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日本医科大学/2010年度/1/31

日本医科大学 2010年 数学 第I問解答・解説

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1問題

日本医科大学2010年度第I問

次の空欄に適する式、不等式、数を解答欄に記せ。

aa を実数とする。xyxy 平面において、点 X(x,y)X(x,y) と点 A(a,−12)A(a,-12) を端点とする線分 XAXA を 2:12:1 に内分する点を YY とすると、YY の xx 座標は ア\boxed{\text{ア}}、yy 座標は イ\boxed{\text{イ}} のように表される。

aa を固定する。点 XX が放物線 P:y=x2P:y=x^{2} の上を動くとき、点 YY の描く軌跡 QQ の方程式は y=ウy=\boxed{\text{ウ}} であり、2曲線 P,QP,Q の2つの交点を通る直線 ll の方程式は y=エy=\boxed{\text{エ}} である。

aa が実数全体を動くとき、曲線 QQ が通過する領域 RR は不等式 オ\boxed{\text{オ}} で表され、直線 ll が通過する領域 LL は不等式 カ\boxed{\text{カ}} で表される。

aa が −3≦a≦3-3\leq a\leq 3 の範囲を動くとき、曲線 QQ が通過する領域を R′R' とし、R′R' と LL の共通部分を MM とする。点 Z(u,v)Z(u,v) が MM 上を動くとき、uu の取り得る値の範囲は キ\boxed{\text{キ}} であり、vv の取り得る値の範囲は ク\boxed{\text{ク}} である。また、MM の面積は ケ\boxed{\text{ケ}} である。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • ア=x+2a3,イ=y−243,ウ=3x2−4ax+43a2−8,エ=2ax−23a2+4,オ: y≧−8,カ: y≦32x2+4,キ: −8≦u≦8,ク: −8≦v≦100,ケ=272.\displaystyle \begin{aligned} \text{ア}&=\frac{x+2a}{3}, & \text{イ}&=\frac{y-24}{3},\\ \text{ウ}&=3x^2-4ax+\frac43a^2-8, & \text{エ}&=2ax-\frac23a^2+4,\\ \text{オ}&:\space{}y\geq-8, & \text{カ}&:\space{}y\leq\frac32x^2+4,\\ \text{キ}&:\space{}-8\leq u\leq8, & \text{ク}&:\space{}-8\leq v\leq100,\\ \text{ケ}&=272. \end{aligned}

3解答

解答を見る途中式つきの解答

内分比 XY:YA=2:1XY:YA=2:1 より、Y=(X+2A)/3Y=(X+2A)/3 である。点 X=(s,t)X=(s,t)、A=(a,−12)A=(a,-12) と書けば、Y=(s+2a3,t−243).\displaystyle Y=\left(\frac{s+2a}{3},\frac{t-24}{3}\right). XX が P:y=x2P:y=x^2 上を動くときは t=s2t=s^2 である。Y=(x,y)Y=(x,y) と置くと s=3x−2as=3x-2a だから、y=(3x−2a)2−243=3x2−4ax+43a2−8.\displaystyle y=\frac{(3x-2a)^2-24}{3}=3x^2-4ax+\frac43a^2-8. したがって、QQ の方程式は y=3x2−4ax+43a2−8\displaystyle y=3x^2-4ax+\frac43a^2-8 である。

PP と QQ の交点の xx 座標を x1,x2x_1,x_2 とすると、x2−2ax+23a2−4=0\displaystyle x^2-2ax+\frac23a^2-4=0 の2根である。この方程式の判別式は 43a2+16>0\displaystyle \frac43a^2+16>0 なので、任意の実数 aa に対して異なる2交点がある。根と係数の関係から x1+x2=2ax_1+x_2=2a、x1x2=23a2−4\displaystyle x_1x_2=\frac23a^2-4。放物線上の2点を結ぶ直線の傾きは x12−x22x1−x2=x1+x2\displaystyle \frac{x_1^2-x_2^2}{x_1-x_2}=x_1+x_2 であり、切片は −x1x2-x_1x_2 だから、l:y=2ax−23a2+4.\displaystyle l:y=2ax-\frac23a^2+4.

以下、横座標 xx を固定して考える。QQ 上の点の縦座標は qx(a)=43(a−32x)2−8\displaystyle q_x(a)=\frac43\left(a-\frac32x\right)^2-8 である。aa を実数全体に動かすと、この値は最小値 −8-8 から上に限りなく大きくなるので、RR は y≧−8y\geq-8 である。また、l 上の縦座標=−23(a−32x)2+32x2+4\displaystyle l\text{ 上の縦座標}=-\frac23\left(a-\frac32x\right)^2+\frac32x^2+4 より、LL は y≦32x2+4\displaystyle y\leq\frac32x^2+4 である。

次に −3≦a≦3-3\leq a\leq3 とする。qx(a)q_x(a) の最小値は、頂点 a=32x\displaystyle a=\frac32x が区間内にあれば −8-8、区間外なら頂点に近い端点で生じる。従って、最小値は ϕ(x)={−8(∣x∣≦2),3(∣x∣−2)2−8(∣x∣>2)\phi(x)=\begin{cases} -8&(|x|\leq2),\\ 3(|x|-2)^2-8&(|x|>2) \end{cases} である。一方、係数4/3が正の二次関数 qx(a)q_x(a) の最大値は区間の端点で生じる。x>0x>0 なら a=−3a=-3、x<0x<0 なら a=3a=3、x=0x=0 ならどちらの端点でもよく、その最大値は U(x)=3x2+12∣x∣+4U(x)=3x^2+12|x|+4 となる。qx(a)q_x(a) は −3≦a≦3-3\le a\le3 で連続なので、中間値の定理により、その値域は ϕ(x)≦qx(a)≦U(x)\phi(x)\le q_x(a)\le U(x) の範囲全体である。さらに、U(x)−(32x2+4)=32x2+12∣x∣≧0.\displaystyle U(x)-\left(\frac32x^2+4\right)=\frac32x^2+12|x|\geq0. したがって、全ての xx で R′R' の上端は LL の境界以上にあり、M=R′∩LM=R'\cap L の縦断面は、ϕ(x)≦32x2+4\displaystyle \phi(x)\leq\frac32x^2+4 のときちょうど ϕ(x)≦y≦32x2+4\displaystyle \phi(x)\leq y\leq\frac32x^2+4 となる。

∣x∣≦2|x|\leq2 では ϕ(x)=−8≦32x2+4\displaystyle \phi(x)=-8\leq\frac32x^2+4 である。r=∣x∣>2r=|x|>2 とすると ϕ(x)−(32x2+4)=32r(r−8),\displaystyle \phi(x)-\left(\frac32x^2+4\right)=\frac32r(r-8), だから、縦断面が存在する条件は r≦8r\leq8 である。よって uu の範囲は −8≦u≦8-8\leq u\leq8。

この範囲で ϕ(x)≧−8\phi(x)\geq-8、32x2+4≦100\displaystyle \frac32x^2+4\leq100 なので −8≦v≦100-8\leq v\leq100。この範囲の値が全て実際に現れることも確認できる。u=0u=0 の縦断面は −8≦v≦4-8\leq v\leq4 である。また、4≦v≦1004\leq v\leq100 なら u=23(v−4)\displaystyle u=\sqrt{\frac23(v-4)} と選べば 0≦u≦80\leq u\leq8 かつ 32u2+4=v\displaystyle \frac32u^2+4=v となり、その点は上で示した縦断面条件を満たす。従って vv の範囲は −8≦v≦100-8\leq v\leq100 である。

面積は対称性を用い、下端 ϕ(x)\phi(x) と上端 32x2+4\displaystyle \frac32x^2+4 の差を積分して Area⁡(M)=2[∫02(32x2+12) dx+∫28(−32x2+12x) dx]=2(28+108)=272.\displaystyle \begin{aligned} \operatorname{Area}(M) &=2\left[\int_0^2\left(\frac32x^2+12\right)\,dx +\int_2^8\left(-\frac32x^2+12x\right)\,dx\right]\\ &=2(28+108)=272. \end{aligned}

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