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大阪公立大学/2022年度/前期

大阪公立大学 2022年 数学 第2問解答・解説

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1問題

大阪公立大学2022年度第2問配点 50点

nn を2以上の整数とする。1から6までの目のある1個のさいころを nn 回続けて投げるとき、nn 回目で初めて直前の回と同じ目が出る確率を PnP_n で表す。次の問いに答えよ。

問1 PnP_n を nn を用いて表せ。

問2 Sn=∑k=2nPk\displaystyle S_n=\displaystyle\sum\limits _{k=2}^{n}P_k を nn を用いて表せ。

問3 Sn≧12\displaystyle S_n\geq\frac{1}{2} となる最小の nn を求めよ。

問4 En=∑k=2nkPk\displaystyle E_n=\displaystyle\sum\limits _{k=2}^{n}kP_k を nn を用いて表せ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • Pn=5n−26n−1,Sn=1−(56)n−1,min⁡{n:Sn≧12}=5,En=7−(n+6)(56)n−1.\displaystyle \boxed{P_n=\frac{5^{n-2}}{6^{n-1}}},\qquad \boxed{S_n=1-\left(\frac56\right)^{n-1}},\qquad \boxed{\min\{n:S_n\ge\tfrac12\}=5},\qquad \boxed{E_n=7-(n+6)\left(\frac56\right)^{n-1}}.

3解答

解答を見る途中式つきの解答

問1

全事象は 6n6^n 通りである。nn 回目に初めて直前と同じ目が出るには、最初の n−1n-1 回では隣り合う目が異なり、最後の目は (n−1)(n-1) 回目と一致すればよい。最初の目は6通り、第2回から第 n−1n-1 回までは直前と異なる目がそれぞれ5通り、最後の目は1通りなので、該当する出方は 6⋅5n−26\cdot5^{n-2} 通りである。したがって Pn=6⋅5n−26n=5n−26n−1=16(56)n−2.\displaystyle P_n=\frac{6\cdot5^{n-2}}{6^n} =\frac{5^{n-2}}{6^{n-1}} =\frac16\left(\frac56\right)^{n-2}.

問2

r=56\displaystyle r=\frac56 とおくと Sn=∑k=2n16rk−2=16∑j=0n−2rj=16⋅1−rn−11−r=1−rn−1.\displaystyle \begin{aligned} S_n &=\sum\limits _{k=2}^{n}\frac16r^{k-2} =\frac16\sum\limits _{j=0}^{n-2}r^j\\ &=\frac16\cdot\frac{1-r^{n-1}}{1-r} =1-r^{n-1}. \end{aligned} よって Sn=1−(56)n−1.\displaystyle \boxed{S_n=1-\left(\frac56\right)^{n-1}}.

問3

Sn=1−(5/6)n−1S_n=1-(5/6)^{n-1} は nn とともに増加する。実際、 S4=1−125216=91216<12,S5=1−6251296=6711296>12.\displaystyle S_4=1-\frac{125}{216}=\frac{91}{216}<\frac12,\qquad S_5=1-\frac{625}{1296}=\frac{671}{1296}>\frac12. したがって条件を満たす最小の整数 nn は 5.\boxed{5}.

問4

r=56\displaystyle r=\frac56、N=n−2N=n-2 とし、 A=∑j=0Nrj,B=∑j=0Njrj\displaystyle A=\sum\limits _{j=0}^{N}r^j,\qquad B=\sum\limits _{j=0}^{N}jr^j とおく。このとき A=1−rN+11−r=6(1−rn−1).\displaystyle A=\frac{1-r^{N+1}}{1-r}=6(1-r^{n-1}). また、添字を一つずらして引き算すると (1−r)B=∑j=1Nrj−NrN+1,\displaystyle (1-r)B=\sum\limits _{j=1}^{N}r^j-Nr^{N+1}, したがって B=r−(N+1)rN+1+NrN+2(1−r)2=36(r−(n−1)rn−1+(n−2)rn).\displaystyle B=\frac{r-(N+1)r^{N+1}+Nr^{N+2}}{(1-r)^2} =36\left(r-(n-1)r^{n-1}+(n-2)r^n\right). Pk=16rk−2\displaystyle P_k=\frac16r^{k-2} を使えば En=16∑j=0n−2(j+2)rj=B+2A6=6(r−(n−1)rn−1+(n−2)rn)+2(1−rn−1)=7+[−6(n−1)−2+5(n−2)]rn−1=7−(n+6)rn−1.\displaystyle \begin{aligned} E_n &=\frac16\sum\limits _{j=0}^{n-2}(j+2)r^j =\frac{B+2A}{6}\\ &=6\left(r-(n-1)r^{n-1}+(n-2)r^n\right) +2(1-r^{n-1})\\ &=7+\bigl[-6(n-1)-2+5(n-2)\bigr]r^{n-1}\\ &=7-(n+6)r^{n-1}. \end{aligned} 最後の整理では 6r=56r=5 を用いた。よって En=7−(n+6)(56)n−1.\displaystyle \boxed{E_n=7-(n+6)\left(\frac56\right)^{n-1}}.

最終答案

Pn=5n−26n−1,Sn=1−(56)n−1,min⁡{n:Sn≧12}=5,En=7−(n+6)(56)n−1.\displaystyle \boxed{P_n=\frac{5^{n-2}}{6^{n-1}}},\qquad \boxed{S_n=1-\left(\frac56\right)^{n-1}},\qquad \boxed{\min\{n:S_n\ge\tfrac12\}=5},\qquad \boxed{E_n=7-(n+6)\left(\frac56\right)^{n-1}}.

使用した解法

場合の数による確率計算、等比数列の和、有限和の添字をずらした差し引きによる加重和の計算を用いた。

この問題で使う考え方

  • 積の法則
  • 確率の基本法則
  • 等比数列の一般項と和
  • 総和記号と数列の和
  • 階差・和の利用

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