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大阪医科薬科大学/2023年度/一般(前期)

大阪医科薬科大学 2023年 数学 第5問解答・解説

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1問題

大阪医科薬科大学2023年度第5問

nn を正の整数とし,n!n! を9進法で表したときに末尾に並ぶ 00 の個数を f(n)f(n) で表す。例えば, 10!=3628800=6740700(9)10!=3628800=6740700_{(9)} より,f(10)=2f(10)=2 である。

(1) f(8)f(8) および f(6789)f(6789) の値をそれぞれ求めよ。

(2) kk を0以上の整数とする。f(n)=kf(n)=k のとき,4k<n4k<n を示せ。

(3) f(n)=1000f(n)=1000 を満たす最小の nn を求めよ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2考え方

考え方を見る解き方の方針だけを確かめる

9進法で末尾に並ぶ0を9の因数の個数に読み替え、階乗中の3の個数を3,9,27,…の倍数を数えて計算した。一般不等式は有限等比和で評価し、最小値は境界の隣接する二つの階乗を確認した。

3答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1)f(8)=1,f(6789)=1695.\quad f(8)=1,\quad f(6789)=1695.\qquad (2)4k<n.\quad 4k<n.\qquad (3)n=4008.\quad n=4008.

4解答

解答を見る途中式つきの解答

n!n! の末尾に9進法で 00 が tt 個並ぶことは、9t9^t が n!n! を割り切ることと同値である。V3(n!)V_3(n!) を n!n! に含まれる素因数3の個数とすると f(n)=⌊V3(n!)2⌋.\displaystyle f(n)=\left\lfloor\frac{V_3(n!)}2\right\rfloor. 11 から nn までの整数のうち、3の倍数からは少なくとも3が1個、9の倍数からはさらに1個、27の倍数からはさらに1個、と数えることで V3(n!)=⌊n3⌋+⌊n32⌋+⌊n33⌋+⋯\displaystyle V_3(n!)=\left\lfloor\frac n3\right\rfloor+\left\lfloor\frac n{3^2}\right\rfloor+\left\lfloor\frac n{3^3}\right\rfloor+\cdots を得る(3j>n3^j>n の項は0である)。

(1) 8!=1⋅2⋯88!=1\cdot2\cdots8 に含まれる3の個数は ⌊8/3⌋=2\lfloor8/3\rfloor=2 なので f(8)=1f(8)=1。 V3(6789!)=⌊67893⌋+⌊67899⌋+⌊678927⌋+⌊678981⌋+⌊6789243⌋+⌊6789729⌋+⌊67892187⌋+⌊67896561⌋=2263+754+251+83+27+9+3+1=3391.\displaystyle \begin{aligned} V_3(6789!)&=\left\lfloor\frac{6789}{3}\right\rfloor+\left\lfloor\frac{6789}{9}\right\rfloor+\left\lfloor\frac{6789}{27}\right\rfloor+\left\lfloor\frac{6789}{81}\right\rfloor\\ &\quad+\left\lfloor\frac{6789}{243}\right\rfloor+\left\lfloor\frac{6789}{729}\right\rfloor+\left\lfloor\frac{6789}{2187}\right\rfloor+\left\lfloor\frac{6789}{6561}\right\rfloor\\ &=2263+754+251+83+27+9+3+1=3391. \end{aligned} よって f(6789)=⌊3391/2⌋=1695f(6789)=\lfloor3391/2\rfloor=1695。

(2) f(n)=kf(n)=k ならば 2k≦V3(n!)2k\le V_3(n!)。3J≦n<3J+13^J\le n<3^{J+1} となる整数 JJ をとると V3(n!)≦∑j=1Jn3j=n2(1−13J)<n2.\displaystyle V_3(n!)\le\sum\limits _{j=1}^{J}\frac{n}{3^j} =\frac n2\left(1-\frac1{3^J}\right)<\frac n2. 従って 2k<n/22k<n/2、すなわち 4k<n4k<n。

(3) n=4007n=4007 と n=4008n=4008 について順に計算すると V3(4007!)=1335+445+148+49+16+5+1=1999,V_3(4007!)=1335+445+148+49+16+5+1=1999, V3(4008!)=1336+445+148+49+16+5+1=2000.V_3(4008!)=1336+445+148+49+16+5+1=2000. したがって f(4007)=999f(4007)=999、f(4008)=1000f(4008)=1000。V3(n!)V_3(n!) は nn とともに減少しないため f(n)f(n) も減少しない。よって f(n)=1000f(n)=1000 となる最小の正整数は 40084008 である。

この問題で使う考え方

  • 二進法・位取り記数法
  • 約数・倍数
  • 総和記号と数列の和
  • 等比数列の一般項と和

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