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鳥取大学/2020年度/前期

鳥取大学 2020年 数学 第IV問解答・解説

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1問題

鳥取大学2020年度第IV問

次の条件で定められる数列を {an}\{a_{n}\} とする。 a1=0,an+1=log⁡(an+2)(n=1,2,3,…)a_{1}=0,\qquad a_{n+1}=\log(a_{n}+2)\quad(n=1,2,3,\ldots) 以下の問いに答えよ。   (1) 方程式 log⁡(x+2)=x\log(x+2)=x が2個の実数解 b,c (b<c)b,c\ (b<c) を持つことを示し,m≦b<m+1m\leq b<m+1,n≦c<n+1n\leq c<n+1 を満たす整数 m,nm,n を求めよ。ただし,自然対数の底 ee について,52<e<3\displaystyle \frac{5}{2}<e<3 が成り立つことを用いてよい。   (2) 実数 s,ts,t が −2<s<t-2<s<t を満たすとき,log⁡(t+2)−log⁡(s+2)t−s\displaystyle \frac{\log(t+2)-\log(s+2)}{t-s} と 1s+2\displaystyle \frac{1}{s+2} の大小関係を調べよ。   (3) cc は(1)で定義した数とする。∣an+1−can−c∣\displaystyle \left|\frac{a_{n+1}-c}{a_{n}-c}\right| と 12\displaystyle \frac{1}{2} の大小関係を調べよ。   (4) cc は(1)で定義した数とする。lim⁡n→∞an=c\displaystyle\lim\limits _{n\to\infty}a_{n}=c であることを示せ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2解答

解答を見る答えはこの解答の中にあります

解答 h(x)=log⁡(x+2)−xh(x)=\log(x+2)-x とすると h′(x)=−(x+1)/(x+2)h'(x)=-(x+1)/(x+2)。hh は −2<x<−1-2<x<-1 で増加し、x>−1x>-1 で減少する。h(−2+0)=−∞h(-2+0)=-\infty, h(−1)=1>0h(-1)=1>0 なので左側に唯一の根 bb がある。さらに e<3e<3 より h(1)=log⁡3−1>0h(1)=\log3-1>0、e>5/2e>5/2 より h(2)=log⁡4−2<0h(2)=\log4-2<0。右側の根 cc は 1<c<21<c<2。したがって整数は m=−2,n=1m=-2,n=1。

(2) −2<s<t-2<s<t なら u>su>s で 1/(u+2)<1/(s+2)1/(u+2)<1/(s+2)。積分して差商は 1/(s+2)1/(s+2) より小さい。

(3) 0≦an<c0\le a_n<c は初項と x↦log⁡(x+2)x\mapsto\log(x+2) の単調性から帰納的に成り立つ。(2)を s=an,t=cs=a_n,t=c に適用すると 0<∣an+1−can−c∣<1an+2≦12.\displaystyle 0<\left|\frac{a_{n+1}-c}{a_n-c}\right|<\frac1{a_n+2}\le\frac12. したがって誤差は各段階で半分未満になり、0<c−an<(c−a1)/2n−1→00<c-a_n<(c-a_1)/2^{n-1}\to0。よって an→ca_n\to c。

編集ラベル - 単元: 数学II・対数関数、数学B・数列と極限 - 方法: 導関数による単調性、差商の積分表示、誤差の幾何級数評価 - テーマ: 対数写像の固定点への反復収束

独立検算・対象範囲

原文から独立に確認した。g(x)=log(x+2)-x は (-2,-1) で増加し (-1,infinity) で減少するため、両端の極限と g(-1)>0 から根が各区間に1つずつある。許された e の評価で大きい根は 1<c<2。差商は平均値の定理で 1/(xi+2) (s<xi<t) と表せ、左端の導関数より小さい。さらに 0≦a_n<c を帰納し、s=an,t=cs=a_n,t=c として誤差比を 1/(a_n+2)≦1/2 で抑えるので、解答の結論は一致する。

この問題で使う考え方

  • 増減と中間値
  • 平均値の定理
  • 誤差の縮小評価

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