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昭和大学/2017年度/Ⅰ期

昭和大学 2017年 数学 第1問解答・解説

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1問題

昭和大学2017年度第1問

次の各問いに答えよ。ただし、答は結果のみを解答欄に記入せよ。

(1) 複素数ξ=cos⁡2πn+isin⁡2πn\displaystyle \xi=\cos\frac{2\pi}{n}+i\sin\frac{2\pi}{n}について次の問いに答えよ。ただし、nnは2以上の整数とし、iiは虚数単位とする。

(1-1) 1+ξ+ξ2+ξ3+⋯+ξn1+\xi+\xi^2+\xi^3+\cdots+\xi^nの値を求めよ。

(1-2) 次の数列の和を求めよ。

① ∑k=1n−1cos⁡2kπn\displaystyle\sum\limits _{k=1}^{n-1}\cos\frac{2k\pi}{n}

② ∑k=1n−1sin⁡2kπn\displaystyle\sum\limits _{k=1}^{n-1}\sin\frac{2k\pi}{n}

(2) 与えられたベクトルa⃗≠0⃗\vec{a}\ne\vec{0}に対して、別のベクトルb⃗\vec{b}を取る。b⃗\vec{b}が、a⃗\vec{a}と垂直なベクトルc⃗\vec{c}と平行なベクトルa⃗1\vec{a}_1に分解されるとき、c⃗\vec{c}をa⃗,b⃗\vec{a},\vec{b}を用いて表せ。

(3) 関数f(x)=3x+3−x2 (x≧0)\displaystyle f(x)=\frac{3^x+3^{-x}}{2}\ (x\geq0)の逆関数を求めよ。その定義域も書け。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2考え方

考え方を見る解き方の方針だけを確かめる

複素数の累乗と有限等比数列の和、内積による平行成分の決定、指数方程式の解法を順に用いる。

3答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1-1) 1\quad 1\quad / (1-2) ① −1\quad -1\quad , ② 0\quad 0\quad / (2) b⃗−a⃗⋅b⃗a⃗⋅a⃗a⃗\displaystyle \quad \vec b-\dfrac{\vec a\cdot\vec b}{\vec a\cdot\vec a}\vec a\quad / (3) f−1(x)=log⁡3 ⁣(x+x2−1)(x≧1)\quad f^{-1}(x)=\log_3\!\left(x+\sqrt{x^2-1}\right)\quad(x\ge1)

4解答

解答を見る途中式つきの解答

(1-1) ξ=cos⁡2πn+isin⁡2πn\displaystyle \xi=\cos\frac{2\pi}{n}+i\sin\frac{2\pi}{n} だから、ξn=1\xi^n=1 である。また n≧2n\ge2 より ξ≠1\xi\ne1 である。したがって、等比数列の和より 1+ξ+ξ2+⋯+ξn=1−ξn1−ξ+ξn=1.\displaystyle 1+\xi+\xi^2+\cdots+\xi^n =\frac{1-\xi^n}{1-\xi}+\xi^n =1.

(1-2) ド・モアブルの定理より ξk=cos⁡2kπn+isin⁡2kπn\displaystyle \xi^k=\cos\frac{2k\pi}{n}+i\sin\frac{2k\pi}{n} である。(1-1) の計算と同様に 1+∑k=1n−1ξk=1−ξn1−ξ=0\displaystyle 1+\sum\limits _{k=1}^{n-1}\xi^k=\frac{1-\xi^n}{1-\xi}=0 となるので、∑k=1n−1ξk=−1\displaystyle \sum\limits _{k=1}^{n-1}\xi^k=-1 である。実部と虚部をそれぞれ比較して ∑k=1n−1cos⁡2kπn=−1,∑k=1n−1sin⁡2kπn=0.\displaystyle \sum\limits _{k=1}^{n-1}\cos\frac{2k\pi}{n}=-1,\qquad \sum\limits _{k=1}^{n-1}\sin\frac{2k\pi}{n}=0.

(2) a⃗1\vec a_1 は a⃗\vec a と平行だから、ある実数 tt を用いて a⃗1=ta⃗\vec a_1=t\vec a と書ける。b⃗=c⃗+a⃗1\vec b=\vec c+\vec a_1 および a⃗⋅c⃗=0\vec a\cdot\vec c=0 より 0=a⃗⋅(b⃗−ta⃗)=a⃗⋅b⃗−t(a⃗⋅a⃗).0=\vec a\cdot(\vec b-t\vec a) =\vec a\cdot\vec b-t(\vec a\cdot\vec a). a⃗≠0⃗\vec a\ne\vec0 なので a⃗⋅a⃗>0\vec a\cdot\vec a>0 であり、t=a⃗⋅b⃗a⃗⋅a⃗\displaystyle t=\dfrac{\vec a\cdot\vec b}{\vec a\cdot\vec a} を得る。よって c⃗=b⃗−a⃗⋅b⃗a⃗⋅a⃗a⃗.\displaystyle \vec c=\vec b-\frac{\vec a\cdot\vec b}{\vec a\cdot\vec a}\vec a.

(3) y=f(x)y=f(x)、t=3xt=3^x とおくと、x≧0x\ge0 より t≧1t\ge1 であり、 y=t+t−12,t+1t−2=(t−1)2t≧0\displaystyle y=\frac{t+t^{-1}}2,\qquad t+\frac1t-2=\frac{(t-1)^2}{t}\ge0 だから y≧1y\ge1 である。逆に y≧1y\ge1 とすると、t2−2yt+1=0t^2-2yt+1=0 の根は t=y±y2−1t=y\pm\sqrt{y^2-1} である。y>1y>1 では積が 11 の二根のうち y+y2−1>1y+\sqrt{y^2-1}>1、y−y2−1<1y-\sqrt{y^2-1}<1 であるから、条件 t≧1t\ge1 を満たす根は前者だけである。y=1y=1 のときも根は t=1t=1 となる。したがって値域は y≧1y\ge1 であり、x=log⁡3tx=\log_3 t から f−1(y)=log⁡3 ⁣(y+y2−1)(y≧1).f^{-1}(y)=\log_3\!\left(y+\sqrt{y^2-1}\right)\qquad(y\ge1). 逆関数の変数を xx と書き直すと f−1(x)=log⁡3 ⁣(x+x2−1),x≧1.f^{-1}(x)=\log_3\!\left(x+\sqrt{x^2-1}\right),\qquad x\ge1.

この問題で使う考え方

  • 等比数列の一般項と和
  • 総和記号と数列の和
  • ベクトルの内積
  • ド・モアブルの定理
  • 複素数の極形式
  • ベクトルの和・差・実数倍
  • 指数関数のグラフ・増減
  • 対数とその性質

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