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大分大学/2010年度/前期

大分大学 2010年 数学 第1問解答・解説

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1問題

大分大学2010年度第1問

円周率 π\pi に関して次の不等式が成立することを証明せよ。ただし,数値 π=3.141592⋯\pi=3.141592\cdots を使用して直接比較する解答は 0 点とする。 36−32<π<24−1233\sqrt{6}-3\sqrt{2}<\pi<24-12\sqrt{3}

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • 3√6−3√2<π<24−12√3。

3解答

解答を見る途中式つきの解答

半径1の円を考え、その面積を π\pi とする。この円に内接する正24角形を PP、外接する正12角形を QQ とおく。包含関係から Area⁡(P)<π<Area⁡(Q).\operatorname{Area}(P)<\pi<\operatorname{Area}(Q).

正24角形を中心から三角形24個に分けると、各三角形の中心角は 15∘15^\circ、両側辺は1である。よって Area⁡(P)=24⋅12sin⁡15∘=12sin⁡15∘.\displaystyle \operatorname{Area}(P)=24\cdot\frac12\sin15^\circ=12\sin15^\circ. 加法定理より sin⁡15∘=(6−2)/4\sin15^\circ=(\sqrt6-\sqrt2)/4 なので Area⁡(P)=36−32.\operatorname{Area}(P)=3\sqrt6-3\sqrt2.

正12角形 QQ の各辺に中心から垂線を下ろすと、できる直角三角形の高さは1、中心角の半分は 15∘15^\circ。従って半辺の長さは tan⁡15∘\tan15^\circ、1辺の長さは 2tan⁡15∘2\tan15^\circ。12個の三角形の面積を足すと Area⁡(Q)=12⋅12(2tan⁡15∘)⋅1=12tan⁡15∘.\displaystyle \operatorname{Area}(Q)=12\cdot\frac12(2\tan15^\circ)\cdot1=12\tan15^\circ. また tan⁡15∘=tan⁡(45∘−30∘)=1−1/31+1/3=2−3.\displaystyle \tan15^\circ=\tan(45^\circ-30^\circ) =\frac{1-1/\sqrt3}{1+1/\sqrt3}=2-\sqrt3. したがって Area⁡(Q)=24−123\operatorname{Area}(Q)=24-12\sqrt3。これらを面積の包含関係に戻して 36−32<π<24−123.\boxed{3\sqrt6-3\sqrt2<\pi<24-12\sqrt3}.

この問題で使う考え方

  • 内接・外接多角形による面積評価
  • 中心三角形への分割
  • 三角比の加法定理

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