って an+1−15=−9(an−15).\displaystyle a_{n+1}-\frac15=-9\left(a_n-\frac15\right). これを初項 a1=2a_1=2 から反復して an−15=(−9)n−1(2−15),\displaystyle a_n-\frac15=(-9)^{n-1}\left(2-\frac15\right), すなわち an=1+9(−9)n−15(n≧1).\displaystyle \boxed{a_n=\frac{1+9(-9)^{n-1}}5} \qquad(n\ge1).

この問題で使う考え方

  • 成分比較
  • 分配法則とA²=−5Aの代入
  • 一次漸化式の定数解移動

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