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大阪医科薬科大学/2023年度/一般(前期)

大阪医科薬科大学 2023年 数学 第3問解答・解説

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1問題

大阪医科薬科大学2023年度第3問

以下の問いに答えよ。

(1) nn を2以上の整数とする。実数係数の nn 次方程式 f(x)=0f(x)=0 が虚数解 aa をもつならば,aa の共役複素数 a‾\overline{a} も f(x)=0f(x)=0 の解であることを示せ。

(2) nn を正の整数とする。

半径1の円に内接する正 2n+12n+1 角形 A0A1A2⋯A2n−1A2nA_0A_1A_2\cdots A_{2n-1}A_{2n} について,nn 個の線分の長さの積 A0A1×A0A2×A0A3×⋯×A0AnA_0A_1\times A_0A_2\times A_0A_3\times\cdots\times A_0A_n を LL とする。

複素数平面上で中心 OO,半径1の円に内接する正 2n+12n+1 角形 A0A1A2⋯A2n−1A2nA_0A_1A_2\cdots A_{2n-1}A_{2n} を考えることで,LL を求めよ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2考え方

考え方を見る解き方の方針だけを確かめる

(1) 多項式の各項に複素共役をとる。(2) 正多角形の頂点を単位円上の1の冪根で表し、X^m−1の因数分解を1で評価して弦長の積の二乗を求める。

3答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1)f(a‾)=0.\quad f(\overline a)=0.\qquad (2)L=2n+1.\quad L=\sqrt{2n+1}.

4解答

解答を見る途中式つきの解答

(1) 実数係数を c0,c1,…,cnc_0,c_1,\ldots,c_n として f(x)=cnxn+cn−1xn−1+⋯+c1x+c0,cj は実数f(x)=c_nx^n+c_{n-1}x^{n-1}+\cdots+c_1x+c_0,\qquad c_j\text{ は実数} とおく。複素数の和・積と実数係数の性質から f(a‾)=cn(a‾)n+⋯+c1a‾+c0=cnan+⋯+c1a+c0‾=f(a)‾=0.f(\overline a)=c_n(\overline a)^n+\cdots+c_1\overline a+c_0 =\overline{c_na^n+\cdots+c_1a+c_0} =\overline{f(a)}=0. したがって a‾\overline a も f(x)=0f(x)=0 の解である。

(2) m=2n+1m=2n+1 とおき、複素数平面で ω=cos⁡2πm+isin⁡2πm,zk=ωk(0≦k≦m−1)\displaystyle \omega=\cos\frac{2\pi}{m}+i\sin\frac{2\pi}{m},\qquad z_k=\omega^k\quad(0\le k\le m-1) とする。ド・モアブルの定理より zkz_k は zm=1z^m=1 の相異なる解であり、頂点を AkA_k に対応させると A0A_0 は z0=1z_0=1、AkA_k は zkz_k である。従って A0Ak=∣1−zk∣.A_0A_k=|1-z_k|. 多項式 Xm−1X^m-1 はこれらを根にもつので Xm−1=(X−1)∏k=1m−1(X−zk).\displaystyle X^m-1=(X-1)\prod\limits _{k=1}^{m-1}(X-z_k). また Xm−1=(X−1)(1+X+⋯+Xm−1)X^m-1=(X-1)(1+X+\cdots+X^{m-1}) であるから、X=1X=1 とおくと m=∏k=1m−1(1−zk).\displaystyle m=\prod\limits _{k=1}^{m-1}(1-z_k). 絶対値をとれば m=∏k=1m−1∣1−zk∣.\displaystyle m=\prod\limits _{k=1}^{m-1}|1-z_k|. zm−k=zk‾z_{m-k}=\overline{z_k} であり、∣1−zm−k∣=∣1−zk∣|1-z_{m-k}|=|1-z_k| だから、この積は ∏k=1n∣1−zk∣2=(A0A1⋅A0A2⋯A0An)2=L2\displaystyle \prod\limits _{k=1}^{n}|1-z_k|^2 =\left(A_0A_1\cdot A_0A_2\cdots A_0A_n\right)^2=L^2 に等しい。LL は線分の長さの積なので正であり、L=m=2n+1L=\sqrt{m}=\sqrt{2n+1}。

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