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札幌医科大学/2017年度/前期

札幌医科大学 2017年 数学 第1問解答・解説

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1問題

札幌医科大学2017年度第1問

次の各問に答えよ。

(1) 座標空間において,xyxy 平面上に原点を中心とする半径1の円に内接する正六角形 ABCDEFABCDEF がある。六角錐 P-ABCDEFP\text{-}ABCDEF において,頂点 PP の座標を P(0,0,a) (a>0)P(0,0,a)\ (a>0) とする。∠APB=45∘\angle APB=45^{\circ} であるとき,aa の値と,六角錐 P-ABCDEFP\text{-}ABCDEF の体積をそれぞれ求めよ。

(2) an=∑k=1n12k−1(n=1,2,…)\displaystyle a_{n}=\displaystyle\sum\limits _{k=1}^{n}\frac{1}{2k-1}\quad(n=1,2,\ldots) とする。

(i) 不等式 ∫12n+11x dx<2an\displaystyle \int_{1}^{2n+1}\frac{1}{x}\,dx<2a_{n} が成り立つことを示せ。

(ii) 極限 lim⁡n→∞anlog⁡n\displaystyle\lim\limits _{n\to\infty}\frac{a_{n}}{\log n} を求めよ。

(3) 5進法で表された2つの数 123(5)123_{(5)} と 24(5)24_{(5)} の積を5進法で表せ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2考え方

考え方を見る解き方の方針だけを確かめる

正六角形の辺と余弦定理で高さを求め、底面積から体積を計算する。積分の比較で数列の上下評価を作って極限を挟み撃ちし、最後に位取り記数法で積を換算する。

3答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1) a=2−1/4,V=325/4.\displaystyle (1)\space{}a=2^{-1/4},\quad V=\frac{\sqrt{3}}{2^{5/4}}.
    (2) (i) 成立する,
    (ii) 12.\displaystyle (ii)\space{}\frac12.
    (3) 4112(5).(3)\space{}4112_{(5)}.

4解答

解答を見る途中式つきの解答

(1) 正六角形の中心を OO とする。隣り合う頂点 A,BA,B に対する中心角は 60∘60^\circ であり、OA=OB=1OA=OB=1 だから、三角形 OABOAB は正三角形で AB=1AB=1 である。また、P(0,0,a)P(0,0,a) より PA=PB=1+a2PA=PB=\sqrt{1+a^2} である。三角形 PABPAB に余弦定理を用いると cos⁡45∘=PA2+PB2−AB22PA⋅PB=1+2a22(1+a2).\displaystyle \cos45^\circ=\frac{PA^2+PB^2-AB^2}{2PA\cdot PB} =\frac{1+2a^2}{2(1+a^2)}. したがって 1+2a2=2(1+a2),a2=2−12−2=12.\displaystyle 1+2a^2=\sqrt{2}(1+a^2),\qquad a^2=\frac{\sqrt{2}-1}{2-\sqrt{2}}=\frac1{\sqrt{2}}. a>0a>0 より a=2−1/4a=2^{-1/4} である。底面の正六角形は一辺 11 の正三角形6個に分けられるから、その面積は 6⋅34=332\displaystyle 6\cdot\frac{\sqrt{3}}4=\frac{3\sqrt{3}}2。よって六角錐の体積は 13⋅332⋅2−1/4=325/4.\displaystyle \frac13\cdot\frac{3\sqrt{3}}2\cdot 2^{-1/4} =\frac{\sqrt{3}}{2^{5/4}}.

(2) (i) x>0x>0 では 1/x1/x は減少するので、各 k=1,…,nk=1,\ldots,n について ∫2k−12k+11x dx<∫2k−12k+112k−1 dx=22k−1.\displaystyle \int_{2k-1}^{2k+1}\frac{1}{x}\,dx < \int_{2k-1}^{2k+1}\frac{1}{2k-1}\,dx =\frac{2}{2k-1}. これらを加えると ∫12n+11x dx=∑k=1n∫2k−12k+11x dx<2∑k=1n12k−1=2an\displaystyle \int_1^{2n+1}\frac{1}{x}\,dx =\sum\limits _{k=1}^n\int_{2k-1}^{2k+1}\frac{1}{x}\,dx <2\sum\limits _{k=1}^n\frac{1}{2k-1}=2a_n となり、示された。

(ii) (i) より 12log⁡(2n+1)<an\displaystyle \frac12\log(2n+1)<a_n である。一方、k≧2k\ge2 では x≦2k−1x\le 2k-1 のとき 1/x≧1/(2k−1)1/x\ge1/(2k-1) だから、 12k−1≦12∫2k−32k−11x dx.\displaystyle \frac{1}{2k-1}\le\frac12\int_{2k-3}^{2k-1}\frac{1}{x}\,dx. したがって n≧2n\ge2 に対して an≦1+12∫12n−11x dx=1+12log⁡(2n−1).\displaystyle a_n\le 1+\frac12\int_1^{2n-1}\frac{1}{x}\,dx =1+\frac12\log(2n-1). n>1n>1 で log⁡n>0\log n>0 なので、 log⁡(2n+1)2log⁡n<anlog⁡n≦1log⁡n+log⁡(2n−1)2log⁡n.\displaystyle \frac{\log(2n+1)}{2\log n} < \frac{a_n}{\log n} \le \frac{1}{\log n}+\frac{\log(2n-1)}{2\log n}. ここで log⁡(2n±1)log⁡n=1+log⁡(2±1/n)log⁡n⟶1\displaystyle \frac{\log(2n\pm1)}{\log n} =1+\frac{\log(2\pm1/n)}{\log n}\longrightarrow1 であるから、はさみうちの原理により lim⁡n→∞anlog⁡n=12.\displaystyle \lim\limits _{n\to\infty}\frac{a_n}{\log n}=\frac12.

(3) 123(5)=1⋅25+2⋅5+3=38,24(5)=2⋅5+4=14.123_{(5)}=1\cdot25+2\cdot5+3=38,\qquad 24_{(5)}=2\cdot5+4=14. よって積は 38⋅14=53238\cdot14=532。これを5進法に直すと 532=4⋅125+1⋅25+1⋅5+2532=4\cdot125+1\cdot25+1\cdot5+2 であるから、答えは 4112(5)4112_{(5)} である。

この問題で使う考え方

  • 余弦定理
  • 空間図形の計量
  • 円の性質
  • 不定積分
  • 定積分
  • 対数とその性質
  • 数列の極限
  • 関数の極限

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