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大阪公立大学/2022年度/前期

大阪公立大学 2022年 数学 第4問解答・解説

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1問題

大阪公立大学2022年度第4問配点 50点

実数 tt に対して、f(t)=2cos⁡t+cos⁡2t,g(t)=2sin⁡t−sin⁡2tf(t)=2\cos t+\cos 2t,\qquad g(t)=2\sin t-\sin 2tとおく。tt を媒介変数として x=f(t), y=g(t)x=f(t),\ y=g(t) で表される xyxy 平面上の曲線のうち、0<t<23π,23π<t<43π,43π<t<2π\displaystyle 0<t<\frac{2}{3}\pi,\qquad \frac{2}{3}\pi<t<\frac{4}{3}\pi,\qquad \frac{4}{3}\pi<t<2\piの部分をそれぞれ C0,C1,C2C_0,C_1,C_2 とする。また、0<α<23π\displaystyle 0<\alpha<\frac{2}{3}\pi を満たす定数 α\alpha に対して、点 (f(α),g(α))(f(\alpha),g(\alpha)) における C0C_0 の接線を LαL_\alpha とする。次の問いに答えよ。

横軸x、縦軸y、原点Oと正方向の矢印がある。3本の曲線C₀、C₁、C₂は右、左上、左下の尖った点を結ぶ形に描かれている。右下がりの直線Lαは、C₀上の黒丸(f(α),g(α))、C₁上の黒丸P₁、C₂上の黒丸P₂を通る。下に「C₀, C₁, C₂の概形」と表示されている。

問1 次の等式を示せ。f(t)sin⁡α2+g(t)cos⁡α2=2sin⁡(t+α2)−sin⁡(2t−α2)\displaystyle f(t)\sin\frac{\alpha}{2}+g(t)\cos\frac{\alpha}{2}=2\sin\left(t+\frac{\alpha}{2}\right)-\sin\left(2t-\frac{\alpha}{2}\right)  問2 次の等式を示せ。(f(t)−f(α))sin⁡α2+(g(t)−g(α))cos⁡α2=4(sin⁡t−α2)2sin⁡(t+α2)\displaystyle \begin{aligned}(f(t)-f(\alpha))\sin\frac{\alpha}{2}+(g(t)-g(\alpha))\cos\frac{\alpha}{2}\\=4\left(\sin\frac{t-\alpha}{2}\right)^{2}\sin\left(t+\frac{\alpha}{2}\right)\end{aligned}  問3 接線 LαL_\alpha の傾きを tan⁡θ\tan\theta と表す。ただし、−π2<θ<π2\displaystyle -\frac{\pi}{2}<\theta<\frac{\pi}{2} とする。このとき、θ\theta を α\alpha を用いて表せ。

問4 LαL_\alpha と C1C_1 の交点を P1P_1 とし、LαL_\alpha と C2C_2 の交点を P2P_2 とするとき、線分 P1P2P_1P_2 の長さは α\alpha によらず一定であることを示せ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • 問3 θ=−α2,問4 P1P2=4.\displaystyle \boxed{\text{問3 }\theta=-\frac{\alpha}{2}},\qquad \boxed{\text{問4 }P_1P_2=4}. \quad
    問1、問2の恒等式はそれぞれ上記の加法定理および和積の公式で得られる。

3解答

解答を見る途中式つきの解答

以下 a=α/2a=\alpha/2 と略記する。

問1

定義を代入し、加法定理を用いると f(t)sin⁡a+g(t)cos⁡a=2cos⁡tsin⁡a+cos⁡2tsin⁡a+2sin⁡tcos⁡a−sin⁡2tcos⁡a=2sin⁡(t+a)+sin⁡(a−2t)=2sin⁡(t+α2)−sin⁡(2t−α2).\displaystyle \begin{aligned} f(t)\sin a+g(t)\cos a &=2\cos t\sin a+\cos2t\sin a +2\sin t\cos a-\sin2t\cos a\\ &=2\sin(t+a)+\sin(a-2t)\\ &=2\sin\left(t+\frac{\alpha}{2}\right) -\sin\left(2t-\frac{\alpha}{2}\right). \end{aligned} よって示された。

問2

問1の右辺を F(t)=2sin⁡(t+α2)−sin⁡(2t−α2)\displaystyle F(t)=2\sin\left(t+\frac{\alpha}{2}\right) -\sin\left(2t-\frac{\alpha}{2}\right) とおくと、F(α)=sin⁡(3α/2)F(\alpha)=\sin(3\alpha/2) である。また和積の公式から sin⁡(2t−α2)+sin⁡3α2=2sin⁡(t+α2)cos⁡(t−α).\displaystyle \sin\left(2t-\frac{\alpha}{2}\right) +\sin\frac{3\alpha}{2} =2\sin\left(t+\frac{\alpha}{2}\right)\cos(t-\alpha). したがって F(t)−F(α)=2sin⁡(t+α2){1−cos⁡(t−α)}=4(sin⁡t−α2)2sin⁡(t+α2).\displaystyle \begin{aligned} F(t)-F(\alpha) &=2\sin\left(t+\frac{\alpha}{2}\right) \{1-\cos(t-\alpha)\}\\ &=4\left(\sin\frac{t-\alpha}{2}\right)^2 \sin\left(t+\frac{\alpha}{2}\right). \end{aligned} 問1を t=αt=\alpha に適用すると F(α)=f(α)sin⁡(α/2)+g(α)cos⁡(α/2)F(\alpha)=f(\alpha)\sin(\alpha/2)+g(\alpha)\cos(\alpha/2) なので、左辺 F(t)−F(α)F(t)-F(\alpha) は問2の左辺そのものである。よって求める等式が成り立つ。

問3

媒介変数表示を微分すると f′(t)=−2sin⁡t−2sin⁡2t=−4sin⁡3t2cos⁡t2,g′(t)=2cos⁡t−2cos⁡2t=4sin⁡3t2sin⁡t2.\displaystyle \begin{aligned} f'(t)&=-2\sin t-2\sin2t =-4\sin\frac{3t}{2}\cos\frac{t}{2},\\ g'(t)&=2\cos t-2\cos2t =4\sin\frac{3t}{2}\sin\frac{t}{2}. \end{aligned} 0<α<2π/30<\alpha<2\pi/3 より sin⁡(3α/2)>0\sin(3\alpha/2)>0、cos⁡(α/2)>0\cos(\alpha/2)>0 であるから f′(α)≠0f'(\alpha)\ne0。したがって接線の傾きは g′(α)f′(α)=−tan⁡α2.\displaystyle \frac{g'(\alpha)}{f'(\alpha)} =-\tan\frac{\alpha}{2}. −π/3<−α/2<0-\pi/3<-\alpha/2<0 なので −α/2-\alpha/2 は指定された θ\theta の範囲内にある。ゆえに θ=−α2.\displaystyle \boxed{\theta=-\frac{\alpha}{2}}.

問4

接線の方向ベクトルは (f′(α),g′(α))=4sin⁡3α2(−cos⁡α2, sin⁡α2)\displaystyle (f'(\alpha),g'(\alpha)) =4\sin\frac{3\alpha}{2} \left(-\cos\frac{\alpha}{2},\ \sin\frac{\alpha}{2}\right) である。よってこの接線の方程式は (x−f(α))sin⁡α2+(y−g(α))cos⁡α2=0.\displaystyle (x-f(\alpha))\sin\frac{\alpha}{2} +(y-g(\alpha))\cos\frac{\alpha}{2}=0. 問2より、この直線上にある曲線上の点 (f(t),g(t))(f(t),g(t)) は 4(sin⁡t−α2)2sin⁡(t+α2)=0\displaystyle 4\left(\sin\frac{t-\alpha}{2}\right)^2 \sin\left(t+\frac{\alpha}{2}\right)=0 を満たす。点 (f(t),g(t))(f(t),g(t)) が C1C_1 または C2C_2 上にある場合は 0<t−α<2π0<t-\alpha<2\pi であり、t−αt-\alpha は 2π2\pi の倍数ではない。したがって sin⁡(t+α2)=0.\displaystyle \sin\left(t+\frac{\alpha}{2}\right)=0.

2π/3<t<4π/32\pi/3<t<4\pi/3 なら 2π/3<t+α/2<5π/32\pi/3<t+\alpha/2<5\pi/3 であり、正弦が0となるのは t+α/2=πt+\alpha/2=\pi のときだけである。よって t1=π−α2\displaystyle t_1=\pi-\frac{\alpha}{2} が P1P_1 の媒介変数である。同様に 4π/3<t<2π4\pi/3<t<2\pi なら 4π/3<t+α/2<7π/34\pi/3<t+\alpha/2<7\pi/3 であり、正弦が0となるのは t+α/2=2πt+\alpha/2=2\pi のときだけなので、 t2=2π−α2=t1+π\displaystyle t_2=2\pi-\frac{\alpha}{2}=t_1+\pi が P2P_2 の媒介変数である。ここで t1,t2t_1,t_2 は、それぞれ定められた C1,C2C_1,C_2 の区間内にある。

任意の tt について f(t+π)−f(t)=−4cos⁡t,g(t+π)−g(t)=−4sin⁡t.f(t+\pi)-f(t)=-4\cos t,\qquad g(t+\pi)-g(t)=-4\sin t. ゆえに P1P2=(f(t1+π)−f(t1))2+(g(t1+π)−g(t1))2=4cos⁡2t1+sin⁡2t1=4.P_1P_2 =\sqrt{(f(t_1+\pi)-f(t_1))^2+(g(t_1+\pi)-g(t_1))^2} =4\sqrt{\cos^2t_1+\sin^2t_1} =4. したがって線分 P1P2P_1P_2 の長さは α\alpha によらず、常に 4\boxed{4} である。

最終答案

問3 θ=−α2,問4 P1P2=4.\displaystyle \boxed{\text{問3 }\theta=-\frac{\alpha}{2}},\qquad \boxed{\text{問4 }P_1P_2=4}. 問1、問2の恒等式はそれぞれ上記の加法定理および和積の公式で得られる。

使用した解法

三角関数の加法定理・和積の公式、媒介変数表示の微分、接線の方向ベクトルと直線方程式、各パラメータ区間での正弦の零点判定を用いた。

この問題で使う考え方

  • 三角関数の加法定理
  • 半角の公式
  • 曲線の媒介変数表示
  • 三角関数の微分
  • 合成関数の微分
  • 曲線の接線
  • 直線の方程式
  • 三角関数の周期・グラフ

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