E=(1001) とする。
問1 (A−kE)(yx)=(00) が零ベクトルでない解をもつ条件を調べる。 (1−k)x+2y=0,−3x+(6−k)y=0. 第1式から y=2k−1x である。零でない解では x=0 なので、これを第2式へ代入すると −6+(6−k)(k−1)=0,k2−7k+12=(k−3)(k−4)=0. 逆に k=3,4 ではそれぞれ (x,y)=(2,k−1) が零でない解になる。したがって求める値は k=3,4 であり、α=3,β=4。
問2 Q=E−P を 3P+4Q=A に代入すると P=4E−A、Q=A−3E である。よって P=(33−2−2),Q=(−2−323).
問3 成分ごとに積を計算すると P2=(33−2−2)=P,Q2=(−2−323)=Q, PQ=(0000),QP=(0000).
問4 問2から A=3P+4Q である。問3の積の結果より、n=1 で An=3nP+4nQ が成り立ち、これが n で成り立つとき An+1=(3nP+4nQ)(3P+4Q)=3n+1P+4n+1Q となる。したがって帰納法により、すべての自然数 n について An=3nP+4nQ=(3n+1−2⋅4n3(3n−4n)2(4n−3n)−2⋅3n+3⋅4n).
問5 C=A+B を計算すると C=(a−1a2−2a−712a). (C−kE)(yx)=(00) が零でない解をもつ条件を考える。第1行から y=(k−a+1)x となり、非零解では x=0。第2行へ代入して整理すると k2−(3a−1)k+a2+7=0. この二次方程式が実数の解 k をただ1つだけもつためには判別式が0であるから、 (3a−1)2−4(a2+7)=5a2−6a−27=(a−3)(5a+9)=0. a>0 より a=3。このとき二次方程式は (k−4)2=0 となり、k=4 である。
問6 a=3 のとき C=(2−416),N=C−4E=(−2−412). よって N2=(4−48−8−2+2−4+4)=O.
問7 C=4E+N、N2=O より、帰納法で Cn=4nE+n4n−1N=4n−1(4−2n−4nn4+2n)(n=1,2,…). 実際、n=1 では C=4E+N であり、この式に右から C=4E+N を掛けると、N2=O により次の指数の式が得られる。