1回の賭けの結果を、偶数の目なら U(損益が +1)、奇数の目なら D(損益が −1)と表す。各回は独立で、U,D の確率はともに 21 である。したがって4回の経路は16通りが同様に確からしい。
(1) 経路ごとの最大値でまとめると M401234経路DUDU,DUDD,DDUU,DDUD,DDDU,DDDDUDUD,UDDU,UDDD,DUUDUUDU,UUDD,UDUU,DUUUUUUDUUUU個数64411P(M4=k)166=83164=41164=41161161 ここで最大値には Z0=0 も含めている。
(2) T4 は、経路が高さ0と1の間を移る回数である。同じ16経路をこの回数でまとめると T401234経路DUDU,DUDD,DDUU,DDUD,DDDU,DDDDUUUU,UUUD,UUDU,DUUUUUDD,UDDU,UDDD,DUUDUDUUUDUD個数64411P(T4=k)166=83164=41164=41161161
(3) 5回の全経路は 25=32 通りである。最大値を数えるため、Ar(h,m) を「r 回後の損益が h、そこまでの最大値が m である経路数」とする。初期値は A0(0,0)=1 であり、各状態から次の1回について Ar+1(h+1,max(m,h+1))+=Ar(h,m),Ar+1(h−1,m)+=Ar(h,m) と更新する。次に、Br(h,t) を「r 回後の損益が h、横断回数が t である経路数」とする。初期値は B0(0,0)=1。高さ h からの上向きの移動では h=0 のときだけ回数を1増やし、下向きの移動では h=1 のときだけ1増やすので、 Br+1(h+1,t+1)+=Br(h,t)Br+1(h+1,t)+=Br(h,t)Br+1(h−1,t+1)+=Br(h,t)Br+1(h−1,t)+=Br(h,t)(h=0),(h=0),(h=1),(h=1). これらを r=0 から 5 まで順に計算して高さ h について合計すると、 kh∑A5(h,k)h∑B5(h,k)0101011010255355411511 となる。全経路が同様に確からしいので、k=0,1,2,3,4,5 の各場合で P(M5=k)=P(T5=k) であり、これらの値は順に 3210,3210,325,325,321,321 である。どちらの変数もこの範囲外の値を取らないから、それ以外の整数 k でも両確率は等しく0である。