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大分大学/2025年度/前期

大分大学 2025年 数学 第3問解答・解説

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1問題

大分大学2025年度第3問

自然数 n,kn,k に対し、 ak(n)=∑i=1n(in)k\displaystyle a_k(n)=\sum\limits _{i=1}^{n}\left(\frac{i}{n}\right)^k とおく。

(1) a2(25)a_2(25) を求めなさい。

(2) ∑k=13ak(5)\displaystyle\sum\limits _{k=1}^{3}a_k(5) を求めなさい。

(3) bk=lim⁡n→∞ak(n)n\displaystyle b_k=\lim\limits _{n\to\infty}\frac{a_k(n)}{n} とおく。bkb_k を kk を用いて表しなさい。

(4) (3)で求めた bkb_k について、∑k=1∞bkbk+1\displaystyle\sum\limits _{k=1}^{\infty}b_kb_{k+1} を求めなさい。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2考え方

考え方を見る解き方の方針だけを確かめる

平方和の有限計算、二項定理による冪和の極限導出、部分分数分解による隣り合う項が打ち消し合う和を用いる。

3答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1) 22125/\displaystyle \space{}\frac{221}{25}\quad /\quad (2) 7/\space{}7\quad /\quad (3) bk=1k+1/\displaystyle \space{}b_k=\frac{1}{k+1}\quad /\quad (4) 12\displaystyle \space{}\frac12

4解答

解答を見る途中式つきの解答

(1) 定義より、a2(25)=1252∑i=125i2=25⋅26⋅516⋅252=22125.\displaystyle a_2(25)=\frac{1}{25^2}\sum\limits _{i=1}^{25}i^2=\frac{25\cdot26\cdot51}{6\cdot25^2}=\frac{221}{25}.

(2) a1(5)=155=3,a2(5)=5525=115,a3(5)=225125=95.\displaystyle a_1(5)=\frac{15}{5}=3,\qquad a_2(5)=\frac{55}{25}=\frac{11}{5},\qquad a_3(5)=\frac{225}{125}=\frac95. したがって、∑k=13ak(5)=3+115+95=7.\displaystyle \sum\limits _{k=1}^{3}a_k(5)=3+\frac{11}{5}+\frac95=7.

(3) Sj(n)=∑i=1nij\displaystyle S_j(n)=\sum\limits _{i=1}^{n}i^j とおき、S0(n)=nS_0(n)=n とする。二項定理を用いて差を足し合わせると、(n+1)k+1−1=∑i=1n((i+1)k+1−ik+1)=(k+1)Sk(n)+∑j=0k−1(k+1j)Sj(n).\displaystyle (n+1)^{k+1}-1=\sum\limits _{i=1}^{n}\bigl((i+1)^{k+1}-i^{k+1}\bigr)=(k+1)S_k(n)+\sum\limits _{j=0}^{k-1}\binom{k+1}{j}S_j(n). 0≦j≦k−10\leq j\leq k-1 ならば 0≦Sj(n)≦nj+1≦nk0\leq S_j(n)\leq n^{j+1}\leq n^k である。よって、最後の和を nk+1n^{k+1} で割ったものは、kk を固定して n→∞n\to\infty とすると 00 に収束する。一方、((n+1)k+1−1)/nk+1→1\bigl((n+1)^{k+1}-1\bigr)/n^{k+1}\to1 なので、上の等式から lim⁡n→∞Sk(n)nk+1=1k+1.\displaystyle \lim\limits _{n\to\infty}\frac{S_k(n)}{n^{k+1}}=\frac{1}{k+1}. ここで ak(n)/n=Sk(n)/nk+1a_k(n)/n=S_k(n)/n^{k+1} だから、bk=1k+1.\displaystyle b_k=\frac{1}{k+1}.

(4) (3)の結果を用いると、bkbk+1=1(k+1)(k+2)=1k+1−1k+2.\displaystyle b_kb_{k+1}=\frac{1}{(k+1)(k+2)}=\frac{1}{k+1}-\frac{1}{k+2}. したがって、部分和は ∑k=1mbkbk+1=12−1m+2\displaystyle \sum\limits _{k=1}^{m}b_kb_{k+1}=\frac12-\frac{1}{m+2} となり、m→∞m\to\infty とすると求める値は 12\displaystyle \frac12 である。

この問題で使う考え方

  • 二項定理
  • 数列の極限
  • 総和記号と数列の和
  • 階差・和の利用

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