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日本医科大学/2010年度/1/31

日本医科大学 2010年 数学 第II問解答・解説

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1問題

日本医科大学2010年度第II問

座標空間において、3点 A(a,0,0)A(a,0,0)、B(0,b,0)B(0,b,0)、C(0,0,c)C(0,0,c) を通る平面を考える。ただし、a>0,b>0,c>0a>0,b>0,c>0 とする。原点 OO とこの平面との距離を dd、原点 OO と点 M(a,b,c)M(a,b,c) との距離を mm とおく。   問1 d=11a2+1b2+1c2\displaystyle d=\frac{1}{\sqrt{\frac{1}{a^{2}}+\frac{1}{b^{2}}+\frac{1}{c^{2}}}} であることを導け。   問2 a,b,ca,b,c が正の数すべてを動くとき、(md)2\displaystyle \left(\frac{m}{d}\right)^{2} の最小値を求めよ。   問3 正の数 a,b,ca,b,c が、いずれも他の2倍をこえないように動くとき、(md)2\displaystyle \left(\frac{m}{d}\right)^{2} の最大値を求めよ。また、(md)2\displaystyle \left(\frac{m}{d}\right)^{2} を最大にする a,b,ca,b,c の比を、a≦b≦ca\leq b\leq c として求めよ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2考え方

考え方を見る解き方の方針だけを確かめる

空間ベクトルで平面への距離を導き、距離比は平方和と非負の因数分解で上下限と等号成立条件を確定する。

3答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • 問1 d=1a−2+b−2+c−2.\displaystyle d=\frac1{\sqrt{a^{-2}+b^{-2}+c^{-2}}}.\quad問2 9 (a=b=c).9\space{}(a=b=c).\quad問3 272,a:b:c=1:1:2\displaystyle \frac{27}{2},\quad a:b:c=1:1:2 または 1:2:2.

4解答

解答を見る途中式つきの解答

問1xa+yb+zc=1 が平面の方程式である。n=(a−1,b−1,c−1) とおくと n⋅AB→=n⋅AC→=0 なので法線である。原点からの垂線の足を H=tn とすれば t∣n∣2=1。したがって d=∣H∣=1∣n∣=1a−2+b−2+c−2.問2m2=a2+b2+c2 より F=(md)2=(a2+b2+c2)(a−2+b−2+c−2)=9+(ab−ba)2+(ac−ca)2+(bc−cb)2≧9. 等号は正の a=b=c に限る。ゆえに最小値は 9.問3F は対称で尺度によらない。a≦b≦c として (a,b,c)∝(1,u,v) とおく。各数が他の数の2倍をこえない条件は 1≦u≦v≦2. そこで U=u2, V=v2 とおくと 1≦U≦V≦4,F(U,V)=(1+U+V)(1+U−1+V−1). 展開すると F(1,V)−F(U,V)=(V+1)(U−1)(V−U)UV≧0. また F(1,V)=5+2(V+V−1)≦5+2(4+1/4)=272。実際 (4+1/4)−(V+V−1)=(4−V)(V−1/4)V≧0. 最後の等号は V=4 のときだけであり、最初の等号は U=1 または U=V のときである。従って最大値は 272、その比は a:b:c=1:1:2 または 1:2:2.\displaystyle \text{問1}\quad \frac{x}{a}+\frac{y}{b}+\frac{z}{c}=1\text{ が平面の方程式である。}\boldsymbol n=(a^{-1},b^{-1},c^{-1})\text{ とおくと }\boldsymbol n\cdot\overrightarrow{AB}=\boldsymbol n\cdot\overrightarrow{AC}=0\text{ なので法線である。原点からの垂線の足を }H=t\boldsymbol n\text{ とすれば }t|\boldsymbol n|^2=1\text{。したがって }d=|H|=\frac{1}{|\boldsymbol n|}=\frac{1}{\sqrt{a^{-2}+b^{-2}+c^{-2}}}.\quad \text{問2}\quad m^2=a^2+b^2+c^2\text{ より }F=\left(\frac{m}{d}\right)^2=(a^2+b^2+c^2)(a^{-2}+b^{-2}+c^{-2})=9+\left(\frac ab-\frac ba\right)^2+\left(\frac ac-\frac ca\right)^2+\left(\frac bc-\frac cb\right)^2\ge9.\text{ 等号は正の }a=b=c\text{ に限る。ゆえに最小値は }9.\quad \text{問3}\quad F\text{ は対称で尺度によらない。}a\le b\le c\text{ として }(a,b,c)\propto(1,u,v)\text{ とおく。各数が他の数の2倍をこえない条件は }1\le u\le v\le2.\text{ そこで }U=u^2,\ V=v^2\text{ とおくと }1\le U\le V\le4,\quad F(U,V)=(1+U+V)(1+U^{-1}+V^{-1}).\text{ 展開すると }F(1,V)-F(U,V)=\frac{(V+1)(U-1)(V-U)}{UV}\ge0.\text{ また }F(1,V)=5+2(V+V^{-1})\le5+2(4+1/4)=\frac{27}{2}\text{。実際 }(4+1/4)-(V+V^{-1})=\frac{(4-V)(V-1/4)}{V}\ge0.\text{ 最後の等号は }V=4\text{ のときだけであり、最初の等号は }U=1\text{ または }U=V\text{ のときである。従って最大値は }\frac{27}{2}\text{、その比は }a:b:c=1:1:2\text{ または }1:2:2.

この問題で使う考え方

  • 空間座標と空間ベクトル
  • ベクトルの内積
  • 等式・不等式の証明

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