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広島大学/2021年度/前期

広島大学 2021年 数学 第1問解答・解説

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1問題

広島大学2021年度第1問

aa を実数とする。関数 f(x)=−23x3+2a+12x2−ax\displaystyle f(x)=-\frac{2}{3}x^3+\frac{2a+1}{2}x^2-ax が x=ax=a で極大値をとるとき,次の問いに答えよ。

(1) aa の満たす条件を求めよ。

(2) 次の不等式を解け。 ∣x+1∣+∣x−2∣≦4|x+1|+|x-2|\leq4

(3) xx が (2) の範囲を動くとき,f(x)f(x) の最大値と最小値を aa を用いて表せ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1)
    a>1/2a>1/2。
  • (2)
    −3/2≦x≦5/2。
  • (3)
    最大値30a+278\displaystyle \frac{30a+27}{8}。最小値は12<a≦116\displaystyle \frac12<a\le\frac{11}{6}のとき90a−17524\displaystyle \frac{90a-175}{24}、a≧116\displaystyle a\ge\frac{11}{6}のとき1−6a24\displaystyle \frac{1-6a}{24}。

3解答

解答を見る途中式つきの解答

(1) f(x)f(x) を微分すると f′(x)=−2x2+(2a+1)x−a=−2(x−a)(x−12).\displaystyle f'(x)=-2x^2+(2a+1)x-a=-2(x-a)\left(x-\frac12\right). x=ax=a で極大となるには、f′(x)f'(x) の符号がその点の左で正、右で負になればよい。

a>1/2a>1/2 なら、x=ax=a の少し左では x−a<0x-a<0、x−1/2>0x-1/2>0 なので f′(x)>0f'(x)>0、右では両因子が正なので f′(x)<0f'(x)<0。よって極大である。a<1/2a<1/2 なら x=ax=a をまたぐと符号は負から正へ変わり、極小となる。a=1/2a=1/2 なら f′(x)=−2(x−1/2)2f'(x)=-2(x-1/2)^2 で符号は変わらない。したがって a>12.\displaystyle \boxed{a>\frac12}.

(2) 絶対値の中身の符号が変わる x=−1,2x=-1,2 で分ける。 ∣x+1∣+∣x−2∣={−2x+1(x≦−1),3(−1≦x≦2),2x−1(x≧2).|x+1|+|x-2|= \begin{cases} -2x+1 &(x\le-1),\\ 3 &(-1\le x\le2),\\ 2x-1 &(x\ge2). \end{cases} x≦−1x\le-1 では −2x+1≦4-2x+1\le4 より x≧−3/2x\ge-3/2。中央区間はすべて不等式を満たす。x≧2x\ge2 では 2x−1≦42x-1\le4 より x≦5/2x\le5/2。合わせると −32≦x≦52.\displaystyle \boxed{-\frac32\le x\le\frac52}.

(3) 以下、(1)より a>1/2a>1/2、また(2)の範囲 −3/2≦x≦5/2-3/2\le x\le5/2 を考える。導関数の符号は f′(x)<0 (x<1/2),f′(x)>0 (1/2<x<a),f′(x)<0 (x>a).f'(x)<0\ (x<1/2),\quad f'(x)>0\ (1/2<x<a),\quad f'(x)<0\ (x>a). 区間端と極値候補での値を計算すると f(−32)=30a+278,f(12)=1−6a24,f(52)=90a−17524,f(a)=a2(2a−3)6.\displaystyle f\left(-\frac32\right)=\frac{30a+27}{8},\quad f\left(\frac12\right)=\frac{1-6a}{24},\quad f\left(\frac52\right)=\frac{90a-175}{24},\quad f(a)=\frac{a^2(2a-3)}6. 最大値を調べる。a≦5/2a\le5/2 のとき、候補は左端・x=ax=a・右端である。ff は aa から右端まで減るので f(a)≧f(5/2)f(a)\ge f(5/2)。さらに f(−32)−f(a)=(9−2a)(2a+3)224>0(12<a≦52)\displaystyle f\left(-\frac32\right)-f(a)=\frac{(9-2a)(2a+3)^2}{24}>0 \quad\left(\frac12<a\le\frac52\right) だから左端の値が最大。a>5/2a>5/2 なら区間内では x=1/2x=1/2 まで減少し、その後増加するため、最大候補は両端であり、 f(−32)−f(52)=323>0.\displaystyle f\left(-\frac32\right)-f\left(\frac52\right)=\frac{32}{3}>0. この場合も左端が最大である。よって max⁡−3/2≦x≦5/2f(x)=30a+278.\displaystyle \boxed{\max\limits _{-3/2\le x\le5/2}f(x)=\frac{30a+27}{8}}.

最小値は、単調性から x=1/2x=1/2 または右端 x=5/2x=5/2 のどちらかでとる。差を比べると f(52)−f(12)=23(6a−11).\displaystyle f\left(\frac52\right)-f\left(\frac12\right)=\frac23(6a-11). 1/2<a<11/61/2<a<11/6 ならこの差は負なので右端が最小、a>11/6a>11/6 なら差は正なので x=1/2x=1/2 が最小。a=11/6a=11/6 では両者が等しい。したがって min⁡−3/2≦x≦5/2f(x)={90a−17524(12<a≦116),1−6a24(a≧116).\displaystyle \boxed{ \min\limits _{-3/2\le x\le5/2}f(x)= \begin{cases} \dfrac{90a-175}{24} & \left(\dfrac12<a\le\dfrac{11}{6}\right),\\[2mm] \dfrac{1-6a}{24} & \left(a\ge\dfrac{11}{6}\right). \end{cases}} 境目 a=11/6a=11/6 では2つの式はいずれも −5/12-5/12 となり一致する。

この問題で使う考え方

  • 多項式の微分と導関数の符号
  • 絶対値の折れ点による場合分け
  • 閉区間での端点・停留点比較

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