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大阪公立大学/2026年度/前期

大阪公立大学 2026年 数学 第4問解答・解説

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1問題

大阪公立大学2026年度第4問配点 50点

数列 {Sn},{Tn}\{S_n\},\{T_n\} を Sn=∑k=12n1sin⁡2(2k−12n+1π),Tn=∑k=12n−11(2k−1)2\displaystyle S_n=\sum\limits _{k=1}^{2^n}\frac{1}{\sin^2\left(\frac{2k-1}{2^{n+1}}\pi\right)},\qquad T_n=\sum\limits _{k=1}^{2^{n-1}}\frac{1}{(2k-1)^2} により定める。次の問いに答えよ。

問1 0<θ<π0<\theta<\pi のとき,次の等式が成り立つことを示せ。 4sin⁡2θ=1sin⁡2(θ2)+1sin⁡2(θ2+π2)\displaystyle \frac{4}{\sin^2\theta}=\frac{1}{\sin^2\left(\frac{\theta}{2}\right)}+\frac{1}{\sin^2\left(\frac{\theta}{2}+\frac{\pi}{2}\right)}

問2 SnS_n を nn を用いて表せ。

問3 極限値 lim⁡n→∞Tn\displaystyle \lim\limits _{n\to\infty}T_n を求めよ。ただし,0<θ<π2\displaystyle 0<\theta<\frac{\pi}{2} のとき, 1sin⁡2θ−1<1θ2<1sin⁡2θ\displaystyle \frac{1}{\sin^2\theta}-1<\frac{1}{\theta^2}<\frac{1}{\sin^2\theta} であることを用いて構わない。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • Sn=4n,lim⁡n→∞Tn=π28\displaystyle S_n=4^n,\quad \displaystyle\lim\limits _{n\to\infty}T_n=\frac{\pi^2}{8}

3解答

解答を見る途中式つきの解答

問1 1sin⁡2(θ/2)+1sin⁡2(θ/2+π/2)=1sin⁡2(θ/2)+1cos⁡2(θ/2)=sin⁡2(θ/2)+cos⁡2(θ/2)sin⁡2(θ/2)cos⁡2(θ/2)=1{sin⁡(θ/2)cos⁡(θ/2)}2=4sin⁡2θ.\displaystyle \begin{aligned} \frac{1}{\sin^2(\theta/2)}+\frac{1}{\sin^2(\theta/2+\pi/2)} &=\frac{1}{\sin^2(\theta/2)}+\frac{1}{\cos^2(\theta/2)}\\ &=\frac{\sin^2(\theta/2)+\cos^2(\theta/2)}{\sin^2(\theta/2)\cos^2(\theta/2)} =\frac{1}{\{\sin(\theta/2)\cos(\theta/2)\}^2} =\frac{4}{\sin^2\theta}. \end{aligned}

問2 問1に θk=(2k−1)π/2n+1\theta_k=(2k-1)\pi/2^{n+1} を代入し、k=1,…,2nk=1,\ldots,2^n について足す。左辺は 4Sn4S_n であり、右辺の二つの和は、分母が 2n+22^{n+2} の正弦の奇数番目の項を前半と後半に分けたものなので、合わせて Sn+1S_{n+1} となる。したがって Sn+1=4Sn.S_{n+1}=4S_n. また S1=csc⁡2(π/4)+csc⁡2(3π/4)=4S_1=\csc^2(\pi/4)+\csc^2(3\pi/4)=4 である。よって Sn=4n.\boxed{S_n=4^n}.

問3 Un=∑k=12n−11sin⁡2(2k−12n+1π)\displaystyle U_n=\sum\limits _{k=1}^{2^{n-1}}\frac{1}{\sin^2\left(\frac{2k-1}{2^{n+1}}\pi\right)} とおく。SnS_n の角は π\pi に関して対称で、sin⁡(π−θ)=sin⁡θ\sin(\pi-\theta)=\sin\theta だから Un=Sn/2=4n/2U_n=S_n/2=4^n/2 である。ここで θk=(2k−1)π/2n+1\theta_k=(2k-1)\pi/2^{n+1} とおくと、1≦k≦2n−11\le k\le 2^{n-1} では 0<θk<π/20<\theta_k<\pi/2 であり、与えられた不等式を足し合わせて Un−2n−1<∑k=12n−11θk2<Un\displaystyle U_n-2^{n-1}<\sum\limits _{k=1}^{2^{n-1}}\frac{1}{\theta_k^2}<U_n を得る。一方 ∑k=12n−11θk2=22n+2π2Tn=4n+1π2Tn.\displaystyle \sum\limits _{k=1}^{2^{n-1}}\frac{1}{\theta_k^2}=\frac{2^{2n+2}}{\pi^2}T_n=\frac{4^{n+1}}{\pi^2}T_n. したがって π2(18−12n+3)<Tn<π28.\displaystyle \pi^2\left(\frac18-\frac{1}{2^{n+3}}\right)<T_n<\frac{\pi^2}{8}. 両端は n→∞n\to\infty でともに π2/8\pi^2/8 に収束するので、はさみうちの原理より lim⁡n→∞Tn=π28.\displaystyle \boxed{\displaystyle\lim\limits _{n\to\infty}T_n=\frac{\pi^2}{8}}.

この問題で使う考え方

  • 三角関数の相互関係
  • 数列の極限

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