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日本医科大学/2015年度/前期

日本医科大学 2015年 数学 第I問解答・解説

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1問題

日本医科大学2015年度第I問

次の各問いの答えのみを解答用紙に記せ。

問1 正三角形 ABCABCの頂点上を点 PPが次の規則①,②にしたがって移動する。 ①時刻0に P は A にいる。②1秒ごとに,P は確率 14 で今いる頂点にとどまり,等確率で今いる頂点以外の他の2頂点のどちらかに移動する。\displaystyle \begin{array}{ll} \text{①}&\text{時刻0に }P\text{ は }A\text{ にいる。}\\ \text{②}&\begin{array}{l} \text{1秒ごとに,}P\text{ は確率 }\dfrac14\text{ で今いる頂点にとどまり,}\\ \text{等確率で今いる頂点以外の他の2頂点のどちらかに移動する。} \end{array} \end{array} nn秒後に PPが AAにいる確率を pnp_nとし,p=lim⁡n→∞pn\displaystyle p=\displaystyle\lim\limits _{n\to\infty}p_nとするとき,以下の各問いに答えよ。

(1) pnp_nを用いて pn+1p_{n+1}を表せ。

(2) pnp_nを nnの式で表せ。

(3) ppの値を求めよ。

(4) 不等式 ∣pn−p∣<5−20|p_n-p|<5^{-20}を満たす最小の nnの値を求めよ。ただし必要ならば,log⁡102=0.3010, log⁡103=0.4771\log_{10}2=0.3010,\ \log_{10}3=0.4771であることは用いてよい。

問2 OOを原点とする座標平面において,点 (x,y)(x,y)が3つの不等式 y≧12x−1,y≧2x−7,y≦−x2+8x−12\displaystyle y\geq \frac12x-1,\qquad y\geq2x-7,\qquad y\leq -x^2+8x-12 を満たしているとき,以下の各問いに答えよ。

(1) y+1(x+1)2\displaystyle \dfrac{y+1}{(x+1)^2}の最大値,最小値と,それらを与える点 (x,y)(x,y)をそれぞれ求めよ。

(2) y+1(x+1)2+(x+1)2y+1\displaystyle \dfrac{y+1}{(x+1)^2}+\dfrac{(x+1)^2}{y+1}の最大値,最小値を求めよ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • 問1: pn+1=38−18pn\displaystyle p_{n+1}=\frac38-\frac18p_n; pn=13+23(−18)n\displaystyle p_n=\frac13+\frac23\left(-\frac18\right)^n; p=13\displaystyle p=\frac13; nmin⁡=16\displaystyle n_{\min}=16。問2: 比のmax14\displaystyle \frac14 (3,3),min225\displaystyle \frac{2}{25} (4,1)。和のmax62950\displaystyle \frac{629}{50},min174\displaystyle \frac{17}{4}。

3解答

解答を見る途中式つきの解答

問1:正三角形上の移動

時刻 nn にAにいる確率を pnp_n とします。Aにいる場合は確率 1/41/4 でAにとどまり、BまたはCにいる場合は次にAへ移る確率がそれぞれ 3/83/8 です。したがって pn+1=14pn+38(1−pn)=38−18pn\displaystyle p_{n+1}=\frac14p_n+\frac38(1-p_n)=\frac38-\frac18p_n。 固定値は 1/31/3 で、そこからの差は毎回 −1/8-1/8 倍。初期値 p0=1p_0=1 より pn=1/3+(2/3)(−1/8)np_n=1/3+(2/3)(-1/8)^n、極限は p=1/3p=1/3 です。

最後の条件は (2/3)8−n<5−20(2/3)8^{-n}<5^{-20}。常用対数をとると n>15.28…n>15.28\ldots となるので最小値は16です。

問2:領域内の最大・最小

実現可能な xx は 2≦x≦52\leq x\leq5 です。下側境界は 2≦x≦42\leq x\leq4 で y=x/2−1y=x/2-1、4≦x≦54\leq x\leq5 で y=2x−7y=2x-7。上側境界は y=−x2+8x−12y=-x^2+8x-12 です。分母も分子も正なので、固定した xx では目的の分数は yy とともに増えます。

上側境界の分数は (−x2+8x−11)/(x+1)2(-x^2+8x-11)/(x+1)^2 で、導関数は 10(3−x)/(x+1)310(3-x)/(x+1)^3。最大は x=3,y=3x=3,y=3 のとき 1/41/4。下側境界の分数は、折れ点 x=4x=4 まで減少し、その後増加するので最小は (4,1)(4,1) のとき 2/252/25 です。

この分数を R=(y+1)/(x+1)2R=(y+1)/(x+1)^2 とおくと、値域は 2/25≦R≦1/42/25\le R\le1/4 です。この範囲では R+1/RR+1/R は減少するため、最小値は 17/417/4、最大値は 629/50629/50 です。

答

問1:pn+1=3/8−pn/8p_{n+1}=3/8-p_n/8、pn=1/3+(2/3)(−1/8)np_n=1/3+(2/3)(-1/8)^n、p=1/3p=1/3、最小の n=16n=16。 問2(1):最大値 1/41/4(点 (3,3)(3,3))、最小値 2/252/25(点 (4,1)(4,1))。 問2(2):最小値 17/417/4、最大値 629/50629/50。

この問題で使う考え方

  • 確率漸化式と極限
  • 対数不等式
  • 実現可能領域と境界での微分
  • 単調性による合成式の極値

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