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鳥取大学/2020年度/前期

鳥取大学 2020年 数学 第III問解答・解説

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1問題

鳥取大学2020年度第III問

正の実数 aa に対して,半円 x2+(y−a)2=a2 (x≧0)x^{2}+(y-a)^{2}=a^{2}\ (x\geq 0) がある。この半円に外接しかつ xx 軸に接する円の中心を P(x,f(x))P(x,f(x)) とするとき,以下の問いに答えよ。

(1) f(x)f(x) を求めよ。

(2) この半円と曲線 y=f(x)y=f(x),直線 x=ax=a とに囲まれる図形の面積 SS を求めよ。

(3) この半円と曲線 y=f(x)y=f(x),直線 x=ax=a とに囲まれる図形が,xx 軸の周りに一回転してできる回転体の体積 VV を求めよ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1)
    f(x)=x24a\displaystyle f(x)=\frac{x^2}{4a} (x>0)(x>0)。x=0x=0は半径00の退化端点としてf(0)=0f(0)=0と連続延長。
  • (2)
    S=11−3π12a2\displaystyle S=\frac{11-3\pi}{12}a^2。
  • (3)
    V=π(397−120π)240a3\displaystyle V=\frac{\pi(397-120\pi)}{240}a^3。

3解答

解答を見る途中式つきの解答

(1) 半円の円の中心を O(0,a)O(0,a) とし、求める円の半径を r=f(x)r=f(x) とする。x>0x>0 では中心 P(x,r)P(x,r) は xx 軸の上にあるので r>0r>0。外接する2円では中心間の距離が半径の和だから OP=a+r,x2+(r−a)2=(a+r)2.OP=a+r,\qquad x^2+(r-a)^2=(a+r)^2. 両辺を展開して x2=4arx^2=4ar。a>0a>0 より f(x)=r=x24a(x>0).\displaystyle f(x)=r=\frac{x^2}{4a}\quad(x>0). x=0x=0 は半径0の退化端点であり、曲線は f(0)=0f(0)=0 と連続に延長できる。逆に x>0x>0 ならこの半径は正で、上の距離条件を満たすので、求める円が得られる。

(2) 半円の下側の弧を g(x)=a−a2−x2(0≦x≦a)g(x)=a-\sqrt{a^2-x^2}\qquad(0\le x\le a) とおく。これを有理化すると g(x)=x2a+a2−x2.\displaystyle g(x)=\frac{x^2}{a+\sqrt{a^2-x^2}}. 0≦x≦a0\le x\le a では分母は 2a2a 以下なので、x>0x>0 なら g(x)≧x22a>x24a=f(x).\displaystyle g(x)\ge\frac{x^2}{2a}>\frac{x^2}{4a}=f(x). 従って領域では下側が f(x)f(x)、上側が g(x)g(x) である。面積は S=∫0a{g(x)−f(x)} dx=∫0a(a−a2−x2−x24a)dx=a2−πa24−a212=11−3π12a2.\displaystyle \begin{aligned} S&=\int_0^a\{g(x)-f(x)\}\,dx\\ &=\int_0^a\left(a-\sqrt{a^2-x^2}-\frac{x^2}{4a}\right)dx\\ &=a^2-\frac{\pi a^2}{4}-\frac{a^2}{12} =\frac{11-3\pi}{12}a^2. \end{aligned} ここで ∫0aa2−x2 dx=πa2/4\displaystyle \int_0^a\sqrt{a^2-x^2}\,dx=\pi a^2/4 は半径 aa の四分円の面積である。

(3) この領域を xx 軸の周りに回すと、各 xx で外半径 g(x)g(x)、内半径 f(x)f(x) の円環ができる。断面積が π{g(x)2−f(x)2}\pi\{g(x)^2-f(x)^2\} なので V=π∫0a{g(x)2−f(x)2} dx=π∫0a{2a2−x2−2aa2−x2−x416a2}dx=π(2a3−a33−πa32−a380)=397−120π240πa3.\displaystyle \begin{aligned} V&=\pi\int_0^a\{g(x)^2-f(x)^2\}\,dx\\ &=\pi\int_0^a\left\{2a^2-x^2-2a\sqrt{a^2-x^2} -\frac{x^4}{16a^2}\right\}dx\\ &=\pi\left(2a^3-\frac{a^3}{3}-\frac{\pi a^3}{2} -\frac{a^3}{80}\right)\\ &=\frac{397-120\pi}{240}\pi a^3. \end{aligned} 第2行は g(x)2=(a−a2−x2)2=2a2−x2−2aa2−x2g(x)^2=(a-\sqrt{a^2-x^2})^2=2a^2-x^2-2a\sqrt{a^2-x^2} を用いた。また、各項の積分は ∫0ax2 dx=a33,∫0ax4 dx=a55,∫0aa2−x2 dx=πa24.\displaystyle \int_0^a x^2\,dx=\frac{a^3}{3},\qquad \int_0^a x^4\,dx=\frac{a^5}{5},\qquad \int_0^a\sqrt{a^2-x^2}\,dx=\frac{\pi a^2}{4}.

この問題で使う考え方

  • 円の外接条件と中心間距離
  • 平方根を有理化して曲線の上下関係を証明
  • 四分円の面積を定積分に利用
  • 円環断面法

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