本文へ進む
メニュー
医学部数学 過去問DB問題を探す

岡山大学/2022年度/前期(2/25・26)

岡山大学 2022年 数学 第4問解答・解説

このページには広告が含まれます。

1問題

岡山大学2022年度第4問

−1<x<1-1<x<1 に対して

f(x)=log⁡(1+x)+log⁡(1−x)−xlog⁡(1−x)f(x)=\log(1+x)+\log(1-x)-x\log(1-x)

とおく。ただし,対数は自然対数とする。以下の問いに答えよ。

(1) −1<x<1-1<x<1 のとき,f′(x)≧0f'(x)\geq0 であることを示せ。

(2) −1<x<1, x≠0-1<x<1,\ x\neq0 のとき,f(x)x>0\displaystyle \frac{f(x)}{x}>0 であることを示せ。

(3) nn が2以上の整数のとき,不等式

(n2−1n2)n+1<n−1n<(n2−1n2)n\displaystyle \left(\frac{n^{2}-1}{n^{2}}\right)^{n+1}<\frac{n-1}{n}<\left(\frac{n^{2}-1}{n^{2}}\right)^{n}

が成り立つことを示せ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1) f′(x)≧0f'(x)\geq0(等号はx=0x=0)。(2) x≠0x\ne0ならばf(x)x>0\displaystyle \frac{f(x)}{x}>0。(3) n≧2n\geq2に対して (n2−1n2)n+1<n−1n<(n2−1n2)n\displaystyle \left(\frac{n^2-1}{n^2}\right)^{n+1}<\frac{n-1}{n}<\left(\frac{n^2-1}{n^2}\right)^n。

3解答

解答を見る途中式つきの解答

・ 微分すると f′(x)=11+x−11−x−log⁡(1−x)+x1−x=−x1+x−log⁡(1−x).\displaystyle f'(x)=\frac{1}{1+x}-\frac{1}{1-x}-\log(1-x)+\frac{x}{1-x} =-\frac{x}{1+x}-\log(1-x). ここで φ(x)=−log⁡(1−x)−x\varphi(x)=-\log(1-x)-x とおくと、φ(0)=0\varphi(0)=0、φ′(x)=x1−x\displaystyle \varphi'(x)=\frac{x}{1-x} である。−1<x<0-1<x<0 では φ′(x)<0\varphi'(x)<0 だから φ(x)>φ(0)=0\varphi(x)>\varphi(0)=0、0<x<10<x<1 では φ′(x)>0\varphi'(x)>0 だから φ(x)>φ(0)=0\varphi(x)>\varphi(0)=0 である。したがって φ(x)≧0\varphi(x)\geq0 であり、 f′(x)=φ(x)+x21+x≧0\displaystyle f'(x)=\varphi(x)+\frac{x^2}{1+x}\geq0 を得る。等号は x=0x=0 のときに限る。

・ f(0)=0f(0)=0 であり、(1)より x≠0x\ne0 なら f′(x)>0f'(x)>0 である。x>0x>0 のとき、平均値の定理により0<c<x0<c<x を満たす cc が存在して f(x)−f(0)=xf′(c)>0f(x)-f(0)=xf'(c)>0。よって f(x)>0f(x)>0。x<0x<0 のとき、x<c<0x<c<0 を満たす cc が存在して f(0)−f(x)=(−x)f′(c)>0f(0)-f(x)=(-x)f'(c)>0。よって f(x)<0f(x)<0。いずれも f(x)/x>0f(x)/x>0 である。

・ t=1n\displaystyle t=\frac1n とおくと 0<t≦12\displaystyle 0<t\leq\frac12 である。(2)から f(t)>0f(t)>0 なので log⁡(1−t2)−tlog⁡(1−t)>0.\log(1-t^2)-t\log(1-t)>0. nt=1nt=1 より nlog⁡(1−t2)>log⁡(1−t)n\log(1-t^2)>\log(1-t)。指数関数は増加するから (1−t2)n>1−t(1-t^2)^n>1-t である。 また (2)から f(−t)<0f(-t)<0 である。対数の性質を用いると f(−t)=log⁡(1−t2)+tlog⁡(1+t)=log⁡(1−t)+(1+t)log⁡(1+t)<0.f(-t)=\log(1-t^2)+t\log(1+t) =\log(1-t)+(1+t)\log(1+t)<0. ここで t=1/nt=1/n だから、両辺に n>0n>0 を掛けて nlog⁡(1−t)+(n+1)log⁡(1+t)<0.n\log(1-t)+(n+1)\log(1+t)<0. これは (n+1)log⁡(1−t2)<log⁡(1−t)(n+1)\log(1-t^2)<\log(1-t) と同値である。指数関数は増加するから (1−t2)n+1<1−t(1-t^2)^{n+1}<1-t である。最後に t=1/nt=1/n を代入すると (n2−1n2)n+1<n−1n<(n2−1n2)n\displaystyle \left(\frac{n^2-1}{n^2}\right)^{n+1}<\frac{n-1}{n}<\left(\frac{n^2-1}{n^2}\right)^n を得る。

補助関数φ(x)=−log⁡(1−x)−x\varphi(x)=-\log(1-x)-xの増減を左右の区間で調べてf′f'の符号を得る。平均値の定理でf(x)x>0\displaystyle \frac{f(x)}x>0を示し、x=±1n\displaystyle x=\pm\frac1nに適用して求める二側不等式を導く。

この問題で使う考え方

  • 対数関数の微分
  • 補助関数の増減
  • 平均値の定理
  • 対数の単調性で不等式を導く

PR

数学を1対1で教わるオンライン塾「数強塾」

数強塾は、中学生・高校生のための数学専門のオンライン個別指導塾です。プロ講師がマンツーマンで教え、大学受験の数学にも対応しています。入塾の前に、今の学習状況と目標を確かめる診断授業(体験・3,000円、税込)を受けられます。

「数強塾」オンライン数学克服塾〈プロ講師〉

東大生と1対1で学べるオンライン個別指導「トウコベ」

トウコベは、東大生を中心に難関大学の学生が講師を務める、完全マンツーマンのオンライン個別指導です。はじめに、オンラインの説明会・勉強相談(無料)をWebで予約でき、その後にお試し授業を受けられます。

トウコベ公式サイト

似た問題を、ほかの大学で

答えや解説の誤りに気づいたら、お問い合わせから教えてください。