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大分大学/2015年度/前期

大分大学 2015年 数学 第3問解答・解説

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1問題

大分大学2015年度第3問

正の実数pi,qi (i=1,2,⋯ ,n)p_i,q_i\ (i=1,2,\cdots,n)が∑i=1npi=∑i=1nqi=1\displaystyle \sum\limits _{i=1}^{n}p_i=\sum\limits _{i=1}^{n}q_i=1を満たすとき,次の問いに答えなさい。

(1) 不等式log⁡x≦x−1\log x\leq x-1が成り立つことを証明しなさい。

(2) 不等式∑i=1npilog⁡pi≧∑i=1npilog⁡qi\displaystyle \sum\limits _{i=1}^{n}p_i\log p_i\geq\sum\limits _{i=1}^{n}p_i\log q_iが成り立つことを証明しなさい。

(3) F=∑i=1npilog⁡pi\displaystyle F=\sum\limits _{i=1}^{n}p_i\log p_iの最小値を求めなさい。

(4) 正の実数ai (i=1,2,⋯ ,n)a_i\ (i=1,2,\cdots,n)に対して,G=∑i=1nailog⁡ai\displaystyle G=\sum\limits _{i=1}^{n}a_i\log a_iの最小値を求めなさい。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1) log x≦x−1(等号x=1)。(2) ∑i=1npilog⁡pi≧∑i=1npilog⁡qi\displaystyle \sum\limits _{i=1}^n p_i\log p_i\ge\sum\limits _{i=1}^n p_i\log q_i。(3) min⁡F=−log⁡n\displaystyle \min F=-\log n(p_i=1/n)。(4) min⁡G=−ne\displaystyle \min G=-\frac ne(a_i=1/e)。

3解答

解答を見る途中式つきの解答

(1) x>0x>0 とし、f(x)=x−1−log⁡xf(x)=x-1-\log x とおく。 f′(x)=1−1x=x−1x.\displaystyle f'(x)=1-\frac1x=\frac{x-1}{x}. したがって 0<x<10<x<1 で減少し、x>1x>1 で増加する。f(1)=0f(1)=0 だから f(x)≧0f(x)\ge0、すなわち log⁡x≦x−1\log x\le x-1。等号は x=1x=1 のとき。

(2) pi,qi>0p_i,q_i>0 より qi/pi>0q_i/p_i>0 である。(1)を適用し、正の pip_i を掛けて総和を取ると ∑i=1npilog⁡qipi≦∑i=1n(qi−pi)=1−1=0.\displaystyle \sum\limits _{i=1}^n p_i\log\frac{q_i}{p_i} \le \sum\limits _{i=1}^n(q_i-p_i)=1-1=0. よって ∑i=1npilog⁡pi≧∑i=1npilog⁡qi\displaystyle \sum\limits _{i=1}^n p_i\log p_i\ge\sum\limits _{i=1}^n p_i\log q_i。等号はすべての ii について pi=qip_i=q_i のとき。

(3) qi=1/nq_i=1/n と置くと条件を満たすので、(2)から F=∑i=1npilog⁡pi≧∑i=1npilog⁡1n=−log⁡n.\displaystyle F=\sum\limits _{i=1}^n p_i\log p_i\ge\sum\limits _{i=1}^n p_i\log\frac1n=-\log n. pi=1/np_i=1/n のとき等号となり、最小値は −log⁡n-\log n。

(4) h(x)=xlog⁡x (x>0)h(x)=x\log x\ (x>0) とおくと h′(x)=log⁡x+1h'(x)=\log x+1。したがって hh は x=1/ex=1/e で最小値 −1/e-1/e をとる。よって G=∑i=1nailog⁡ai≧−ne,\displaystyle G=\sum\limits _{i=1}^n a_i\log a_i\ge-\frac ne, 等号はすべての ai=1/ea_i=1/e のとき成立する。

最初に微分で対数不等式を証明し、正規化されたpip_iとqiq_iへ適用する。等号条件を保って一様分布でFFの下限を達成する。GGには総和制約がないため、各関数alog⁡aa\log aの最小点を同時に選べる。

この問題で使う考え方

  • 導関数の符号による最小値判定
  • 対数不等式の項別適用と総和
  • 等号成立条件の確認

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