(1) 約数の総和 S(m)
(i)
pn の正の約数は 1,p,…,pn なので、等比数列の和から S(pn)=1+p+⋯+pn=p−1pn+1−1. 従って ア=pn+1−1。
(ii)
gcd(a,b)=1 なら、ab の各正の約数は a の約数 u と b の約数 v の積 uv とただ一通りに表せる。従って S(ab)=u∣a∑v∣b∑uv=u∣a∑uv∣b∑v=S(a)S(b).
(iii)
q=2n+1−1 は素数で、奇数だから gcd(2n,q)=1。よって (ii) と (i) より S(m)=S(2n)S(q)=(2n+1−1)(1+q)=(2n+1−1)2n+1=2m. 従って ウ=2m。
(iv)
m=2i3j5 で各因子は互いに素なので、 mS(m)=2iS(2i)3jS(3j)5S(5)=(2−2i1)(23−2⋅3j1)56. これが 3 である条件を整理すると (2i+1−1)(3j+1−1)=5⋅2i3jすなわち(2i−3)(3j−2)=5. i=1 なら左辺は負なので不可能。i≧2 なら両因子は正の整数である。積が素数 5 だから、因子の組は (1,5) または (5,1) に限られる。(1,5) は i=2 と 3j=7 を要求し不可能。(5,1) は i=3, j=1 を与える。候補 i=3, j=1 では S(m)=S(23)S(3)S(5)=15⋅4⋅6=360=3⋅120 となり、実際に条件を満たす。従って条件を満たす最小(唯一)の値は m=23⋅3⋅5=120.
(2) 格子点の個数
d=gcd(m,n) とおく。直線 AB は mx+ny=1 で表される。高さ y=j(1≦j≦n−1)の水平行で、三角形の内部にある格子点の個数を ℓj とする。内部点は 0<x<m(n−j)/n を満たす整数 x なので、 ℓj=⌈nm(n−j)⌉−1. qj=m(n−j)/n とすると qj+qn−j=m。両方が整数なら ℓj+ℓn−j=m−2。整数でない場合、二つの小数部分の和は 1 なので、それぞれの切り上げの和は m+1 となり、ℓj+ℓn−j=m−1。従って ℓj+ℓn−j={m−2,m−1,qj が整数,qj が整数でない. qj が整数となるのは n∣mj のときである。m=dm0, n=dn0, gcd(m0,n0)=1 と書くと、n∣mj は n0∣j と同値である。1≦j≦dn0−1 のうち n0 の倍数は d−1 個なので、そのような j は d−1 個である。全ての j について足すと左辺は 2L になるので、 2L=(d−1)(m−2)+(n−d)(m−1)=(m−1)(n−1)−(d−1). また、辺 AB 上の格子点は両端を含め d+1 個だから N=d−1。従って 2L+N=(m−1)(n−1).
境界の格子点は、辺 OA の内部に m−1 個、辺 OB の内部に n−1 個、辺 AB の内部に d−1 個あり、頂点が3個ある。ゆえに境界点の総数は m+n+d、すなわち M=L+m+n+d。従って 2M−N=2L+2(m+n+d)−(d−1)=(m−1)(n−1)+2m+2n+2=mn+m+n+3. 二つの式を足すと 2(L+M)=2mn+4,mn=L+M−2. 三角形 OAB の面積は mn/2 だから、 面積=2L+M−2.
最終答案
(1)(i)(1)(iii)(2)(i)(2)(iii): pn+1−1,: 2m,: (m−1)(n−1),: 2L+M−2.(1)(ii)(1)(iv)(2)(ii): S(a)S(b),: 120,: mn+m+n+3,
使用した解法
約数の和の等比数列、互いに素な整数の約数の積、素因数分解と因数分解、水平行ごとの格子点数の対称性、最大公約数による辺上の格子点数を用いた。