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大阪公立大学/2022年度/前期

大阪公立大学 2022年 数学 第3問解答・解説

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1問題

大阪公立大学2022年度第3問配点 50点

p,qp,q を自然数とする。次の問いに答えよ。

問1 p=7, q=11p=7,\ q=11 のとき、等式 px+qy=1px+qy=1 を満たす整数 x,yx,y の組を1つ求めよ。

問2 p=6, q=9p=6,\ q=9 のとき、等式 px+qy=1px+qy=1 を満たす整数 x,yx,y の組は存在しないことを示せ。

問3 ii を虚数単位とする。自然数 nn に対して、集合 XnX_n をXn={(cos⁡2πn+isin⁡2πn)k∣kは整数}\displaystyle X_n=\left\{\left(\cos\frac{2\pi}{n}+i\sin\frac{2\pi}{n}\right)^k\mid k\text{は整数}\right\}と定める。また、等式 px+qy=1px+qy=1 を満たす整数 x,yx,y の組が存在すると仮定する。このとき、集合 XpqX_{pq} に属するすべての数は、XpX_p に属する数と XqX_q に属する数の積で表されることを示せ。

問4 集合 XnX_n は問3で定めたものとする。複素数cos⁡2πpq+isin⁡2πpq\displaystyle \cos\frac{2\pi}{pq}+i\sin\frac{2\pi}{pq}が XpX_p に属する数と XqX_q に属する数の積で表されるとき、pp と qq は互いに素であることを示せ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2答え

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  • 問1 (x,y)=(−3,2)問2 解は存在しない問3 Xpq⊆{ab:a∈Xp, b∈Xq}問4 gcd⁡(p,q)=1.\boxed{\text{問1 }(x,y)=(-3,2)} \quad \boxed{\text{問2 解は存在しない}} \quad \boxed{\text{問3 }X_{pq}\subseteq\{ab:a\in X_p,\space{}b\in X_q\}} \quad \boxed{\text{問4 }\gcd(p,q)=1}.

3解答

解答を見る途中式つきの解答

問1

ユークリッドの互除法で 11=7+4,7=4+3,4=3+1.11=7+4,\qquad 7=4+3,\qquad 4=3+1. これを逆にたどると 1=4−3=2⋅4−7=2(11−7)−7=2⋅11−3⋅7.1=4-3=2\cdot4-7=2(11-7)-7=2\cdot11-3\cdot7. したがって (x,y)=(−3,2)\boxed{(x,y)=(-3,2)} は 7x+11y=17x+11y=1 を満たす。

問2

任意の整数 x,yx,y に対して 6x+9y=3(2x+3y)6x+9y=3(2x+3y) は3の倍数である。1は3の倍数ではないため、6x+9y=16x+9y=1 を満たす整数 x,yx,y は存在しない。

問3

ωn=cos⁡2πn+isin⁡2πn\displaystyle \omega_n=\cos\frac{2\pi}{n}+i\sin\frac{2\pi}{n} とおく。三角関数の加法定理を繰り返し用いると ωnk=cos⁡2kπn+isin⁡2kπn\displaystyle \omega_n^k=\cos\frac{2k\pi}{n}+i\sin\frac{2k\pi}{n} である(負の整数 kk に対しても、ωn≠0\omega_n\ne0 の逆数を用いて成り立つ)。また ωpq q=ωp,ωpq p=ωq.\omega_{pq}^{\,q}=\omega_p,\qquad \omega_{pq}^{\,p}=\omega_q. px+qy=1px+qy=1 を満たす整数 x,yx,y があると仮定する。任意の z∈Xpqz\in X_{pq} を取ると、ある整数 kk によって z=ωpq kz=\omega_{pq}^{\,k} と書ける。よって z=ωpq k(px+qy)=(ωpq q)ky(ωpq p)kx=ωp kyωq kx.\begin{aligned} z &=\omega_{pq}^{\,k(px+qy)}\\ &=(\omega_{pq}^{\,q})^{ky}(\omega_{pq}^{\,p})^{kx}\\ &=\omega_p^{\,ky}\omega_q^{\,kx}. \end{aligned} ky,kxky,kx は整数なので、ωp ky∈Xp\omega_p^{\,ky}\in X_p、ωq kx∈Xq\omega_q^{\,kx}\in X_q である。したがって zz は XpX_p の数と XqX_q の数の積で表される。zz は任意だったから、これは XpqX_{pq} のすべての数について成り立つ。

問4

ωn\omega_n を問3の数とする。仮定より、ある整数 u,vu,v があって ωpq=ωp uωq v=(ωpq q)u(ωpq p)v=ωpq qu+pv.\omega_{pq}=\omega_p^{\,u}\omega_q^{\,v} =(\omega_{pq}^{\,q})^u(\omega_{pq}^{\,p})^v =\omega_{pq}^{\,qu+pv}. 三角関数の加法定理から、ωpq m=1\omega_{pq}^{\,m}=1 となるのは mm が pqpq の倍数のときに限る。したがって qu+pv−1qu+pv-1 は pqpq の倍数である。

p,qp,q の共通の正の約数を dd とする。d∣pd\mid p かつ d∣qd\mid q なので、d∣(qu+pv)d\mid(qu+pv) である。また d∣pqd\mid pq だから、pq∣(qu+pv−1)pq\mid(qu+pv-1) より d∣(qu+pv−1)d\mid(qu+pv-1) でもある。差を取れば d∣1d\mid1 となり、d=1d=1 である。よって p,qp,q は互いに素である。

最終答案

問1 (x,y)=(−3,2)\boxed{\text{問1 }(x,y)=(-3,2)}

問2 解は存在しない\boxed{\text{問2 解は存在しない}}

問3 Xpq⊆{ab:a∈Xp, b∈Xq}\boxed{\text{問3 }X_{pq}\subseteq\{ab:a\in X_p,\ b\in X_q\}}

問4 gcd⁡(p,q)=1.\boxed{\text{問4 }\gcd(p,q)=1}.

使用した解法

ユークリッドの互除法、3の倍数による整数方程式の判定、三角関数の加法定理と整数べき、共通約数の議論を用いた。

この問題で使う考え方

  • ユークリッドの互除法
  • 約数・倍数
  • 三角関数の加法定理
  • 複素数の極形式
  • ド・モアブルの定理
  • 集合と包含

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