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琉球大学/2019年度/前期

琉球大学 2019年 数学 第3問解答・解説

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1問題

琉球大学2019年度第3問

数列 {an}\{a_n\} が,a1=1,a2=2,an+2=anan+1(n=1,2,3,…)\displaystyle a_1=1,\quad a_2=2,\quad a_{n+2}=\sqrt{\frac{a_n}{a_{n+1}}}\quad(n=1,2,3,\ldots) で定められるとき,次の問いに答えよ。(50点)

問1 bn=log⁡2anb_n=\log_2 a_n とする。bn+2b_{n+2} を bn+1,bnb_{n+1},b_n を用いて表せ。

問2 問1で求めた関係式を次のように表すとき,定数 p,qp,q を求めよ。{bn+2−pbn+1=q(bn+1−pbn),bn+2−qbn+1=p(bn+1−qbn)(n=1,2,3,…)\begin{cases}b_{n+2}-p b_{n+1}=q(b_{n+1}-p b_n),\\b_{n+2}-q b_{n+1}=p(b_{n+1}-q b_n)\end{cases}\quad(n=1,2,3,\ldots) ただし,p≧qp\geq q とする。

問3 問2で求めた p,qp,q を用いて数列 {cn},{dn}\{c_n\},\{d_n\} を次のように定める。cn=bn+1−pbn(n=1,2,3,…),dn=bn+1−qbn(n=1,2,3,…)c_n=b_{n+1}-p b_n\quad(n=1,2,3,\ldots),\qquad d_n=b_{n+1}-q b_n\quad(n=1,2,3,\ldots) 一般項 cn,dnc_n,d_n をそれぞれ求めよ。

問4 一般項 bnb_n および極限 lim⁡n→∞a2n, lim⁡n→∞a2n+1\displaystyle \lim\limits _{n\to\infty}a_{2n},\ \lim\limits _{n\to\infty}a_{2n+1} を求めよ。

(解答は次のページの解答欄に記入すること。)

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2考え方

考え方を見る解き方の方針だけを確かめる

対数をとって数列の一次漸化式に変換し,問2の因数分解に対応する二つの差分数列を等比数列として求める。

3答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1)bn+2=bn−bn+12\displaystyle \quad b_{n+2}=\frac{b_n-b_{n+1}}{2}\qquad (2)p=12, q=−1\displaystyle \quad p=\frac12,\space{}q=-1\qquad (3)cn=(−1)n−1, dn=(12)n−1\displaystyle \quad c_n=(-1)^{n-1},\space{}d_n=\left(\frac12\right)^{n-1}\qquad (4)bn=23{(12)n−1−(−1)n−1},lim⁡n→∞a2n=22/3,lim⁡n→∞a2n+1=2−2/3\displaystyle \quad b_n=\frac23\left\{\left(\frac12\right)^{n-1}-(-1)^{n-1}\right\},\quad \lim\limits _{n\to\infty}a_{2n}=2^{2/3},\quad \lim\limits _{n\to\infty}a_{2n+1}=2^{-2/3}

4解答

解答を見る途中式つきの解答

まず,初項は正であり,正の項から定義される次の項も正なので,すべての ana_n は正である。したがって bn=log⁡2anb_n=\log_2 a_n は定義される。また,b1=0, b2=1b_1=0,\ b_2=1 である。

問1より,対数の性質を用いると bn+2=log⁡2anan+1=12log⁡2anan+1=12(bn−bn+1)\displaystyle b_{n+2}=\log_2\sqrt{\frac{a_n}{a_{n+1}}}=\frac12\log_2\frac{a_n}{a_{n+1}}=\frac12(b_n-b_{n+1}) を得る。

問2の第1式を展開すると bn+2=(p+q)bn+1−pqbnb_{n+2}=(p+q)b_{n+1}-pq b_n となり,第2式からも同じ関係を得る。問1の関係と係数を比べると p+q=−12, pq=−12\displaystyle p+q=-\frac12,\ pq=-\frac12 である。実際,n=1,2n=1,2 における (bn,bn+1)=(0,1),(1,−12)\displaystyle (b_n,b_{n+1})=(0,1),(1,-\frac12) は一次独立なので,これらの係数条件が必要である。よって p,qp,q は x2−(p+q)x+pq=0x^2-(p+q)x+pq=0,すなわち x2+12x−12=0\displaystyle x^2+\frac12x-\frac12=0 の2解である。これを因数分解すると (x−12)(x+1)=0\displaystyle (x-\frac12)(x+1)=0 だから,p≧qp\ge q より p=12, q=−1\displaystyle p=\frac12,\ q=-1 となる。

問3では,問2の関係式から cn+1=bn+2−pbn+1=q(bn+1−pbn)=qcn,dn+1=bn+2−qbn+1=p(bn+1−qbn)=pdn.c_{n+1}=b_{n+2}-p b_{n+1}=q(b_{n+1}-p b_n)=q c_n,\qquad d_{n+1}=b_{n+2}-q b_{n+1}=p(b_{n+1}-q b_n)=p d_n. また,c1=d1=1c_1=d_1=1 である。したがって,それぞれ公比 q=−1q=-1 および p=12\displaystyle p=\frac12 の等比数列となり,cn=(−1)n−1, dn=(12)n−1\displaystyle c_n=(-1)^{n-1},\ d_n=(\frac12)^{n-1} である。

問4では,dn−cn=32bn\displaystyle d_n-c_n=\frac32b_n だから bn=23(dn−cn)=23{(12)n−1−(−1)n−1}.\displaystyle b_n=\frac23(d_n-c_n)=\frac23\left\{\left(\frac12\right)^{n-1}-(-1)^{n-1}\right\}. この式から b2n=23(21−2n+1)⟶23,b2n+1=23(2−2n−1)⟶−23.\displaystyle b_{2n}=\frac23\left(2^{1-2n}+1\right)\longrightarrow\frac23,\qquad b_{2n+1}=\frac23\left(2^{-2n}-1\right)\longrightarrow-\frac23. an=2bna_n=2^{b_n} であるから,指数関数の連続性より lim⁡n→∞a2n=22/3,lim⁡n→∞a2n+1=2−2/3.\displaystyle \lim\limits _{n\to\infty}a_{2n}=2^{2/3},\qquad \lim\limits _{n\to\infty}a_{2n+1}=2^{-2/3}. 初項について b1=0b_1=0,また b2=1b_2=1 が一般項と一致する。さらに一般項から b3=−12,b4=34\displaystyle b_3=-\frac12, b_4=\frac34 となり,問1の漸化式に代入しても一致する。

この問題で使う考え方

  • 対数とその性質
  • 漸化式
  • 等比数列の一般項と和
  • 数列の極限
  • 指数関数のグラフ・増減

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