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広島大学/2021年度/前期

広島大学 2021年 数学 第5問解答・解説

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1問題

広島大学2021年度第5問

次の (A),(B) から 11 題を選択して解答せよ。解答欄の (A・B)(問題番号〔5〕の右側)において,選択した問題記号を〇で囲むこと。   (A) 座標平面において,曲線 y=exy=e^x 上の点 P(t,et)P(t,e^t) における法線を ℓ\ell とし,ℓ\ell と yy 軸との交点を QQ とする。t≠0t\neq0 のとき,線分 PQPQ の中点を RR とし,t=0t=0 のときは R(0,1)R(0,1) とする。次の問いに答えよ。   (A)(1) 直線 ℓ\ell の方程式を求めよ。   (A)(2) tt が実数全体を動くとき,点 RR のえがく曲線 CC の方程式を求めよ。   (A)(3) (2) の曲線 CC,yy 軸,直線 y=e−2+e2y=e^{-2}+e^2 で囲まれた図形 FF の面積を求めよ。   (A)(4) (3) の図形 FF を xx 軸のまわりに回転して得られる回転体の体積を求めよ。   (B) 座標平面において,O(0,0)O(0,0),A(4,0)A(4,0),P(3,0)P(3,0) とする。線分 OAOA に点 PP で接する円 CC を内接円とする △OAB\triangle OAB を考える。ただし,円 CC の中心は第 11 象限にあるとする。次の問いに答えよ。   (B)(1) OBOB と ABAB の差は一定であることを証明せよ。   (B)(2) 円 CC の半径を rr とするとき,rr のとる値の範囲を求めよ。   (B)(3) rr が (2) の範囲で変化するとき,点 BB の軌跡の方程式を求めよ。また,その概形をかけ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2解答

解答を見る答えはこの解答の中にあります

原問では(A),(B)から1題を選択する。ここでは両方を解説する。

(A)(1) 接線の傾きは ete^t だから、法線は y−et=−e−t(x−t).\boxed{y-e^t=-e^{-t}(x-t)}. (2) Q=(0,et+te−t)Q=(0,e^t+te^{-t}) なので R=(t/2,et+(t/2)e−t)R=(t/2,e^t+(t/2)e^{-t})。t=0t=0 の定義とも一致する。x=t/2x=t/2 とすれば y=h(x)=e2x+xe−2x(x は実数).\boxed{y=h(x)=e^{2x}+xe^{-2x}\quad\text{($x$ は実数)}}. (3) h′(x)=e−2x(2e4x+1−2x)>0h'(x)=e^{-2x}(2e^{4x}+1-2x)>0。実際 x≦1/2x\le1/2 なら括弧内は正であり、x>1/2x>1/2 なら e4x≧1+4xe^{4x}\ge1+4x から 2e4x+1−2x≧3+6x>02e^{4x}+1-2x\ge3+6x>0(この指数不等式は eu−1−ue^u-1-u の増減から得られる)。 H=e2+e−2H=e^2+e^{-2} とおけば h(0)=1,h(1)=Hh(0)=1,h(1)=H。したがって囲まれた図形は 0≦x≦1,h(x)≦y≦H0\le x\le1,h(x)\le y\le H。 面積 SS は S=H−∫01(e2x+xe−2x)dx=H−[12e2x−(x2+14)e−2x]01=e22+7e−24+14.\displaystyle \begin{aligned}S&=H-\int_0^1(e^{2x}+xe^{-2x})dx\\&=H-\left[\frac12e^{2x}-\left(\frac x2+\frac14\right)e^{-2x}\right]_0^1\\&=\boxed{\frac{e^2}{2}+\frac{7e^{-2}}4+\frac14}.\end{aligned} (4) この範囲で h(x)≧1>0h(x)\ge1>0 なので外半径 HH、内半径 h(x)h(x) の円環断面を積分する。 V=π∫01{H2−h(x)2} dx.\displaystyle V=\pi\int_0^1\{H^2-h(x)^2\}\,dx. h(x)2=e4x+2x+x2e−4xh(x)^2=e^{4x}+2x+x^2e^{-4x} であり、部分積分により ∫x2e−4xdx=−e−4x(x24+x8+132).\displaystyle \int x^2e^{-4x}dx=-e^{-4x}\left(\frac{x^2}4+\frac x8+\frac1{32}\right). よって ∫01h(x)2dx=e4/4+25/32−13e−4/32\displaystyle \int_0^1h(x)^2dx=e^4/4+25/32-13e^{-4}/32。H2=e4+2+e−4H^2=e^4+2+e^{-4} と合わせて V=π(3e44+3932+45e−432).\displaystyle \boxed{V=\pi\left(\frac{3e^4}4+\frac{39}{32}+\frac{45e^{-4}}{32}\right)}.

(B)(1) 同じ点から円へ引いた2接線の長さは等しい。BB から2接点までの長さを u>0u>0 とすると、OO からの接線長は3、AA からの接線長は1なので OB=u+3,AB=u+1,OB−AB=2.OB=u+3,\quad AB=u+1,\qquad\boxed{OB-AB=2}. (2) 半周長は s=u+4s=u+4。面積を Δ\Delta とする。内心から3辺へ下ろす垂線による分割から Δ=rs\Delta=rs。また、余弦定理と Δ=(1/2)OA⋅OBsin⁡∠AOB\Delta=(1/2)OA\cdot OB\sin\angle AOB を組み合わせた面積公式(ヘロンの公式)により Δ2=s(s−4)(s−(u+3))(s−(u+1))=3u(u+4).\Delta^2=s(s-4)(s-(u+3))(s-(u+1))=3u(u+4). したがって r2=3u/(u+4)r^2=3u/(u+4)。uu が正の実数全体を動くとき、この値は0から3に近づき、uu が増えると必ず大きくなる。辺長 4,u+3,u+14,u+3,u+1 は u>0u>0 なら三角不等式をすべて満たすので、全ての値が実現し、0<r<3\boxed{0<r<\sqrt3}。 (3) B=(x,y)B=(x,y) とする。内心が上側にあるので y>0y>0。2辺の平方の差から 8x−16=OB2−AB2=(u+3)2−(u+1)2=4u+8,8x-16=OB^2-AB^2=(u+3)^2-(u+1)^2=4u+8, よって x=3+u/2>3x=3+u/2>3。さらに y2=(u+3)2−x2=3{(x−2)2−1}.y^2=(u+3)^2-x^2=3\{(x-2)^2-1\}. したがって軌跡は (x−2)2−y23=1,x>3,y>0.\displaystyle \boxed{(x-2)^2-\frac{y^2}{3}=1,\quad x>3,\quad y>0}. 逆にこの枝の任意の点では u=2x−6>0u=2x-6>0 と置くと上記辺長になり、OAOA 上の内接円の接点は OO から3、AA から1の位置になる。その内心は (3,r)(3,r) で第1象限にあるので、余分な点はない。 概形は、中心 (2,0)(2,0)、頂点 (3,0)(3,0) の右向き双曲線の上半分。頂点は除き、漸近線は y=3(x−2)y=\sqrt3(x-2) である。

この問題で使う考え方

  • 法線
  • 媒介変数消去
  • 部分積分
  • 接線長
  • 余弦定理

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